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【ペット雑学帳vol.1】日本だけでも194犬種!「犬の種類と性質」10グループに分けて解説します<前編>

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近年大人気の猫をはじめ、日本ではさまざまなペットが飼われていますよね。街中やご近所のみならず、SNSなどでその愛くるしい姿を目にする日も多いはず。今までペットを飼ったことがないけれど「飼いたいな」と思って検討中、という方もいるのでは?

【ペット雑学帳】では、動物を飼うために覚えておきたいことなど“ペットと一緒に暮らすためのあれこれ”をご紹介していきます。今回は「飼う前に知っておきたい犬の種類と性質」前編。犬種で10グループに分けたうち1~5グループについて、麻布十番犬猫クリニックと日本動物医療センター監修のもと、同センターの獣医師・眞鍋日登美さんと動物看護師・中川舞さんに教えていただきました。

日本の公認は194犬種! 人と共生してきた犬

現在ジャパンケネルクラブ(JKC)によって日本で公認されている犬の種類は、なんと194犬種! さらに世界に目を広げると、国際畜犬連盟(FCI)に登録されている数は344犬種です(2017年7月時点)。

どうしてこんなにたくさんの種類に分かれているのか、その答えは犬の歴史にあります。

オオカミを祖先とする犬は、約3万年前から人と共生を始めたと推測されています。以来、猟や牧畜など人間の目的に合わせて人の手で品種改良が繰り返され、犬種が分かれていきました。

飼う前に知っておきたい、主な「犬の種類と性質」

犬の種類によって、大きさや性質などその特徴はさまざま。「犬を飼いたい」と思ったら、自分の好みのほかにまずはそれぞれの特徴を知り、自分の生活環境や家庭の事情に合った犬を選ぶことが大切です。

では早速、JKCで分けられている10G(グループ)と、それぞれに属する、日本でよく飼われている犬を何種類かご紹介しましょう。

1G:「牧羊犬・牧畜犬」 家畜の群れを誘導・保護する犬

家畜の群れを誘導したり保護することに優れた犬種です。頑丈な体と機敏さを備えた高い身体能力の持ち主。自分で判断して行動する性格です。

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

サイズ:体重はオス10〜12kg、メス9〜11kg

歴史:主に牛の群れを誘導する牧畜犬。もともとはイギリスのウェールズ地方の犬で、その歴史は古く少なくとも1107年頃。足の間を縫って走れるように体高が低くなりました。

性質:明るくフレンドリー。吠えやすく、声も大きい傾向があります。

シェットランド・シープドック

サイズ:理想体高はオス37cm、メス35.5cm

歴史:イギリス最北端にあるシェットランド諸島原産の牧羊犬。長い歴史をもっており、島の「ボーダー・コリー」の祖先という説も。

性質:家族に対しては愛情深く接しますが、見知らぬ人には打ち解けにくい一面もあります。

ジャーマン・シェパード・ドッグ

サイズ:体重はオス30~40kg、メス22~32kg

歴史:1800年代後半のドイツで、優れた作業犬を求める愛好家によって牧羊犬をベースに生み出された犬。

性質:落ち着いた性質と勇気を兼ね備えています。家庭犬から軍用犬まで務めるオールマイティーな犬です。


そのほか、「ボーダー・コリー」「オールド・イングリッシュ・シープドッグ」「コモンドール」「スキッパーキ」など。

2G:「使役犬」 番犬、警護・作業をする犬

がっしりとしたたくましい体格の犬で、主に農場や家庭の警護を務める番犬がルーツ。見知らぬ人にはやや警戒するのが特徴です。

バーニーズ・マウンテン・ドッグ

サイズ:体高はオス64〜70cm、メス58〜66cm

歴史:原産地スイスで農場で番犬として飼われていた犬で、荷車を牽引したり牛の群れを誘導したりする役割もありました。

性質:飼い主に献身的に尽くしてくれます。注意深い性質ですが、怖いもの知らずのところも。

ミニチュア・シュナウザー

サイズ:体重は約4~8kg

歴史:南ドイツ地方で厩舎の番犬として飼われ、警戒心に富んで瞬時にネズミを捕獲する「スタンダード・シュナウザー」を小型化した犬。19世紀末から20世紀にかけて誕生。

性質:賢く怖いもの知らず。警戒すると吠えやすい傾向があります。


そのほか、「グレート・ピレニーズ」「セント・バーナード」「ドーベルマン」「ブルドッグ」「ボクサー」など。

3G:「テリア」 穴の中に住むキツネなど小型獣用の猟犬

穴の中に住むネズミやイタチを駆除するための犬で、小型獣と正面から闘える強さを持っています。

ヨークシャー・テリア

サイズ:体重は3.1kgまで

歴史:19世紀半ばのイギリス ヨークシャー地方の工業地帯で、ネズミを捕らえるため作出された犬種。

性質:勝気で活発、好奇心旺盛ですが、甘えん坊なところもあります。

ジャック・ラッセル・テリア

サイズ:体高5cmごとに体重1kgが相当(体高25cmなら体重約5kg、体高30cmなら体重約6kg)

歴史:1800年代のイギリスで、ジョン・ラッセル牧師により作出。主に小動物の巣穴に潜り込んで追い立てる役割の犬です。

性質:フレンドリーですが勇敢なところも。活発で機敏な犬です。


そのほか、「スコティッシュ・テリア」「ブル・テリア」など。

4G:「ダックスフンド」 地面の穴に住むアナグマやウサギ用の猟犬

アナグマやウサギの巣穴に入って追い立てるために足を短く改良された犬で、中世の頃からドイツ周辺で活躍していました。陽気ですが、粘り強く頑固なところも。3つの毛種、3つのサイズがある犬種です。

サイズ:「スダンダード」は体重約9kg、「ミニチュア」は胸囲30~35cm(生後15ヵ月時点)、「カニーンヘン」は胸囲30cm以下(生後15ヵ月時点)

ここでは、最も人気が高いミニチュア・ダックスフンドの毛種3タイプについて紹介しましょう。

スムース

歴史:ダックスの中で最初に登場した毛質と考えられ、「ミニチュア・ピンシャー」と交配させて小型化しました。

性質:気が強く、少し神経質な一面もあります。

ロング

歴史:スムースの次に誕生した毛種で、「パピヨン」を交配して小型化しました。

性質:明朗快活な性質で、3つの毛種の中でもフレンドリーなタイプが多め。

ワイアー

歴史:最後に生まれた毛種で、「ミニチュア・シュナウザー」と交配させて小型化しました。

性質:知的で勇敢な性質です。

5G:「原始的な犬・スピッツ」 日本犬を含むスピッツ(尖ったの意)系の犬

人の手であまり改良されていない犬で、オオカミに近いことでも知られます。落ち着きがあり、自分で考えて行動します。警戒心が強く、番犬として用いられることも。

柴犬

サイズ:体重はオス9kg~11㎏くらい、メス7〜9kgくらい(日本犬保存会より)

歴史:ユーラシア大陸と日本列島が地続きだった1万年以上前に、日本人の祖先と共に移動。主に猟犬や番犬の役割を担っていました。

性質:自立した大人のような犬。飼い主には忠実である一方、警戒心が高く攻撃性を持つこともあります。

シベリアン・ハスキー

サイズ:体重はオス20.5~28kg、メス15.5~23kg

歴史:祖先は北極点をとりまく高緯度の地方で、非常に長い歴史を持つと推測されていますが、詳しいことはわかっていません。

性質:友好的でやさしい性格。飼い主への従順さも備えています。

ポメラニアン

サイズ:体重1.8~2.3kgが理想

歴史:祖先は「サモエド」と伝えられます。ドイツ、ポーランドのポメラニア地方で小型化され、イギリスに渡って人気犬種に。

性質:明るく素直で愛嬌たっぷり。小型ですが活発、吠えやすい傾向にあります。


そのほか、「紀州犬」「秋田犬」「チャウ・チャウ」など。

 

10グループのうち、1~5グループの特徴と代表的な犬種を紹介しましたがいかがでしたか? 犬の性質をよく知って、家族の一員として迎えるための参考にしてみてくださいね。

 


 

【取材協力】

日本動物医療センター・・・1966年に設立された日本初の大規模な総合動物病院。準備を経て1969年に開業。以来、24時間診療を行っている。人と動物の関係の変化や動物の長寿化に対応するため、2004年から24時間看護にも取り組んでいる。

獣医師 眞鍋日登美、動物看護士 中川舞

 

【監修】

獣医師/麻布十番犬猫クリニック院長

島田健一郎

日本獣医生命科学大学卒。東京農工大学にて大学院博士課程(獣医皮膚科学専攻)を修了後、麻布十番犬猫クリニック院長として皮膚科専門外来を開設。港区のスキンホームドクターとして犬猫の皮膚病治療に従事。診療の傍ら、日本獣医生命科学大学保健看護学科にて犬猫の皮膚バリア機能に関する研究も行っている。カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)医学部皮膚科研究室に短期留学。日本獣医皮膚科学会認定医。獣医療関連誌の執筆、講演、セミナー等の活動も行なっている。

獣医師/日本動物医療センター

長沼裕美子

岩手大学卒業後、獣医師として日本動物医療センターに勤務。1頭のビーグル犬と暮らし、毎朝の代々木公園の散歩が日課。

【参考】

家庭どうぶつ白書2016 – アニコム

世界の犬 – ジャパンケネルクラブ(JKC) ※ グループ分類、サイズ引用

天然記念物 種類 – 日本犬保存会

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