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「ブロッコリー」の旬はいつ?品種の名前、知ってる?【ブロッコリー農家さんのココだけの話#1】

kufuraの記事でも、人気の野菜「ブロッコリー」。栄養価が高く、大人はもちろん、好んで食べる子どもたちも多いので、家庭の食卓で何かと大活躍しているのではないでしょうか。

そこで、ブロッコリー愛が溢れるTwitterが話題の石川県白山市にあるブロッコリー農家『有限会社 安井ファーム』さんに、ブロッコリーのアレコレについて詳しく教えてもらう連載をスタート! ココだけの話、知っておくとブロッコリーが、より一層おいしく&大好きになること間違いなしです。

ブロッコリー愛が止まらない!農家さんのTwitterが大人気!

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今回教えてもらうのは、石川県産のブロッコリーの約3割を出荷しているというブロッコリー農家『安井ファーム』さん。

そもそも、今回の連載企画ですが、kufura編集長が「ブロッコリーに関する熱い情報を公開している農家さんがいる!」と探してきたのが始まりです。そこからラブコールを送り、なんとTwitterの「中の人」への取材が実現!

2019年からブロッコリーの情報をコツコツと発信し続ける安井ファームさんのTwitterのフォロワー数は、現在3万7000人を突破(愛されてますね!)。早速、Twitterの「中の人」に、まずはブロッコリーの基本について解説してもらいました。

旬は11〜3月。寒いと糖度が増して甘くなる!

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みなさん、こんにちは! 安井ファームのTwitterで情報を発信している「中の人」です。今回から、数回にわたってブロッコリー情報をお伝えしていきます。

今や、1年中流通しているブロッコリーですが、実は旬があるってご存知ですか? ブロッコリーの旬は寒い時期。11〜3月頃が旬なんです。ブロッコリーは凍らないように、糖度を上げて身を守るため、寒い時期にグンと甘味が増しておいしくなります。今は、夏は北海道で収穫するなど、産地リレーをしているため、1年中おいしいブロッコリーが食べられるんですね。

ブロッコリーのメジャー品種の名前は「おはよう」!

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「おはよう」「こんにちは」「むつみ」「まどか」「ジェットドーム」「グランドーム」……。これなんだと思いますか? 実はブロッコリーの品種名なんです(笑)。実は品種はたくさんあって、うちの会社で扱っているだけでも30種類くらいあります。さらに毎年、新品種が出てくるため、ぶっちゃけどれくらいあるか分かりません。

なかでも、メジャーな品種は『おはよう』。紫色になりにくく、品質が安定していて、見た目もヨシ。品種ごとに病気に強い、粒が大きい、収穫までの日数が短い(または長い)など、特性がそれぞれ違っていて、農家ではその特性に合わせて好みの品種を選んでいるんですね。

絶対王者はダントツで北海道!続くのは愛知と埼玉

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そして気になる主な産地ですが、生産量ダントツ1位はズバリ北海道! ブロッコリーは寒さに当たると、「子孫を残さないといけない!」というスイッチが入り、蕾をつけます。そのため、ブロッコリー栽培にはある程度の寒さが必須。

なかでも、とにかく広大な土地を持つ北海道の生産量はケタ違いなんです。私も以前北海道の農場で働いていた経験があるのですが、向こうは本州とスケールが違い過ぎて、マジでヤバいッコリーでした(笑)

ブロッコリーはハウス栽培にほとんど頼らず、産地リレーをしている野菜です。いわゆる、その土地の気候を生かした露地栽培で育つことが多い。そのため、夏の間は主に北海道のブロッコリーを私たちは食べているんですよ。

続いて2位、3位争いをしているのが、愛知県と埼玉県。最近では、高冷地の長野県も奮闘しています。冬になると福岡県など、南方も産地に。ぜひ、買う時に産地もチェックしてみてくださいね!

カリフラワーはブロッコリーの突然変異だった!?

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ブロッコリーを語る時に、似た形のアノ野菜の存在、気になりますよね。そう、白いアイツ……「カリフラワー」です!

似てるのもそのはず、共にアブラナ科キャベツ種で、青汁などに使われるケールが起源といわれています。カリフラワーとブロッコリーでは、ブロッコリーの方が起源が古く、カリフラワーはブロッコリーの突然変異といわれているんですよ。

カリフラワーは繊細で寒さや環境に左右されやすく、実はブロッコリーよりも育てるのが難しい。色の白いカリフラワーは、日光に当たると黄色くなってしまうため、葉を結んで実を保護したり、とにかく手間がかかるので生産者が少ないんです。需要に対しての供給量が少ないので、値段も高くなりがちなんですね。

それでは、今日もブロっと頑張りましょう!

以上、今回はブロッコリーの基本について教えてもらいました。次回は、失敗しない「ブロッコリーの選び方」についてお伺いします。

 

取材・文/岸綾香


 

【取材協力】

『有限会社 安井ファーム』

石川県白山市で2001年に創業。米農家を継いだ2代目安井善成氏が、ブロッコリーの栽培、出荷を始める。2019年よりブロッコリー農家が発信するTwitter@yasuifarmが話題になり、フォロワー数は37000人を突破中。写真は今回お話を聞いたTwitterの中の人。

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