【汚れ度・小】重曹を使ったコンロ掃除1…日々のお掃除の方法は?
null調理中にできた油汚れやコゲ汚れは、時間が経つほど落としにくくなります。汚れがこびりつく前に、毎日コンロを使うたびに掃除していれば、それほど気合いを入れずとも楽に落とすことが可能なんです。
とはいえ、調理するのに精一杯で、その後の掃除まで手が回らない……という人が多いかもしれませんね。大丈夫! 重曹スプレーを使った掃除方法なら、ほとんど手間はかかりません。
(1)調理後に重曹スプレーをコンロ全体にふきつける
調理直後、コンロまわりがまだ温かいうちに、濃度約1%の重曹水溶液(水200mlに対し重曹小さじ2分の1程度)をコンロ全体にふきつけて、食事の間、放置します。
(2)濡れ布巾で拭き取る
食後、水気をかたく絞った布巾でコンロ全体を拭き取ります。できたばかりの汚れのケアは、たった2ステップでOK!
「重曹スプレーをコンロ全体にふきつけた後、しばらくおくことで重曹が汚れを分解してくれます。通常、重曹を使った掃除では、酢水をスプレーして重曹を中和させますが、この掃除で使う重曹のスプレーは濃度が低いので、酢水を使わなくても重曹のあとが白く残りません」(以下、「」内は岩尾さん)
食事している間に重曹が汚れを分解してくれるとは、ズボラさんにもぴったりの掃除方法ですよね。
【汚れ度・中】重曹を使ったコンロ掃除2…こびりついた油・コゲ汚れを落とすには?
nullコンロを使って調理するたびに、重曹スプレーで掃除していれば、コンロをきれいに保つことができますが、時間がたってこびりついてしまった汚れはどう対処すればいいのでしょうか? 軽く拭き取るだけでは落ちない頑固な汚れには重曹ペーストの出番です!
(1)重曹ペーストで汚れをこすり落とす
重曹と水を2:1の割合で混ぜた重曹ペーストを歯ブラシにつけて、汚れをこすり落とします。
(2)酢水で中和する
酢水(酢原液を2~3倍の水で薄めたもの)をスプレーして、水気をかたく絞った布巾で拭き取ります。
「汚れが落ちにくい場合、重曹ペーストをすぐにこすり落とさず、重曹ペーストを汚れに直接つけた状態でしばらくおきます。5~10分ほどおけば汚れの分解が進んで、汚れがスルッと落ちやすくなるでしょう。
指で触ってみて汚れが動くようであれば分解が進んだサインなので、歯ブラシでこすり落とすのに良いタイミングです」
時間がたってしまった汚れには、ぜひ上記の方法で対処しましょう。
【汚れ度・大】重曹を使ったコンロ掃除3…五徳の汚れを落とすには?
null最後は、キッチン掃除の難所ともいえる五徳です。汚れのこびりついた五徳の掃除では、“重曹+熱湯”を用います。五徳以外にも、バーナーキャップやリング等、他の金属パーツもコンロから取り外して、いっぺんにきれいにしてしまいましょう。
(1)重曹水溶液を沸騰させる
水2リットルに重曹大さじ8を溶かした重曹水溶液を鍋に作り、五徳とバーナーキャップ等のパーツを入れて火にかけます。沸騰したらすぐ火を止めて、そのままぬるま湯程度まで冷ましましょう。
(2)パーツを水洗いする
冷めたらパーツを取り出し、スポンジなどでこすって水洗いします。
「コンロが1口しかない場合は火にかけて沸騰させる代わりに、重曹を溶かした熱湯につけおくだけでもOKです。
また、汚れがこびりつく前の日々のケアとして、重曹ペーストを汚れに塗ってしばらくおき、汚れがゆるんだらスポンジなどでこすり落とし、最後に水で洗い流すという方法もあります」
バーナーキャップは汚れがたまると目が詰まり、炎にムラが出て火力が弱まる原因にもなります。五徳やバーナーキャップの掃除は大変……というイメージがありますが、上記の方法ならばそれほど手間もかからないので、ぜひ“重曹+熱湯”または“重曹ペースト”できちんとケアしましょう。
家の中の掃除のなかでも、特にコンロは納得のいく方法が見つからず、試行錯誤している人が多いのでは? 重曹を使った掃除なら簡単&楽チン! ぜひ汚れのレベルに応じた方法で、コンロを清潔に保ちましょう。
【監修】
岩尾明子・・・未来型ナチュラル生活研究家。博士(栄養学)。1998年に始まったインターネットサイト「地球に優しいお掃除」を運営する環境NGOクリーン・プラネット・プロジェクト代表。衣食住における楽で自然な最新の情報をテレビ、雑誌、ネットなど多方面で発信している。
【参考】