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「パタゴニア」から9月にオーガニックパスタが登場!パッケージもオシャレです【新作発表会レポ】

アメリカ・カリフォルニア州生まれのアウトドア企業『patagonia』(パタゴニア)。その2024年秋冬の展示会へ行ってきました。

今シーズンも、赤ちゃんから大人まで、だれもが長く愛せるアイテムが多数。中でも気になった、3つのトピックをご紹介します。

2024年9月、3種類の「オーガニックパスタ」を発売

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「私たちは故郷である地球を救うためにビジネスを営む」というミッション・ステートメントのもと、さまざまな取り組みをおこなっている「パタゴニア」。食のコレクション「patagonia provisions(パタゴニア プロビジョンズ)」も、そのひとつです。

地球の未来を考えた製法を貫いているうえに、味もデザインもよく、ギフトにも喜ばれます。

ペンネ、シェル、フジッリの3種類。各340g、994円。
裏側には、それぞれちがうメッセージが刻まれています。

そんな「パタゴニア プロビジョンズ」の新製品が、世界で初めて“リジェネラティブ・オーガニック認証”を取得したパスタです。

リジェネラティブ・オーガニック認証とは、2017年、パタゴニアが複数の団体と協同で、世界最高水準のオーガニック認証として確立したもの。土壌の健康、動物福祉、労働者の公平性を保証します。つまり、人と動物がともに歩み地球環境を健全な状態に回復させるための認証です。

パスタ料理はもちろん、サラダ、オーブン料理、スープなどにも使いやすいショートパスタ。(写真提供:パタゴニア日本支社)

100%再生繊維を使用したリサイクル可能な箱の中には、乾燥タイプのパスタがそのまま入っています。ごみを減らすという意味でも、プラスチックフリーなのはうれしいポイント。

パスタの原材料は、有機栽培の「デュラム小麦」と「カーンザ」のみ。塩や卵などは使っていないので、ヴィーガンの方や卵アレルギーの方も安心して食べられます。

カーンザの長い根(画像提供:パタゴニア日本支社)。

カーンザは小麦の親戚で、非常に長い根を持つ多年生穀物です。毎年の耕起や植え替えが必要なく、農場への二酸化炭素排出量を抑えます。また、その長い根は土壌を再生して、地下水を汚染から守り、表土の侵食を防ぐのだとか。

展示会では、それぞれおすすめの味付けでいただきました。

こんなふうに、語り出したら止まらないほどさまざまなストーリーがある、このパスタ。なんといってもおいしいんです!

ちょっと肉厚で、食感はプリプリ。食物繊維も豊富だそうで、噛めば噛むほど粉の風味や旨みが感じられ、シンプルな味付けで食べたくなります。

そこで、「パタゴニア」がおすすめする食べ方も聞きました。どうぞ参考にしてみてください。

「パタゴニア」おすすめの食べ合わせ

ペンネ
「パタゴニア プロビジョンズ」の「ワイルド・ソッカイ・サーモン」と、マッシュしたジャガイモと一緒に。サーモンのほどよい塩気とクリーミーなジャガイモが合います。ほかにも、サラダやオーブン料理、ペンネとウォッカでつくるパスタ料理「ペンネ・アラ・ウォッカ」など、さまざまなお料理で楽しめます。

シェル
「パタゴニア プロビジョンズ」の新製品「ホワイト・アンチョビ・スパイシー」と、シンプルにマリネするだけ。アンチョビのまろやかな旨みとスパイスがよいアクセントになります。小ぶりなサイズなので、アメリカの家庭料理「マッケンチーズ(マカロニにチーズを絡めたグラタン)」やスープの具、サラダにも使いやすいです。

フジッリ
甘みのあるオーガニック米飴ソースと一緒にどうぞ。仕上げに黒胡椒をふると、ピリッと味わいが引き締まります。スクリュー状のかたちはソースが絡みやすく、シンプルにバターと塩で食べるだけでもおいしい。パスタサラダやオーブン料理にもおすすめです。

 

長く使ってほしいから「お手入れ」を改めて発信

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2024年秋冬のメッセージは「Dirt is cred.Clean is performance.(汚れは勲章。洗って機能)」。

長く製品を使ってほしいと、これまでもホームページの動画などで、リペア(修理)やお手入れについても紹介している「パタゴニア」。一方で、使ったあとできちんとお手入れしている人は少ないとも感じているそうです。

そこで今季は、ウェアのお手入れを伝える活動にも、改めて注力しています。

「なかでもレインウェアは、洗ってはいけないと思っている方も多いようですが、そんなことはありません。

雨に濡れたり汗をかいたりすると、生地には目には見えない汚れがつきます。また、女性の場合は、首元や手元に化粧品や日焼け止めがつく場合も。それをそのままにしていると、生地が詰まって撥水機能が落ちてしまうのです。

だから、ほかのお洋服と同じように、着るたびに洗うことを改めて意識していただけたらと思います」(パタゴニア日本支社 マーケティング部・小林さん)

使い勝手のよい「100%リサイクル素材のトートバッグ」

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「ブラックホール・トート 25L」11,000円(税込み)。

バッグコレクションで、編集部スタッフと筆者がグッときたのがこちら。素材は、すべてリサイクル素材。フェアトレード・サーティファイドの工場で縫製している、地球環境にもつくり手にも配慮されたトートバッグの新色です。

リサイクル・TPU(サーモプラスチック・ポリウレタン)フィルムをラミネートしたリサイクル・ポリエステル素材は、耐久性にすぐれ、急な雨にも慌てません。

ハンドルは肩がけもしやすい長さです。

重量は391gと軽量で、畳めばコンパクトになるこのトート。

たっぷりマチがついているうえに、容量は25L。毎日の通学や通勤はもちろん、ジムバッグ、マザーズバッグ、週末のまとめ買い、12日の旅行など、いろいろなシーンで活躍する頼もしさがあります。

トップにはフックがついているので、口があきっぱなしになりません。
ジッパー付きの内ポケットが一つ。
今季は4色をラインナップ。

思わず目移りしてしまう魅力的な製品や取り組みに、いつも出会える「パタゴニア」。

「パタゴニア」のすばらしいところの一つが、アイテムが丈夫なところ。また、修理も受け付けてくれるので、一度買ったら何年も(いや、中には10年、20年と!)付き合えるんですよね。一方で、丈夫さが悩みのタネになることも。だって、新色や新製品が出たらほしいのに、ぜ〜んぜん壊れないのですから(笑)。

ただ、製品や取り組みを通して「パタゴニア」のビジョンを知れば知るほど、目の前にあるものをもっともっと使い倒そう!とポジティブになるから不思議です。今回ご紹介したものにも、機会があればどうぞ触れてみてください。

【取材協力】
パタゴニア日本支社

ニイミユカ
ニイミユカ

朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote

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