絶妙な「くすみローズ」でオトナ肌から「浮かない」
null50代になった私が、今チークに求めることは「不健康に見えない」ための血色感です。さらに「なんとなくの立体感」を足してくれれば、なおありがたい。
ただチークの色選びって意外と難しく。売り場には、ピンク系、オレンジ系、ローズ系など色々あるけど、自分の肌色には何系が正解なのか、そもそもわかりづらいですよね。
そんな中、ドラッグストアで「この色なら失敗しづらいな!」というチークを見つけました。
それが、CEZANNE(セザンヌ)のチークブラッシュ 01(フォギーローズ) 550円(税込)です。
ちなみにセザンヌにはこの他にもチークのシリーズがあるのでご注意を!
セザンヌの01番がオトナに良い!と思った理由4つ
null1ヶ月ほど使ってみて、これはいい!と思ったポイントは……
1:「あざやか過ぎない」色(フォギーローズ)が、くすみがちなオトナ肌から浮かない
2:色が(イイ意味で)つきすぎない「薄づき」タイプ。だから失敗しづらい
3:この価格(550円)なのに、付属のブラシが毛量たっぷりで薄っぺらくない
4:しっとり質感だから、粉っぽくなく、乾燥してこない
それぞれを説明してみますね。
1:「あざやか過ぎない」色(フォギーローズ)がオトナ肌から浮かない
この「フォギーローズ」は、青味がかった色ではなく、微妙にブラウン寄りのローズ色なんです。そこが、オトナのくすみ肌から「浮かない」理由かと。フォギーとは、霞(かすみ)がかった、とか、くもったなどの意味。この微妙な「くすみ感=フォギー感」がイイ感じなんですよね。
素敵メークを目指すというよりは、「健康に見えたい」というオトナの身だしなみメークには、このくらいの「なじみ感」がベストバランス。
2:色が(イイ意味で)つきすぎない!だから失敗しづらい
これも結構重要で。「発色のいい」チークは、“ひとはけ”塗っただけで鮮やかな色が頬に乗ってくれます。ただこれって、塗り方を少し失敗すると「チークが悪目立ちする」という失敗もしやすい。
その点、このチーク。ひとはけ塗ったくらいでは「色ついた?」と思うくらいの薄づき。だから、朝の時間がないときに雑に塗っても「ひゃー!チークが目立ち過ぎて失敗」という事態にならないんです。
3:この価格(550円)なのに、付属のブラシが毛量たっぷり
チークが失敗するかどうかって「ブラシ」も重要で、ある程度「毛の量がたっぷりしてる」ことが大切。
その点このブラシ。手が届きやすい値段(550円)にしてはかなりしっかり毛量(厚み)があります。なのでチークの粉ぶくみもよく「頬の狭いエリアだけにチークがのっていて、悪目立ち……」という残念な仕上がりになりづらい。
さらに「失敗しない」チークの塗り方には、ブラシにチークを含ませるときの「大切なコツ」があります。
【失敗しない!チークブラシの使い方】
私は美容雑誌の編集を長く担当していたので、これまで数え切れないほどのメーク撮影をしました。その際、ヘア&メークさん「全員」が必ずやっていたのが、このステップ。
(1)ブラシにチークをとる。そのとき、ブラシを立てたり寝かせたりして、「裏も表も、全部に」まずはたっぷり含ませる。
(2)ティッシュにポンポンと余分な粉を落とす。これがとても大切!
イメージとしては「鶏の唐揚げ」を作るときの粉のつけ方と同じです。まず粉をたっぷり&まんべんなくつけたら、余分な粉を落としますよね?あの感じです。
この「余分な粉落とし」をする事で、ブラシを頬に置いたときに余計な粉が顔に落ちたり、ムラづきすることがなく、「付け過ぎ」の悲劇も防げます。
4:しっとり質感だから、粉っぽくなく、乾燥してこない
これもオトナ肌には大切。このチーク、なんと5種類の美容成分(スクワラン、オリーブ果実油など)が配合。粉も「しっとり」系で肌になじむので、パサつきが気になる夕方になっても粉っぽくなりません。
何度も言いますが(笑)、この値段(550円)でこれだけの完成度って、すごいと思います。
オトナのチークは「広くにじませる」と失敗しない!
nullチークでもうひとつ難しいのが「塗る範囲」問題。もちろんメークの流行や、見せたい印象によって塗り分ける、ができればイイのですが、私自身はかなり面倒くさがりな性格で……。なので「健康に見えて」「わざとらしくない」さらに「失敗しづらい」、それでいてカンタンな塗り方を模索。
尊敬するヘア&メークアップアーティスト・山本浩未さんに教えていただいた方法をベースに、今はこの塗り方に落ち着いています。
【失敗しない!チークの塗り方】
(1)前述の説明の方法でブラシにチークをとったら、まず黒目の下、笑ったときに「高く」なるあたり(写真の★印)からスタート。一番最初にブラシを置く場所が「一番濃く」つくので、ブラシを置く場所は大切!
(2)★のあたりから扇状に、斜め上、横、斜め下と3回ほど塗り広げます。この時、チークは絶対に付け足さない!これが大事!最後の4回目は、こめかみあたりまで斜め上に塗り広げ、輪郭に沿って下ろします。
この方法だと、失敗することがあまりありません。大切なのは……
・チークブラシへのチークの含ませ方(前に書いた「唐揚げの粉」方式)。ブラシの毛の中には、ムラなく粉をたっぷり、でも表面の余分な粉は落とす、と調整すること。
・片頬を塗り終わるまで、チークを「絶対に付け足さない」こと。
加えて、ブラシの「頬への当て方」にもちょっとしたコツが。ブラシを頬に「寝かせる」ように塗り広げていくと、上手く、手早くいきます。頬に直角に当ててしまうと、狭い部分に色が集中してしまって失敗の素に。
オトナの「自然なチーク」って、「ここからここまでチークを塗りました!」という境界線が、はっきりは分からないほうがなんとなく上品で、安心な気がしています。
今回のこの塗り方だと、顔の中心から外側に向かって、自然にチークの色が薄まっていくので、「塗りました感」があまり主張せず、スーッと色がなくなるイメージ。
こめかみから輪郭のあたりにも、ほんの少しだけでも血色感があることで、不思議と元気に見えますよ。
最近思うのは、50代のメークって「自分の元気を増強」してくれるためにも、役に立ってくれるなあ、ということ。
チークの力を借りて「血色感」をプラス、「なんか大丈夫?」「疲れてる?」と心配されたりせずに、自分のペースで居心地よく、日々を過ごしていきたいものです。
チークブラシは「ロージローザ」が優秀です!
nullチークを塗る際、付属のブラシでももちろんイイのですが、もっと「毛量たっぷり」のチークブラシがあると、さらに上手く、さらに「手早く」仕上がります。
最近ドラッグストアで発見した、ロージーローザ マルチユースブラシ 1,100円(税込)は、毛量や毛質、持ち手の使いやすさが秀逸で、驚いた逸品。
たっぷりの毛量が、斜めにカットされていて、肌にピタッと沿ってくれるのに加え、持ち手がキュっと細くなっていて、とても扱いやすい。これは人間工学に基づいて設計されたゆえ、だそう。たしかに安定するし、持ちやすくて塗りやすい!
良いチークブラシを手に入れようとすると、正直、高額なものが多いのだけれど、これは手の届く価格で、この使いやすさ。まだ「チークブラシ」をお持ちでない方には、ぜひお薦めします!
付属のブラシとは違った、格別の肌あたりの良さを楽しめますよ。
趣味は料理、スポーツ観戦と旅に出ること。食いしん坊。『Oggi』や『美的』で美容やファッション担当として20年ほど女性誌を編集、2018年からkufura編集長に。2021年4月〜2022年10月にはラジオJ-WAVEで毎朝の生番組のナビゲーターも。インスタグラム@sizukuishii