子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

穴の汚れはどうする?「れんこん」の長持ち保存方法…選び方のコツから冷凍保存の仕方まで

シャキシャキとした食感がクセになる「れんこん」。食感を存分に楽しめるきんぴらもいいですが、煮物や天ぷらにするのもいいですよね。れんこんはサイズが大きいものも多いため、1度で使い切れないことがありますが、どのように保存するのがいいかご存じですか?

そこで今回も、食品保存のスペシャリストである料理研究家・食品保存アドバイザーの島本美由紀さんに、長持ちさせるための「正しい保存方法」をレクチャーしてもらいます。


こんにちは、島本美由紀です。連載26回目のテーマは「れんこん」。れんこんはすぐに変色したり、乾燥したりするので、保存が難しいと感じる人も多いと思います。ですが、上手な保存の仕方さえ知っていれば、鮮度はそのまま美味しく保存することができます。ぜひ、この機会に正しい保存方法を押さえておきましょう。

美味しいれんこんの選び方

null

れんこんを食べるなら、少しでも新鮮で美味しいものを選びたいもの。上手な選び方のポイントを見ていきましょう。

・ふっくらと丸く重みのあるものがおすすめ

れんこんは全体がふっくらとして丸く、持ったときにズシリと重みのあるものが良品です。皮につやがあり、なるべく傷がないものを選ぶようにしましょう。

・カットものは切り口がポイントに

カットものを購入する際は、切り口をしっかりチェックします。日が経つほどアクが出て変色が進むため、切り口が紫色になっていたり、乾燥して割れているようなものは避けます。

れんこんの冷蔵保存の仕方

null

れんこんを冷蔵保存する場合は、保存容器にれんこんを入れて、かぶるくらいの水を注ぎ、フタをしてから冷蔵室に入れて保存します。輪切りやいちょう切りなどにカットしたものについては、冷蔵保存ではなく、次にご紹介する冷凍保存で保存しましょう。

れんこんの冷凍保存の仕方

null

れんこんは、生のままカットして冷凍保存することが可能です。冷凍しても比較的食感が変わらず、美味しくいただくことができます。

・酢水にさらしてから冷凍

れんこんは皮をむき、半月切りにしてから酢水にさらします。その後、水けをふき取り、冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。

・凍ったまま調理が可能

使うときは、凍ったまま加熱調理をします。長時間調理する煮込み料理などに最適です。冷凍すると味が染みやすくなるので、煮込み料理などを作る際は時間が短くて済むので便利。煮物や炒め物、和風ポトフやおでんなどに利用するといいでしょう。

れんこんの保存期間の目安

null

今までご紹介したような方法で上手に保存をすれば、れんこんもきちんと長持ちさせることができます。

・冷蔵保存の場合の目安

水につけて冷蔵室で保存した場合、保存の目安は約1週間です。

・冷凍保存の場合の目安

生のまま酢水にさらしてから冷凍した場合は、1カ月ほど保存が可能です。

ラクワザ!れんこんの穴の中まで簡単にきれいにする方法

null

丸ごとのれんこんは、買ったときに穴の中が汚れていることがよくあります。水で洗っただけでは落ちないこの汚れ。次にご紹介する方法なら、簡単に穴の中まできれいにすることができますよ。

・レモン水に30分漬ければOK

まずは、れんこんを食べやすい大きさに切ります。切ったれんこんをボウルなどに入れ、かぶるくらいの水を注いでからレモン汁を絞って、そのまま30分ほど置いておきます。時間が経ったら、そのまま水で洗い流すと、穴の汚れがしっかりと取れて、まるで漂白したかのようにれんこんがきれいになります。

いかがでしたか? れんこんは冷蔵保存もできますが、カットして生のまま冷凍できるので、時間があるときにまとめて冷凍しておくと、凍ったまま調理ができて便利です。それほど食感も変わらないうえ、味が染みやすくなるので、時間がないときの夕食などに活用するといいでしょう。穴の中まできれいにできるラクワザも、ぜひ試してみてくださいね。

【参考】

島本美由紀(2015)『もっと野菜を!生のままベジ冷凍』(小学館)

島本美由紀(2015)『ひと目でわかる!食品保存事典』(講談社)

構成・文/土田奈々子

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載