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会社は集中力が欠けやすい?リモートワークは?「仕事に集中できない」シーンと効果的だった改善策を聞いた

やらなければならない仕事があっても、なんだか集中できない……なんてときはあるもの。そんなとき、どうやって集中力を高めていますか?

『kufura』では、20代から50代の働く男女227名にアンケートを行い、「仕事に集中できないとき」と「効果のあった対策」について聞いてみました。

「仕事に集中できないと感じたことがある」は73.2%

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まず、ここ数年で「仕事に集中できない」と感じたことがあるかどうか、聞いてみました。

  • 感じたことがある・・・73.2%
  • 感じたことはない・・・26.8%

「仕事に集中できないと感じたことがある」と答えた人は73.2%。7割以上の方が、集中できずに困った経験があることがわかりました。

リモートワークより職場で集中できない人が多数

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次に、集中できないと感じたときの場所について聞いてみました。

  • 職場・・・67.4%
  • リモートワーク・・・19.4%
  • リモートワークと職場の両方・・・13.2%

圧倒的に多かったのが、「職場」という回答。「リモートワーク」の回答は全体の2割にとどまり、とくに職場で集中できずにいる方が多いようです。

では、具体的に仕事に集中できないと感じた理由について見てみましょう。

「職場で集中できない」と答えた人の理由

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寝不足・体調による集中力の低下

「睡眠不足で細かい業務の集中力に欠けたことがあります」(45歳/男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「寝不足で集中力が下がった」(46歳/女性/その他)

「寝不足で日中眠くなることが多々あります」(49歳/男性/その他)

「周囲の影響ではなく、そのときの自分のバイオリズムみたいなものだと思っています」(35歳/男性/デザイン関係)

「昼食後の強烈な眠気で集中できなくなる」(51歳/女性/総務・人事・事務)

職場の人間関係や考え事に気を取られて…

「飼っていたペットの体調が悪くて、気が気じゃなかった」(29/女性/学生・フリーター)

「子どもが病気で学校を休んで家で寝ているとき。熱が下がったか、薬を飲んだかなど気になって仕方ない」(44歳/女性/その他)

「人間関係などに悩まされる」(39歳/男性/研究・開発)

「上司のパワハラによるストレス」(48歳/男性/その他)

「仕事の作業中、職場の人間関係のこと等を考えてしまい、集中できないときがある」(49歳/女性/学生・フリーター)

気になる周囲の雑音

「仕事の途中で話しかけられて集中が途切れる」(48歳/女性/研究・開発)

「電話の声がうるさくて」(47歳/女性/総務・人事・事務)

「隣の席の人の癖(溜息や手を鳴らすなど)が気になって仕方ない」(48歳/女性/営業・販売)

「周りの人からどうでもいいことを話しかけられる」(45歳/男性/営業・販売)

「電話の声がものすごく大きい同僚がいて集中できない」(41歳/女性/総務・人事・事務)

その他

「パソコン作業中に、電話及び来客の対応が重なることが多い」(53歳/男性/公務員)

「炎天下で暑すぎて集中力が削がれたため」(49歳/男性/営業・販売)

「通勤が大変で職場に着いたら疲れが出る」(59歳/男性/その他)

「マスク解禁で咳をする人が何人もいて気になってしょうがなかった」(40歳/女性/総務・人事・事務)

集中できない場所を「職場」と答えた人にその理由を聞いてみると、寝不足や体調のこと、人間関係などの悩み、さらに周囲の雑音をあげる回答が多く寄せられました。リモートワークとは違うのが、社内の人間関係や周囲の声ややりとりが活発なこと。それらによって集中力が低下してしまうという声が多くありました。

「リモートワークで集中できない」と答えた人の理由

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睡眠不足による集中力の欠如

「家で1人で仕事ができるので落ち着いてできるけど、生活習慣の不規則により眠くなってしまうことがしばしば……」(28歳/女性/コンピュータ関連技術職)

「睡眠不足のときは、仕事のパフォーマンスが確実に落ちる」(50歳/男性/企画・マーケティング)

「仕事のストレスが原因なのか定かではないが、良質な睡眠を取ることが難しい場合があり、眠気を感じてしまう」(43歳/男性/その他)

テレビ・ゲームなどの誘惑

「在宅勤務なので、テレビ番組が気になってしまう」(51歳/男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「テレビをつけて仕事したらそっちに気を取られた」(42歳/男性/総務・人事・事務)

「すぐにスマホでゲームをしてしまう」(28歳/男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「家だと遊ぶものが色々あって、なかなか仕事に集中できない」(58歳/男性/公務員)

「自宅だと気の散るものがたくさんあるから」(31歳/女性/その他)

「誰にも監視されていないので、つい別のことをしてしまう」(26歳/男性/コンピュータ関連技術職)

家族の存在や来客対応など

「家族の声や足音が気になったから」(38歳/男性/その他)

「子どもがママと呼びに来るし、ピンポンがなるしで集中できないことがあった」(50歳/女性/その他)

「飼い犬が遊んで欲しくて寄ってくる。部屋を締め出すとドアの外で鳴いていたり、ドアの前でひたすら待っていたりするので集中できない」(48歳/女性/総務・人事・事務)

「子どもと妻が喧嘩しているとき」(35歳/男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「家でのリモートワークは、家族から話しかけられてしまうし、簡単な家事などをお願いされてしまう」(41歳/男性/企画・マーケティング)

その他

「仕事に適した机がないので、気が散る」(59歳/女性/その他)

「仕事をしていても雑念が入る」(49歳/男性/その他)

「周りの目がないとなかなかやる気が出ない」(25歳/女性/コンピュータ関連技術職)

「リモートワークは仕事とプライベートの境が曖昧になりやすく、ダラダラしちゃうことがある」(52歳/男性/コンピュータ関連技術職)

一方で、「リモーワーク」で集中できないと答えた人の理由には、テレビやゲームなどの誘惑をあげる声が少なくありませんでした。また上司などの目がないことから、「仕事に身が入らない」という声もちらほら。こういったことから気が抜けてしまうだけでなく、家族とのやりとりもあると、プライベートと仕事の線引きが難しくなり、集中力が途切れ気味となるようです。

仕事に集中できないときの改善策は?

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では仕事に集中できないと感じたら、どうしたらいいでしょうか? 実際に行っている改善策について聞いてみました。

トイレに行く・休憩をとる

「トイレに行ったりお茶を一口飲むなどしてリセットする」(46歳/女性/その他)

「手を洗って眠気をさます」(45歳/男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「一旦席を立ち、休憩する」(48歳/女性/営業・販売)

「席を離れてしばらく社内を歩く」(45歳/男性/営業・販売)

「一定時間を過ぎたら小休憩時間を設けてメリハリをつける」(48歳/女性/総務・人事・事務)

一番やりやすい改善策は、一度席を立って休憩をとること。トイレで冷たい水で手を洗ったり、歯を磨いたり、ストレッチしたりするのは、いい気分転換になりますね。

飲み物・食べ物でリフレッシュする

「冷たい飲み物を飲む」(39歳/男性/研究・開発)

「清涼感のあるガムや飴を口にする。カフェインが大量に入った飲み物を飲む」(35歳/男性/学生・フリーター)

「ブラックコーヒーを飲むと、多少落ち着いて集中できるようになります」(35歳/男性/デザイン関係)

「何か甘いものを食べてストレス発散する」(53歳/男性/研究・開発)

「レッドブルなどのエナジードリンクを飲んだり、歯磨きをしたりする」(43歳/男性/その他)

「一度外出してコンビニやカフェでコーヒーを飲むようにしていました」(49歳/女性/総務・人事・事務)

もっとも回答が多かったのは、飲み物や食べ物でリフレッシュする方法でした。冷たい飲み物、カフェイン入りのドリンク、甘いお菓子などが特に人気のようです。飲み物を用意するために動くのも、いいリフレッシュとなっているのかも。

その他

「昼休みにこっそり昼寝すると、復活する」(50歳/男性/企画・マーケティング)

「イヤホンで音楽を聞きながら仕事する」(48歳/男性/デザイン関係)

「しっかり化粧をして気持ちを入れ替える」(31歳/女性/その他)

「誰もいない早朝に仕事をするなど時間帯をずらしました」(56歳/男性/研究・開発)

「時間を決めて予定と実績のスケジュール管理の徹底」(42歳/女性/総務・人事・事務)

その他には、メイクして気分を変える、イヤホンで音楽を聴く、と自分で集中力を高めるスイッチを作るほか、働く時間を変更するなど、働き方を工夫している人もいました。

 

集中できないと、ケアレスミスを起こすなど、かえって効率が悪くなるもの。「集中できない……」と感じることはたくさんの人が経験していることなので、集中できずに困ったときは、自分なりの“集中力ONスイッチ”がもうけられるといいですね。

 

文/佐藤まきこ

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