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長芋の長持ち保存方法…選び方のコツから冷凍保存の仕方まで

皆さん、「長芋」は好きですか? とろろにして熱々のごはんにかけてもいいし、生のままカットしてサラダや和え物にしても美味しいですよね。ただ、長芋を1本買っても使いきるまでに少し時間がかかるため、家でしばらくの間保存しなくてはいけません。

そこで今回も、食品保存のスペシャリストである料理研究家の島本美由紀さんに、長持ちさせるための「正しい保存方法」をレクチャーしてもらいます。


こんにちは、島本美由紀です。連載第13回目のテーマは「長芋」です。手がかゆくなるなど、ちょっと扱いづらい点もある長芋ですが、生のシャキシャキとした食感や、すりおろしたときのトロトロふわふわの食感が病みつきになりますよね。最後まで美味しく食べきるための、上手な保存方法をご紹介していきます。

美味しい長芋の選び方

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まずは、新鮮で美味しい長芋を見分けるためのポイントを見ていきましょう。

・根やヒダが少ないほうが美味

丸ごと1本の長芋を購入する際は、皮に張りがあり、ズシリと重みのあるものを選びましょう。小さな根やヒダが少ないもののほうが味がいいです。

・カットされたものは切り口に注目

長芋 選び方 切り口

カットされたものを買う場合は、切り口が白くみずみずしいもののほうが新鮮です。なるべく太いものを選ぶようにしましょう。

長芋の冷蔵保存の仕方

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丸ごと1本の長芋、またカットされたものや使いかけの長芋は冷蔵庫の野菜室で保存します。

・丸ごと1本の場合

丸ごと1本の長芋は、新聞紙でしっかり包んでから、ポリ袋に入れて野菜室で保存します。

・カットものや使いかけの場合

切り口が乾燥しないように、切り口をキッチンペーパーで包んで輪ゴムで留めましょう。それを保存袋に入れて、野菜室で保存します。

長芋の冷凍保存の仕方

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長芋は冷凍保存も可能です。皮をむいてから丸ごと、もしくはせん切りなどカットした状態、またすりおろした状態のどれでも冷凍することができます。

・丸ごと冷凍する場合

長芋は皮をむき、ラップで包んでから冷凍用保存袋に入れて冷凍します。

使うときは、凍ったまま調理します。凍ったままでもすりおろすことができるので、使う分量だけすりおろして使いましょう。必要な分のとろろが簡単にできて便利です。

・細かく切って冷凍する場合

長芋は皮をむいてから、せん切りや短冊切りなどにします。使う分量ずつラップに包んだら、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。

調理の際は、自然解凍してから和え物やサラダなどに入れる、また凍ったまま炒めたり、煮たり、汁物に入れることもできます。

・すりおろして冷凍する場合

長芋 冷凍保存 すりおろし

皮をむいた長芋をすりおろし、冷凍用保存袋に平らに入れて冷凍します。箸で折り目をつけておくと、使うときに必要な分だけ取り出せるので便利です。なお、製氷皿に入れて冷凍することもできます。その場合は、凍ったらすぐに取り出して、冷凍用保存袋にまとめて入れて保存しましょう。

使うときは、自然解凍するだけで、トロトロふわふわのとろろができあがります。食感も生のものと変わりありません。

長芋の保存期間の目安

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長芋は正しく保存すれば、意外と長持ちします。

・冷蔵保存の目安

先に説明したような方法で保存すれば、丸ごと1本の場合も、カットものや使いかけの場合も、大体1カ月保存が可能です。

・冷凍保存の目安

冷凍保存の場合は、どのような状態で冷凍しても1カ月ほど保存することできます。

ラクワザ!手がかゆくならない方法で簡単にとろろを作ろう

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簡単 とろろ 作り方

長芋はヌルヌルしているので、すりおろすときに手がかゆくなるのが難点。次に紹介する方法なら、手がかゆくなることもなく簡単にとろろができますよ。

・すりおろさずに叩くだけでとろろが完成!

皮をむいた長芋をポリ袋に入れ、麺棒を使って形がなくなるまで上から叩きます。長芋をつぶし終えたら、ポリ袋のはじを切って、そこからクリームのように絞り出しましょう。こうすれば、手がかゆくならずに簡単にとろろができ、後片付けも袋を捨てるだけですぐに済みます。

いかがでしたか? 長芋は冷蔵庫でも1カ月ほど保存できますが、皮をむいて冷凍しておけば、そのまま使いたい分だけすりおろして使うことができるので、とても便利です。

長芋は生で食べても美味しいですが、加熱することによって新たな食感と旨味が楽しめます。揚げる、炒める、煮るなど、いろいろな方法で調理して、長芋を最後までムダなく使いきりましょう。

【参考】

島本美由紀(2015)『もっと野菜を! 生のままベジ冷凍』(小学館)

島本美由紀(2015)『ひと目でわかる!食品保存事典』(講談社)

 

構成・文/土田奈々子

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