結局一番喜ばれる?現金での出産祝い
null出産お祝いを計画するとき、お店にはかわいらしい赤ちゃんグッズがたくさんありますから、ついギフトを購入したくなるものです。でも、ぴったりのものが思い浮かばない、喜んでもらえる自信がない、ほかの人のギフトと重なったらどうしよう……などと、選ぶのには大変な面もたくさんあります。そんなときは、現金でのお祝いにするのもひとつの手です。
ただし、これまでは目上の人に現金を贈るのは失礼なこととされていました。近頃ではその考え方も柔軟になり、全く気にしないという人も増えてきていますが、相手がずっと上の立場だったり、そのような慣習にこだわりがある方だと思われる場合などは現金を贈るのは避けたほうがいいでしょう。
そのほか、現金を贈る際のマナーを改めて確認しましょう。
お祝いを贈るタイミング
出産祝いを贈るタイミングは、産後1週間から1カ月までの間がよいとされています。誕生後7日目に赤ちゃんの名前をお披露目するお七夜、生後1カ月にお宮参りと、産後の節目となる行事が続きますから、その間に贈るということです。
手渡しの場合も現金書留で送る場合も、喜びのあまり早すぎるタイミングになるのもマナーとしてはよくありません。また、相手のもとに届くのが吉日であることも考慮したい点です。大安がベストですが、友引や、それに次いで縁起が良いとされている先勝でもよいでしょう。
ただし、母子ともに退院して自宅に帰ったのか、まだ入院中であれば父親など受け取ることができる人がいるのかなどを、事前に確認するようにしましょう。
のし袋(ご祝儀袋)と新札を準備
贈る金額の相場については、『兄弟姉妹、親戚、同僚、友人…出産祝いの相場ってどれくらい?』を参考にしてください。
金額が決まったら、のし袋を用意します。この場合、必ず中に入れる紙幣は新札にすること。これはお祝い事全般でのお約束です。水引のあるのし袋では「赤白で花結び(蝶結び)の水引」のものを選び、「御出産御祝」などの名目と贈り主の名前を書きます。
こちらも、贈り主が連名になる場合の書き方など、詳細は『出産祝いの「のし(熨斗)」選び方と書き方は大丈夫?しっかり解説します』で確認してくださいね。
現金を送るときは必ず現金書留で!
nullお祝いの言葉を添えて手渡しできれば良いのですが、住まいが遠方だったり、相手との都合が合いにくかったり、また、感染症の流行などの理由で会うのが困難なときもあります。その際に便利な、現金書留で送る方法もご紹介します。
(1)郵便局の窓口で現金書留封筒を購入
現金を郵送する際は必ず現金書留を利用するよう法律で定められています。レターパックなどを使って現金を送ることはできませんので注意してください。また、プレゼントに現金を同封して送ってもいけません。
現金書留封筒は、ご祝儀袋が入るサイズのものを購入しましょう。現在大小2種類のサイズが販売されています。郵便局の窓口にのし袋を持参して封筒を選んでも良いでしょう。
(2)現金書留の封筒に届け先と差出人を書く
出産祝いを贈る際の宛名は、赤ちゃんの両親の名前でも、贈る側と関係性が深い方の親の名前でも、どちらでもかまいません。
(3)現金を入れたのし袋を現金書留封筒へ
現金をそのまま現金書留封筒に入れるのはマナー違反になります。必ずのし袋に入れてから現金書留封筒に入れます。
(4)メッセージカードを添えて
現金書留には現金以外に手紙なども入れることができます。メッセージカードにお祝いの言葉を書いて同封すると喜ばれるでしょう。
カードが入りきらないほど大きいなどの場合は別送します。その際、慶事用の切手や、ふさわしい図柄の記念切手などを選ぶ気遣いがあるとなお良いでしょう。
(5)封をする
しっかり封をした証明として、封の合わせ目に割印(わりいん)を押すか、署名をします。
(6)郵便局窓口で料金を支払う
現金書留は、郵便局の窓口から送ります。送る金額の保障や全体の重さから料金が算出されます。自己判断で切手を貼ってポスト投函しないようにして下さい。
2020年9月現在、現金書留の料金は、損害要償額が1万円までの場合は基本の郵便料金に435円が加算されます。送る金額が5,000円増すごとに10円ずつ増えていきます。また、有料で配達時間帯を指定するなどのサービスを選択することもできます。必要に応じて郵便局の窓口で相談してみてくださいね。
現金でのお祝いは味気ないと感じる人もいるかもしれませんが、もらった側が最も活用しやすいお祝いとも言えますから、産後のなにかと物入りな時期にはきっと喜んでもらえるでしょう。送る際のマナーに気を付けて、赤ちゃん誕生への喜びの気持ちをしっかり伝えましょう。