重曹でカーテンのクリーニングをする方法
nullカーテンはサイズが大きく、自宅でまる洗いするのはほぼ不可能。岩尾さんも「半窓くらいのサイズであれば何とかなるかもしれませんが、それ以上のサイズでは水を含むと非常に重くなり持ち運ぶだけで一苦労。脱水するのも大変ですし、ランドリーを頼るほうがよいでしょう」と述べています。
でも、お店に頼むと日数もお金もかかるし……という人におすすめの方法があるのです。それは、水洗い掃除機ヘッドを活用すること。
「水洗い掃除機ヘッドとは、一般の掃除機に取り付けて、ヘッドの先から洗浄液を吹きつけたり、洗浄液を吸い込んだりできるもの。カーテンやカーペットなどの気になる汚れにヘッドを押し当てれば、自宅で簡単にクリーニングすることが可能です。
汚れを洗浄しながら吸引しますが、その汚水は取り付けたクリーナーヘッド内部の汚水タンクにたまり、掃除機本体側には空気のみが流れます。掃除機本体に汚水が流れることはありません。また、クリーニング後はタンクから汚水を捨てるだけでOKです。
専用の洗浄液もありますが、重曹水溶液でも十分きれいになりますし、節約にもなるでしょう。
昔はドイツ製の高価なものが主流だったのですが、今は日本製で2万円以内で買えるものが出回っています。日本製はサイズもコンパクトで使いやすいです。
もちろん、初期費用はかかってしまいますが、それでも購入後カーテンやカーペットの洗濯が自宅でずっとできると思えば、長い目で見るとお得ではないでしょうか」(以下、「」内は岩尾さん)
岩尾さんによれば、昔から生活の知恵的に活用されている重曹を現在のテクノロジーと組み合わせることで、より効率的に家事ができるとのことです。ちょっと意外な組み合わせですが、これは試してみる価値ありですよね!
重曹でカーテンのカビを除去する方法
null白いレースのカーテンに黒いカビが……。そんなときは、重曹に酸素系漂白剤を加えた殺菌・漂白ペーストで対処しましょう。
「殺菌・漂白ペーストは、重曹大さじ2に酸素系漂白剤大さじ2を加えて混ぜ、さらに水を少しずつ加えペースト状になるまで練り混ぜたものです。
これをカーテンのカビ部分につけたあと、しばらくおきます。1~2時間したらペーストが乾くのでそれをあらかた落とし、残りを酢水(酢原液を2~3倍の水で薄めたもの)で中和して水気を拭き取ってください」
“漂白”というだけあって、カビだけでなく素材の色も落とすおそれがあるので、その点だけは注意しましょう。
重曹でカーテンのにおいケアをする方法:重曹スプレー
nullカーテンといえば汚れだけでなく、においも気になりますよね。においケアをするには、重曹スプレーがもってこいです。重曹スプレーの作り方はとても簡単。水200mlに重曹小さじ2を溶かして、スプレー容器に入れておくだけです。
「重曹には、さまざまな悪臭成分を中和分解して消す作用があるので、重曹水溶液をこまめにスプレーしておくことで、におい対策ができます」
カーテンに限らず、クッションや布張りのソファなどのにおいケアにもぜひ重曹スプレーを活用しましょう。
重曹でカーテンレールを掃除する方法:重曹水溶液
nullせっかくカーテンをきれいにしたら、カーテンレールもきれいにしたいですよね。カーテンレールの掃除も重曹におまかせです。
「ほこりを掃除機などで取り除いてから、重曹水溶液で拭くだけでピカピカにすることが可能です。
また、食事スペースにあるカーテンレールでしたら、いつのまにか油が飛んで茶色い汚れができていることもあります。そうした油汚れには、重曹ペーストがおすすめです。
重曹大さじ2に水大さじ1を加えて練り混ぜた重曹ペーストを油汚れにパックします。しばらくおくと汚れがゆるんでくるので、スポンジなどで軽くこするだけで汚れが落ちるはず。仕上げに酢水をスプレーしてふき取り、重曹の白い粉が残らないようにしましょう」
日頃放置しがちなカーテンですが、大掃除のときなどにはきっちりケアしたいですよね。ぜひ、今回ご紹介した方法で、汚れやにおいを解消しましょう。
【監修】
岩尾明子・・・未来型ナチュラル生活研究家。博士(栄養学)。1998年に始まったインターネットサイト「地球に優しいお掃除」を運営する環境NGOクリーン・プラネット・プロジェクト代表。衣食住における楽で自然な最新の情報をテレビ、雑誌、ネットなど多方面で発信している。
【参考】