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挨拶の仕方を変えるだけで、私も相手も気持ちがいい!【「なんだか品がいい」と言われる女性のビジネスマナー#2】

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会社に入ったばかりの頃には元気に挨拶をしていたのに、家庭と仕事の両立で忙しくなって、始業時はすでにクタクタ……。そんなとき、忘れがちなのが笑顔での挨拶ではないでしょうか。「挨拶は心を開くカギ」。こう語るのは、ライフスタイリストとして多方面で活躍されている北條久美子さん(写真)です。

今回は、北條さんに人間関係を円滑にする職場での挨拶(あいさつ)や、子育て中のママ社員の出退勤時のあいさつの注意点などについてうかがいました。

挨拶の目的は?なんのためにするの?

挨拶は、ビジネスマナーの基本中の基本ですよね。

社会人としてある程度年月を重ねた方は、TPOに合わせた挨拶を使いこなしていらっしゃると思います。でも、「なんのためにあいさつをするのか」と考える機会ってあまりないかもしれません。この機会に一度おさらいしておきましょう。

職場で挨拶をする相手は、これから仕事をする人や一緒に仕事をしている人。

たった1回の「おはようございます」では、人と人との距離がグっと縮まることはないかもしれません。でも、毎日のきちんとした挨拶の積み重ねで、職場の人間関係は少しずつ深まっていきます。逆に、1度相手の挨拶を無視してしまっただけで、関係が揺らぐこともあるでしょう。

「挨拶は、心を開くカギです」(北條さん)

相手の心をドアに例えると、ドアを開くノブは、相手側にしかついていません。挨拶をきっかけにしたコミュニケーションで、少しずつ相手が心を開いて、ドアが開かれることにつながるのではないでしょうか。

職場では、上下関係に関わらず、“先手必勝”で声をかけられる前に自分から挨拶しましょう。「先を越された」と怒る人はいないはずです。相手におへそを向けて、笑顔で挨拶をすることで、「あの人は、今日もハツラツとしているな」という印象を与えることができると思います。

「この人と会うと元気が出る」と思われる朝の挨拶

続いて、シチュエーション別の挨拶をご紹介していきます。

まずは、駅から会社までの道のり、出社時、エレベーターの中などにおける朝の挨拶。「おはようございます」と挨拶するのは基本。その後、もしも相手に余裕がありそうなら、関係性に応じた“あと一言”をつけ加えると、相手との距離を縮めるきっかけになります。

【「おはようございます」に続く言葉の例】

「今日は暑くなりそうですね」

「昨日の案件は進展がありましたか?」

「風邪、治りましたか?」

「お休みはゆっくりできましたか?」

こうした“あと一言”で、相手を気にかけていることを伝えられるのではないでしょうか。

「お世話になっております」電話での挨拶の注意点は?

「実際に会うと感じが良い人なのに、電話だとちょっと怖い」という人に会ったことがありませんか? 電話でのあいさつの際、相手に表情が見えていないからといって、不機嫌な表情で電話をかけると、相手にも電話越しで表情が伝わってしまいます。逆に、口角を上げて「お世話になっております」というだけでも、驚くほど声の雰囲気が変わります。

「電話では、笑顔で出す声“笑声”を意識して」(北條さん)

中には新人研修の際に口角をあげてあいさつをする“笑声”(えごえ)の練習をする企業もあります。電話に出るときの第一声は、感じのよさが伝わる声を心がけましょう。

廊下ですれちがった上司に「ご苦労様」は使っていい?よくあるNG挨拶例

上司や先輩と廊下やエレベーターホールですれ違うときの挨拶として、「お疲れ様です」「ご苦労様です」のどちらを使ったらいいか悩んでいる人も少なくないようです。じつは、「ご苦労様」は上の人が下の人にかけるねぎらいの言葉。職場で上下関係に関わらず、誰にでも使える表現は「お疲れ様です」の方です。

ママ社員の「ギリギリ出社時」のあいさつは?

『kufura』の読者の皆さんのは、子育てと仕事を両立されている女性が多いと思います。朝の目の回るようなあわただしい時間を終えて出社するときには、すでに家事や子どものケアでクタクタになっているかもしれません。

とはいえ、挨拶のテンションを通じてその日のやる気や元気度が周囲に伝わりますから、「おはようございます」と笑顔で出社しましょう。もし、自分の都合で少し遅刻してしまったら、こっそりと席につくのでなく、お詫びの言葉を添えてでも、きちんと挨拶を。

子育てママの「時短で帰社」時のあいさつ

時短勤務の制度を活用して同僚より早く帰って保育園にあわてて直行している方もいらっしゃるでしょう。慌ただしく働く同僚への後ろめたさや、仕事の邪魔をしてはいけないという気持ちから、ひっそりと帰りたくなる日もあるかもしれません。

でも、気配を消してこっそりと帰っていく姿よりも、「すいませんが、明日また頑張りますのでよろしくお願いします」と気遣いの言葉とともにきちんと挨拶をしていく姿のほうが一緒に働く仲間に好印象を与えます。

後輩の中には、将来、働くパパ・ママとしての道を歩む社員がいるかもしれません。後ろめたさを漂わせた後ろ姿より、同僚に感謝したりねぎらったりしながら明日を前向きに見据える姿の方が、この職場で働き続けることに希望を持ってくれるのではないでしょうか。

 

今回は、北條久美子さんに挨拶のコツについてうかがいました。

挨拶は、コミュニケーションの入り口。明日はにっこりと笑って「おはようございます」と挨拶してみてはいかがでしょうか。


 

【取材協力】

北條 久美子

東京外国語大学を卒業し、ウェディング司会・研修講師を経て、2007年 エイベックスグループホールディングス株式会社人事部にて教育担当に。2010年にキャリアカウンセラー・研修講師として独立。全国の企業や大学などで年間 約2,500人へビジネスマナーやコミュニケーション、キャリアの研修・セミナ―を行い、顧問として企業の人財育成や教育体型の構築にも携わる。現在はライフスタイリストとしてワーク(仕事)寄りだった人生を、生きること=ライフにシフト。睡眠マネジメントやマインドフルネスなどをワークに取り入れ、自分らしく、かつ生き方(ライフスタイル)を美しくすることを自らも目指し、それを広める場作りに力を入れる。著書に『ビジネスマナーの解剖図鑑』(エクスナレッジ)、『働き方のセブンマナー』(講談社)ほか。

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