1:足のツボ「三陰交(さんいんこう)」
nullツボ押しで期待できる効果:月経痛、冷え
「多くの女性が悩む月経痛に効果的なツボといえば、『三陰交(さんいんこう)』がとても有名です。足首の内くるぶしの尖った部分から指4本分のところにある、ちょっとへこんだ場所ですね」(以下「」内、竹ノ子さん)
「中指か親指、自分にとってちょうどいい強さで押せるほうを使って刺激します。『三陰交』は月経痛以外にも、生理不順や冷えに効果的とされています」
2: 足のツボ「蠡溝(れいこう)」
nullツボ押しで期待できる効果:月経痛
「もちろん超メジャーな『三陰交』もいいのですが、もうひとつ個人的にとてもオススメしたい月経痛に効果的なイチオシのツボがあります。
それは三陰交の少し上にある『蠡溝』。私も学生時代にこのツボを教えてもらってから、何度もお世話になっています」
「内くるぶしにつながる骨の前側を下からなであげていくと、その名の通り溝がある場所です。
『三陰交』と同じく、中指か親指を使って自分にとってちょうどいいと感じる強さで刺激しましょう。『三陰交』と『蠡溝』は位置が近いので、一緒に刺激をするとより効果的ですよ」
効果的にツボを押すコツ3つ
null最後に、“効果的にツボを押すコツ”をおさらいしてみましょう。
(1)押す指は親指、もう1本使うなら中指を
「押すのに最適なのは親指です。もう1本使うなら、中指がいいでしょう。人差し指は力が入りにくいので、あまりオススメできません。
肩などの広い部位は、指1本では疲れてしまうので、中指を中心に親指以外の4本の指で押したり、マッサージのようにくるくると回しながら押してもいいでしょう」
(2)深呼吸をしながら息を吐くときに押す
「ツボを押すときは、大きく鼻から息を吸って口から長く息を吐きます。息を吐いているときはリラックスして。
体が凝っている人やストレスなどで疲れている人は、呼吸が浅い人が多いので、ツボを押すと同時に呼吸を深くすることを意識しましょう」
(3)1回のツボ押し…ベストな回数とポイント
「一度に何回もたくさん押すと疲れてしまうので、3回くらいで十分です。押すときは、指が部位に対して垂直にするのがポイント。
まず症状に効果的なツボを押し、さらにその周辺で効くところを探して押しましょう」
いかがでしたか? 日本には「労働基準法」で定められた「生理休暇」の制度がありますが、厚生労働省の調査によると平成26年4月1日~平成27年3月 31日までの間に「生理休暇」を請求した女性はなんと0.9%だったそう! 制度はあっても、実際にはなかなか利用しづらいところもありますよね。
「仕方ない」とただ我慢するのではなく、少しでも痛みを和らげられるよう、今回ご紹介したツボ押しを試してみてくださいね。
【取材協力】
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
竹ノ子みどり
大手電機メーカーで経営企画部門や営業部門を経験するも、自らの手で目の前の人の身体も心も楽にしたいと思い離職。国家資格を取得し、現在は幅広い年齢層が通院する接骨院で、西洋医学と東洋医学、両方の知識と技術を融合した治療を行っている。趣味は日本民謡を歌うことと銭湯めぐり。