野菜の旨みが凝縮された「ウスターソース」で漬けるだけ!
nullぶり大根やおでんを作る際、おいしく仕上げるために大根の皮を厚くむきますが、残ったぶ厚い皮がもったいない……。
浅漬けやきんぴらにしたり、おみそ汁に入れたりすればもちろんおいしく食べられるのですが、もっと手軽な食べ方を知りたい! そんなkufura編集部のリクエストのもと、沼津さんが考案してくれたのが「ウスターソース」で簡単に漬ける方法。
「ウスターソースは冷蔵庫の中で、なかなか使い切るのが難しい調味料。そこで残りがちなソースを調味料として使い、手軽に漬け込んでみたらこれが大ヒット! ウスターソースは野菜や果物、スパイスの旨味が複雑に溶け込んでいるので、旨味たっぷりのひと味違った漬け物ができました」(以下「」内、沼津さん)
一体どんな味になるのか興味津々! 早速、作り方をチェックしてみましょう。
【材料】(作りやすい分量)
大根の皮・・・150g
ウスターソース・・・大さじ2
【用意するもの】
ポリ袋・・・1枚
【作り方】
(1)大根の皮は7〜8mm幅に切る
大根の皮は7〜8mm幅に切り、ポリ袋に入れます。
「ポリポリした食感が楽しめるように、やや厚めに切ってくださいね」
(2)ウスターソースを入れる
ウスターソースを入れて、よくもみ込みます。
「ウスターソースは大さじ2杯たっぷり入れます。いろいろな野菜や果物、スパイスの旨みがギュッと凝縮されているので、塩もみも不要。ソースを入れるだけでOKですよ!」
(3)冷蔵室で半日以上置いたら、できあがり!
空気を抜いてポリ袋の口を結び、大根の皮が茶色くなるまで、半日ほど冷蔵室で漬け込みます。器に盛り、セルフィーユなどのハーブを添えるとおしゃれな一品に。冷蔵で約1週間を目安に食べ切ってください。
どんな味かワクワクしながら食べてみると、筋張った皮っぽさはなく、ポリポリと後引くおいしさ! 皮なので水分が出すぎず、味が薄まらないため、スパイシーだけど辛すぎず、味が染みてちょうどいい塩梅に漬かっています。
「スパイシーなのでちょっとした箸休めやおつまみに最高。肉や魚の付け合わせにもいいですね。今回はウスターソースで作りましたが、冷蔵庫の中で残りがちな中濃ソースやケチャップでも作れますよ」
大根の皮の新感覚な食べ方、スタッフ一同、たちまち虜になってしまい、箸が止まりませんでした! 夫のおつまみや子どものおやつに、いかがでしょうか?
次回は、春キャベツを使ったちょこっと漬けを紹介します。
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)、『食品保存大全』(主婦の友社)など多数。Instagram@rienumadu
取材・文/岸綾香