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「イマイチなブロッコリー」はどこで見分ける?失敗しない選び方を伝授【ブロッコリー農家さんのココだけの話#2】

ブロッコリー愛が溢れるTwitterが話題の石川県白山市にあるブロッコリー農家『有限会社 安井ファーム』さんに、ブロッコリーのアレコレについて詳しく教えてもらう連載企画。 

今回はぜひ知っておきたい、失敗しない「ブロッコリーの選び方」について詳しく教えてもらいました。

キュッと蕾(つぼみ)が締まったブロッコリーを選ぶべし!

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みなさん、こんにちは! 安井ファームのTwitterで情報を発信している「中の人」です。

みなさん、ブロッコリーってどうやって選んでいますか? どうせ買うならおいしいブロッコリーを選びたいですよね。そこで、選び方のコツを特別にお伝えしちゃいます。

ズバリ選ぶコツは「蕾がキュッと詰まって、締まったブロッコリーを選ぶべし!

とは言っても、コレって分かりにくくないですか? 私もブロッコリーの選別係になった時に、「え? これはナイスブロッコリー? どっちなの?……」と、迷いました! そこで分かりやすく、写真で解説します。

1がもっともナイスブロッコリー。蕾がキュッとキレイに詰まっています。2が普通のブロッコリー。3になると粒目が揃っていないのが気になります。4は蕾が開いてしまい全体的にまとまりがありません……。

これを目安にナイスブロッコリーを選んでみてくださいね!

部分的に黒ずんでいるブロッコリーには注意せよ!

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次に見るべきは裏側。ブロッコリーをひっくり返して、茎の分かれ目の所などが部分的に黒ずんでいたら要注意です。これは「組織内べと病」というブロッコリーの病気にかかっている可能性があり、中を切ってみると黒ずんでいて苦い場合も。房部分が凹んでいるものも同様の病気の可能性が高いのですが、これは見つけやすいので、生産現場で選別の際にはじかれていることが多いです。

また、切り口が変色していたり、葉がしおれていたりするのは、収穫から日数が経っている証拠。蕾が黄色く変色しているものは、中で養分が使われてしまったサインで、食べると味が落ちてしまっています。

紫色、外側の葉がピンとしていたらナイスブロッコリー!

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では、逆においしいブロッコリーはどういったものか気になりますよね。これは冬の時期に多く出回るのですが、ブロッコリーは寒さに当たると糖度が増し、紫色になる性質があります。なので、房部分が紫色を帯びているものは甘くておいしい可能性が高い!

また、一番しおれやすい外側の葉がピンとしていたら鮮度が高い証拠。お店によっては氷の中に入れて陳列し、鮮度を保っているところもありますよね。

通常、出荷から販売の流れは、生産者→JA(農業共同組合)など→市場・卸売業者→仲卸業者→スーパーなどの小売店、となっていて、みなさんのお手元に届くまでしばらく時間がかかります。

届くまでそれぞれの目利きによって厳選されるので、あまりに状態の悪いものは途中ではじかれているはずですが、最後の目利きはあなた! ぜひおいしいナイスブロッコリーを選んでくださいね。

それでは、今日もブロっと頑張りましょう!

以上、今回はブロッコリーの選び方について教えてもらいました。これで迷わずナイスブロッコリーを選べそうですね。次回は「おいしい調理法」についてお伺いします。

 

取材・文/岸綾香

【取材協力】

『有限会社 安井ファーム』

石川県白山市で2001年に創業。米農家を継いだ2代目安井善成が、ブロッコリーの栽培を始める。2019年よりブロッコリー農家が発信するTwitter@yasuifarmが話題になり、フォロワー数は35000人を突破中。写真はTwitterの中の人。

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