ツナ缶のオイルとごま油の相乗効果で、もっとコク旨に!
null春キャベツがおいしい時期になりますが、大玉のキャベツを1玉食べ切るのは難しいという人も多いのではないでしょうか。そんな人におすすめなのが、ごま油漬け!
「今回はkufuraで人気のごま油漬けの春キャベツバージョン。ごま油と塩で簡単に漬けてもおいしいですが、今回はツナ缶も入れるので、Wのオイルの旨味をたっぷり味わえますよ!」(以下「」内、沼津さん)
これなら春キャベツをペロリと食べられそう! 早速、作り方を見てみましょう。
【材料】(作りやすい分量)
キャベツ・・・1/4個(200g)
塩・・・小さじ1
ツナ缶・・・小1缶(70g)
ごま油・・・大さじ1
酢・・・小さじ1
砂糖・・・小さじ1/2
【用意するもの】
ポリ袋・・・1枚
【作り方】
(1)キャベツをざく切りにする
キャベツをまな板の上に安定するように置き、ざく切りに。芯は硬いので薄切りにしてから細かく切ります。
「切り方はあまり気にせず、自由でOKです。芯まで全部使うので、無駄なく食べられて食品ロスも防止。キャベツの芯は栄養があり、甘くておいしいですよ」
(2)塩もみをする
ボウルに切ったキャベツを入れ、塩を振ります。よくもんでしんなりしてきたら、上から押さえ、そのまま2〜3分置きましょう。
「押すようにもむと全体がしっとりしてきます。この時、キャベツを細かく切っていると粉々になってしまうので、大きめのざく切りくらいがちょうどいい。ポリ袋に入れてもんでもいいですよ」
(3)水分をしっかり絞る
2〜3分置いたら、ひとつかみずつキャベツを取り、ギュッと水気をしっかり絞りましょう。今回はこの作業がおいしく仕上げるポイントです!
「ここで水気をしっかり絞っておくことで、味が薄まらず最後までおいしく食べられます。水分を出すために塩をたっぷり振っているため、ちゃんと絞らないとしょっぱくなるので、しっかり絞ってくださいね」
(4)ツナ缶、ごま油、酢、砂糖を入れる
ツナ缶はオイルごと入れ、軽くなじませます。さらにごま油、酢、砂糖を入れて、全体をなじませます。
「ツナ缶のオイルとごま油、2つのオイルを掛け合わせることでより旨味がアップ! 旨味たっぷりのツナ缶のオイルで味に深みが出たところに、ごま油でコクと風味をプラス。さらに、酢でさっぱり、砂糖でまろやかに調えます。油が気になる人はノンオイルのツナ缶で作ってもいいですよ」
(5)冷蔵室で30分以上置いたら、できあがり!
空気を抜いてポリ袋の口を結び、冷蔵室で30分以上置いたら完成です。保存期間は冷蔵で3〜4日を目安に食べ切ってください。
食べてみると、ツナとごま油、Wのオイルですが、酢が入っているので思ったよりもさっぱり! 2つのオイルの相乗効果で旨味がグンと増しています。ツナ入りで食べ応えも満点。濃厚な味わいでごはんのお供にもぴったりです。
「うどんや中華麺にのせたり、ホットサンドの具材にしたり、ごはんに混ぜても最高! コク旨なので、いろいろなアレンジに使えます」
やっぱりおいしい沼津さんのごま油漬け。モリモリ食べられてキャベツを大量消費できるので、ぜひ試してみてくださいね。
次回は、「新じゃが」を使ったちょこっと漬けを紹介します。
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)、『食品保存大全』(主婦の友社)など多数。Instagram@rienumadu
取材・文/岸綾香