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足腰ツラすぎ!立ち仕事の「腰痛&足のダルさ」を和らげるツボ押し3つ

接客業や外回りの営業職など、なかなか座れない“立ち仕事”。とくにヒールが高い靴を履くことが多い女性は、腰や足の疲れもグッと増しますよね。

そこで今回は、立ち仕事の人にオススメの自分でできるツボ押しについて、『初台不動通り鍼灸院・接骨院』の鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師、竹ノ子みどりさんに教えていただきました。

仕事中にできる! 腰痛のための「自分のツボ」探し

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「立ち仕事をしている人の症状に多いのは、まず腰痛です。

さらにハイヒールやピンヒールを履くと、本来かかとで支えるはずの体重をつま先で支えてしまい、前のめりになりがち。しかしそうすると体が前へ倒れてしまうので、無意識に上半身を後ろに起こしてバランスをとろうとするのです。

その結果、骨盤が前に出てくる“骨盤前傾”の立ち方になり、腰に大きな負担を与えてしまいます」(以下「」内、竹ノ子さん)

「そんな方たちにオススメなのは、腰の左右にある筋肉のラインを刺激すること。

この部分は“全部がツボ”と言えるほどツボの密集地帯なので、親指で自分が効くポイントを探します。押している最中に硬いところがあったら長めに押してみましょう。スッと楽になるはずですよ。

立ったままでも手軽にできるので、お仕事の最中にぜひやってみてください」

1:ふくらはぎのツボ「承山(しょうざん)」

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ツボ押しで期待できる効果:足のダルさ、むくみ

「腰痛のほかに、立ち仕事をしている人に起こりがちなのは“足のだるさ”や“むくみ”。

ツボとしてまずオススメなのは、アキレス腱上部のふくらはぎが膨らみ始めるあたり、膝とくるぶしの中間点にある『承山』というツボ」

「押し方は、両手の親指がツボにあたるように手をあて、2本重ねて下から押し上げるように刺激しましょう。

また、“腰痛に効くツボ”として『ストレスも原因に!? “腰痛”に効くツボ押し&通勤セルフケア』でもご紹介した、膝の裏のくぼみにある『委中』も効果的です。

足の疲れをほぐしたいときは、この2つのツボを押してみましょう。鍼灸で足のだるさをやわらげたいときも、『承山』と『委中』に針を打つと楽になるんですよ」

2:足の裏のツボ「失眠(しつみん)」

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ツボ押しで期待できる効果:足のダルさ

「足裏のかかと中央には、少しくぼんだところに『失眠』というツボがあり、足のダルさと安眠に効果的です」

「押すときは、片足を反対側の膝の上にのせた姿勢で親指を使って刺激すると、やりやすいですよ。

この体勢がつらい人は、入浴中に立膝をたてて中指で押してもいいでしょう。寝る前に足湯につかるなどして温めるだけでも効果があります」

3:足の裏のツボ「湧泉(ゆうせん)」

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ツボ押しで期待できる効果:疲労回復

「足のかかとから足の裏を土踏まずのある中央に向かってなで上げていくと、下から3分の2あたりの部分に自然と止まるくぼみのような場所があります。

これが疲労回復に効果がある『湧泉(ゆうせん)』で、まさに“元気が出るツボ”です」

「『湧泉』を押すときは、先ほどご紹介した『失眠』と同じように、片足を反対側の膝の上にのせた姿勢で親指を使って刺激するのがオススメ。体勢がつらい方は、入浴中に立膝をたてて中指で押してみましょう。

足裏のツボは、この『失眠』と『湧泉』の2つを押さえておけば、とりあえず大丈夫。

足裏にはたくさんのツボがあるイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、東洋の鍼灸で覚えておくべき足裏のツボは、非常にシンプルなのです」

 

長時間座りっぱなしのデスクワークとは違った症状や疲れがあらわれる“立ち仕事”。とくに寒い季節に外回りをすると、冷えの辛さも体にこたえます。

疲れた体を癒すべく、できればゆっくり湯船につかりながら、足の疲れや腰痛に効くツボを刺激してみてくださいね。

 


 

【取材協力】

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

竹ノ子みどり

大手電機メーカーで経営企画部門や営業部門を経験するも、自らの手で目の前の人の身体も心も楽にしたいと思い離職。国家資格を取得し、現在は幅広い年齢層が通院する接骨院で、西洋医学と東洋医学、両方の知識と技術を融合した治療を行っている。趣味は日本民謡を歌うことと銭湯めぐり。

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