子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

「ポータブル電源」を日常でも!新しい「ジャクリ」の中容量モデルが最初の1台におすすめの理由

食の防災対策の1つが「ローリングストック」。普段から少し多めに食材を買っておき、使った分だけ新しく買い足すことで、常に一定量の食料を備蓄しておく方法です。ご存じの方も多いですよね。

アメリカ・カリフォルニア生まれのポータブル電源とソーラーパネルのブランド『Jackery(ジャクリ)』から登場した「ポータブル電源 600 Plus」は、まさに電気のローリングストックができるアイテム。つまり、暮らしで使いながら「もしも」に備えられるんです。

「防災用品と日常用品の垣根をなくし、普段使いのアイテムを非常時にも役立てる」という考えのもと、開発された同モデル。その実力やいかに? ふれて、使って、実感した魅力をレポートします。

「ちょうどいい」中容量モデルはユーザーの声から誕生

null
写真左から:2024年4月22日に同時発売された、「Jackery Solar Generator 600 Plus 100W」(税込11万9,800円)、「Jackery ポータブル電源 600 Plus」(税込8万6,000円)、「Jackery Solar Generator 600 Plus 100W Mini」(税込11万6,800円)。

ポータブル電源ブランド『Jackery』には、以前から「1000Wh以上の大容量モデルは頼もしいけれど、予算をオーバーしてしまう」「小型モデルでは使える家電製品が少ない」などというユーザーの声がたくさん寄せられていたそうです。

そこで開発されたのが、中容量モデルの「Jackery ポータブル電源 600 Plus」です。このモデルを一言で表すなら「ちょうどいい」。だから、初めてポータブル電源を買う方や、2台目を検討している方にもおすすめなんだそう。

一体どこが「ちょうどいい」のでしょうか?

充電も、身近な「家電」への給電も、たっぷりできる

ポータブル電源を購入するうえで、気になるのが「使用量」と「使える家電」です。災害などの緊急時、在宅避難をするなら3日間+αは自走できるとよいと言いますが……?

「Jackery ポータブル電源 600 Plus」の容量は、632Wh。家庭用と考えれば、スマホやタブレットの充電も家電への給電も安心して使える量とのこと。

また、定格出力は800W。定格出力とは、電気機器や電力供給装置が安定して出力できる最大の電気量のことで、800W以下なら使えるという意味です。家電を改めて見てみると、800W以下のものは意外とたくさん。「中容量」ですが、身近なさまざまなものに使えることがわかりました。

大切な情報を仕入れる3種の神器「スマホ」「パソコン」「テレビ」

今や生活になくてはならないスマホやパソコンは、1人1台というご家庭もあるのでは?

たとえば、20Wのスマホなら約24回、80Wのノートパソコンなら約5回、フル充電可能。60Wのテレビなら約8時間も視聴できます。

スマホを例に考えても、災害時の3日間+αは余裕で充電できそうですね。

炊飯器や電子レンジなどの「キッチン家電」

家電のコードが届かない場合、調理台の上に置いて使うこともできます。
筆者宅の小型ホットプレートは、700Whでギリギリ使えました。

アイテムにもよりますが、トースター、ケトル、コーヒーメーカー、炊飯器、電子レンジなど、キッチン家電の多くも使用できます。

能登半島地震の際、『Jackery』はいち早く、フル充電されたポータブル電源を寄付。現地の人から「電子レンジが使えて温かいものが食べられて嬉しかった!」という声があがったそうです。たしかに、非常時にも毎日当たり前だったものが使えるのはありがたいこと。

体温調節に役立つ「電気毛布」「扇風機」

小さなお子さんやお年寄りがいる家はとくに、防寒対策や暑さ対策が重要。
筆者宅の、小型の電気ストーブも使用可能。冬場のキャンプでも役立ちそうです。

電気毛布や扇風機、小型の電気ストーブなどもOKでした。

夏場や冬場の災害時、暑い・寒いは体力を奪うもと。「もしも」に使えるアイテムは、多いに越したことはありません。

普段からつないでおけば「停電」にも備えられる

冷蔵庫とつなぎながら『Jackery ポータブル電源 600 Plus』も充電しておく。

災害時に困ることの1つが、停電で冷蔵庫が使えなくなること。

「Jackery ポータブル電源 600 Plus」は、冷蔵庫も多くの場合、使用できます。また、普段から冷蔵庫とAC電源の両方につないでおけば、停電が発生しても0.02秒未満で電源供給をポータブル電源に切り替えてくれる機能を備えているんです。つまり、わざわざつなぎ直さずとも、ポータブル電源の充電をしつつ「もしも」にも対応してくれるというわけです。

さらに冷蔵庫にポータブル電源をつないでいるときも、ポータブル電源からの充電や給電が可能。ポータブル電源にスマホをつないでおけば、同時にスマホの充電もできるので、一石二鳥です!

ポータブル電源=非常時に登場する特別なもの……ではなく、普段から生活スペースに置き、使いながら備えられたらベストですよね。

軽量コンパクトで「持ち運びやすい」

ちょっとした筋トレと思えば、軽い、軽い!

「ポータブル電源は重い」というイメージを払拭してくれるのも、このモデルの大きな魅力です。

重さは7.3kgと、ポータブル電源の中では比較的軽量。腕力にはあまり自信のない筆者も、片手で持ち運べました。

本棚に置いてもなじむサイズ感。

大きさは、A4サイズのトートバッグ程度。コンパクトだから移動させるのもラクで、ダイニングテーブルや棚の一角に置いておいても気になりません。

筆者は1泊の車中泊へ持って行きました。荷台のどこに乗っているかわかりますか?(正解は右下)

また、ベランダやテラスなど屋外で使ったり、キャンプや車中泊へも気軽に連れてゆけます。筆者は1泊2日の車中泊へ持ってゆきましたが、スペースを取らない上に電源の心配がないものだから、ストレスフリー!

スマホとパソコンに「同時に給電」できる

車中泊でも「デュアルPD高速充電」が大活躍。コードがお見苦しくてすみません!

たとえばスマホとパソコンなど、複数台を同時に給電できる「デュアルPD高速充電」も便利です。

筆者は車中泊で、スマホ、Wi-Fiルーター、アップルウォッチを一緒に給電。給電速度は遅いとは感じず、むしろ電池残量50%ほどだったアップルウォッチが1時間ほどでフル充電できて驚きました。

専用アプリで「遠隔操作」できる

専用アプリは無料でダウンロードできます。

『Jackery』専用アプリをダウンロードすれば、Wi-FiとBluetoothで遠隔操作も可能。電池残量や充電状況、使用可能な時間などをチェックできます。

また、アプリを使えば、最速1時間で充電できる「緊急スピード充電」にも対応するのもスゴいところ。ただしこの機能は機器への負担が大きいので、使うのは緊急時のみがおすすめです。

そもそもAC電源での充電も1.7時間と、さほどかかりません。この機能は、最終手段にとっておきましょう!

-10度〜45度まで動き、タフ!

極寒の冬キャンプでも。

お住まいの地域や季節によっては、寒さが厳しい場合もあるでしょう。また近年の猛暑で、夏場もちゃんと動くのか気になるところ。

「Jackery ポータブル電源 Plus 600」の動作温度は-10度〜45度なので、おおむね問題なく使えそうです。

ペットや小さなお子さんがのっても安心。

また万が一、ペットや小さなお子さんがのっても多少は大丈夫な、タフなボディです。

筆者宅の5歳児は、さすがに乗りこそしなかったものの、ミニテーブル代わりに折り紙をしたりぬいぐるみを飾ったり……子どもって何をするかわかりません(ため息)。

家族で使うものだからこそ、大抵のことは大丈夫と胸を張れるタフさもポイントが高い!

別売りの「ソーラーパネル」で、もっと安心

ソーラーパネル「Jackery Solar Generator 600 Plus」を広げたところ。
つなぎ方は簡単。

ポータブル電源だけでも十分ですが、近年ではソーラーパネルも備える家庭も増えています。確かに、長丁場の在宅避難が必要となったら、ポータブル電源のフル充電だけでは少々不安です。

ソーラーパネルはかさばるイメージがありましたが、折り畳めば片手で持ち運べるサイズ。ソーラーパネルの裏側に収納できるコードをポータブル電源につなげるだけで、4.5時間でフル充電が可能です。

もしもの備えとしてはもちろん、連泊で楽しみたいキャンプや車中泊に持って行くのもよさそう!

10年間、毎日使えます

null
毎日のちょっとした充電に。
停電など困ったときに。
キャンプや車中泊などアウトドアライフで。

一度買うと、どの程度もつのかも気になりますよね。

メーカー保証は最大5年間ですが、『Jackery』によると「10年間、毎日使える」とのこと! 拍手〜!

その理由は、長寿命のリン酸鉄リチウムイオン電池を使用していることにあり。さらに4000回の充電サイクルにも耐え、その後も工場出荷時の70%ほどをキープするそうです。使う頻度や状況にもよりますが、相当長持ちするということがわかりました。

さらに、修理・回収サービスも行なっているとのことです。とくに、こうした精密機器は「捨て方」にも困りますから、回収サービスはと〜ってもありがたい。

決して安くはないポータブル電源を「もしも」のためだけに買うのはためらわれますが、毎日のさまざまなシーンで使えるとなれば話は別! ちなみに今年中に、インテリアによりなじむ新色も発売されるそうですよ。その時を楽しみにしていてくださいね。

 

【取材協力】
ジャクリジャパン

ニイミユカ
ニイミユカ

朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載