空前の猫ブームでも!根強い「犬の人気」
nullまずは犬派と猫派でどちらが多かったのか、その割合を見てみましょう。
支持を集めたのは、干支の戌年に後押しされている犬? ブームの波に乗っている猫? 犬派と猫派、多いのは……
犬派・・・63.6%
「断然、犬」・・・124人(24.8%)
「どちらかといえば、犬」・・・194人(38.8%)
猫派・・・36.4%
「断然、猫」・・・66人(13.2%)
「どちらかといえば、猫」・・・116人(23.2%)
全体の集計では、犬派が多い結果になりました。
猫は飼育頭数で上回り、空前の猫ブームでもありますが、ペットブームを牽引してきた犬の人気はまだまだ根強いことが分かりますね。
飼ったことがない人も「犬が好き」!
nullアンケートには「これまでに犬か猫を飼ったことがありますか?」という質問も設けました。それぞれ飼った経験がある人は、どれくらいいるのでしょうか? 早速見てみましょう。
「犬を飼ったことがある」・・・118人(23.6%)
「猫を飼ったことがある」・・・51人(10.2%)
「犬も猫も飼ったことがない」・・・274人(54.8%)
「犬も猫も飼ったことがある」・・・57人(11.4%)
「犬も猫も飼ったことがない」人が5割以上を占める結果となりました。
ちなみに「犬も猫も飼ったことがない」と回答した人のなかで「犬派」は62%と、全体とほぼ同じ割合に。犬派を支えているのは、犬の飼い主経験がある人だけではないことがわかりますね。
エピソードからわかる「犬が愛される理由」
nullでは次に、アンケートの回答者から寄せられた“飼い犬エピソード”を大きく3つに分けてご紹介しましょう。
犬が長く愛され続けている理由がわかるはずですよ!
(1)家族以外の人とも触れ合う機会が多い
「少し大きめのチワワ。散歩は自転車の前かごに入れて一緒に景色を眺めながらです。犬より人間が好きみたいで自分も散歩がてらいろんな方々に声掛けできるようになりました。チワワのおかげだと思ってます」(49歳/男性/その他)
犬は社会性があり、散歩に出かけることを好む習性があります。すれ違う犬や人と積極的に交流を楽しむフレンドリーなタイプも多く、人懐っこく尻尾を振ってくる犬も見かけますよね。
小さなチワワに笑顔を向けられて、「飼ったことはないけど、犬派になっちゃった!」なんて方もいるのではないでしょうか。
なかには、
「拾ってきた犬を飼いました。前の家のおじさんが勝手に散歩して衝撃でした」(45歳/女性/主婦)
なんていう仰天エピソードも。まさに飼い主以外と触れ合うことが多く、人懐っこい犬ゆえの事件かもしれませんね。
(2)人間のために働いてくれる
「ゴールデンリトリバーやラブラドールリトリバーを飼っていた。盲導犬になる予定の仔犬の里親をしていた」(64歳/女性/主婦)
人間のために働いてくれる盲導犬や警察犬も、犬のイメージアップに一役買っているようです。訓練された、やさしくて頼もしい“働く犬”たちを街で見かけて、好印象を抱く方も多いのでは?
「トイプードル。毎朝家族を起こしにきてくれる」(34歳/男性/学生・フリーター)
「犬を人の言うことをよく聞くように訓練して、いろいろ楽しい思い出がある」(70歳/男性/その他)
躾や訓練をきちんとすれば、家庭内で役に立つ犬も。愛犬が毎朝起こしにきてくれる生活は、犬好きにとってはたまらないですよね。
(3)犬種が多く、それぞれにファンがいる
「シーズー犬で賢かった。車でお出かけして、待たせるとクラクションを鳴らすので、いつも連れて歩いた」(41歳/女性/主婦)
「ミニチュアダックスフンドのメス、14歳を飼っています。野菜が大好きで、冷蔵庫の野菜室を開けると、寝ていても起きてきます」(36歳/女性/学生・フリーター)
「ダックスフンド。部屋のドアの前でいつも待っている」(33歳/女性/総務・人事・事務)
犬はたくさんの品種に分かれていて、それぞれに個性があるもの。顔や体型の好みはもちろん、犬種ごとに違う個性や性格も、それぞれファンを獲得して長く愛される理由のひとつでしょう。
「現在、柴犬のメスを飼っている。妻が柴犬の大ファン」(59歳/男性/その他)
「柴犬。ツンデレなところが可愛いです」(52歳/男性/その他)
「柴犬と一緒に寝ている」(36歳/男性/コンピュータ関連以外の技術職)
ここ数年の傾向としては、“柴犬”がSNSや広告などで人気を呼び、ファンが多い品種と言われています。日本といえば“桜・富士山・柴犬”……と、日本文化を象徴するもののひとつに数えられることも。
外国で柴犬をよく見かけることになる日も、近いのかもしれませんね。
犬派も多いのに「猫の飼育頭数が多い」理由は?
null今回のアンケートでは、犬派が猫派よりも多いという結果になりました。厳密に日本では犬派が多いということにはなりませんが、人気が拮抗するなか、なぜ飼育頭数は猫のほうが多くなったのでしょうか?
そこには、「犬を飼いたくても飼えない」事情があるようです。
ペットフード協会が行った上述の調査によると、20代〜40代が“犬を飼わない主な理由”は、「集合住宅でペット不可」「お金がかかる」「世話ができない」。犬は散歩が必要なので、猫より世話の時間がかかります。
50代〜70代の主な理由は、「(最後まで)世話ができない」「別れがつらい」「死ぬとかわいそう」。平均寿命は延びても、万が一を考えてためらう方が多いのでしょう。
近年では、これらの理由を解決して犬を飼いたい要望に応える“世話代行サービス”ややむを得ない理由で飼えなくなったときの“受け入れ施設”も増えています。
信頼できるところを探して上手に利用すれば、さまざまな理由で断念していた人も、かわいい犬と暮らせるようになるかもしれませんね。
いかがでしたか? 猫に比べて世話に時間がかかる犬ですが、その分“家族の一員”として共に生きる実感もわきやすいはず。もしかしたら、それこそが犬の人気が長く続いている理由なのではないでしょうか。
【参考】