3食材なのに食べ応え満点。締めまで絶品!
null今回は、お助け食材の「もやし」をメインおかずに格上げ! 麺の代わりにもやしを使って、担々麺風の味付けに仕上げる「担々もやし鍋」を作ります。
「今回使うメイン食材は3つだけで、その中でも切るのはにらだけ! パッとすぐに作れるので、忙しい日におすすめです。もやしたっぷりでボリュームも満点。かさ増しできるので節約にもぴったりですよ!」(まさみさん)
ピリ辛味でポカポカあったまりそう! 寒い季節にも最適ですね。早速、作り方をチェックしてみましょう。
【材料】(4人分)
豚ひき肉・・・500g
もやし・・・2袋(500g)
ニラ・・・2束(200g)
ごま油・・・大さじ1
にんにく(みじん切り)・・・大さじ1
豆板醤・・・大さじ1/2
オイスターソース・・・大さじ1
しょうゆ・・・大さじ1/2
酢・・・大さじ1
水・・・600ml
みそ・・・大さじ3
白練りごま・・・大さじ3
【作り方】
(1)豚ひき肉を炒める
フライパンにごま油、みじん切りにしたにんにく、豆板醤を入れ、強めの中火にかけます。香りが立つまで炒めたら豚ひき肉を入れ、ポロポロになるまでしっかり炒めます。
「調味料さえ揃っていれば、あとは3食材を買えばすぐに作れるのもいいところ!」(まさみさん)
(2)調味料、水を加えて煮汁を作る
オイスターソース、しょうゆ、酢を入れて炒め、味がなじんだら水を入れて煮立たせ、アクを取ります。
ボウルにみそ、白練りごま、煮汁適量(分量外)を入れ、よく混ぜて溶かしてから豚ひき肉に加えます。
「これで煮汁のできあがりです。今回はオイスターソースで手軽に旨味とコクをプラスしています。みそと白練りごまは煮汁で溶かしてから加えた方が溶けやすいですよ。先に豚ひき肉にしっかり下味を付けておくことで、最後までおいしく食べられます」(まさみさん)
「ラーメンにしてもいいな!」とまさるさん。ごはんにかけてもおいしそう!
(3)土鍋にもやしとにらを入れる
さっと洗ったもやしを土鍋に入れ、その上に5cm長さに切ったにらをのせます。
「もやしは根切りタイプを使っていますが、普通のもやしでもOK。切る物が少ないと調理の手間がグンと減るので、忙しい時は切る物が少ないレシピを選ぶといいですね」(まさみさん)
(4)煮汁をかけ、卓上で温めたらできあがり!
作った煮汁をもやしとにらにかけたら、そのまま卓上に運び、カセットコンロで温めます。時々混ぜながら、もやしとにらが軟らかくなったら完成です。
「お子さんが一緒に食べる時は、豆板醤を加えずに作ってください。辛いのが好きな人はラー油をかけて、辛さと風味を足してもおいしいですよ」(まさみさん)
「締めにごはんを入れて、卵をかけて、担々ごはんにしてもウマそうだな!」(まさるさん)
食べてみると、白練りごまが利いた旨辛味で、まさに担々麺みたい! もやしは2袋、にらは2束とたっぷり使っているので、野菜をモリモリ食べられるのもうれしいです。
最初に炒めたことで、豚ひき肉にしっかり味が入っているので、肉の旨味も堪能できて満足感あり。シャキシャキしたもやしで食べ応えも抜群。まさるさんの言うように、これはごはんか中華麺が欲しくなる〜!
私は辛いもの好きで、担々麺も大好物なので、これは大ヒット! メイン食材が3種類とお手軽なこともあり、忙しい日に早速自分で作ってみたところ、やはり箸が止まらないおいしさで、これ一品で満腹に。野菜がたっぷりのため土鍋が小さいとパンパンになってしまうので、その場合は野菜の分量を少し減らすなど調整するとうまくいきます。そして、最後のお楽しみ。締めにごはんにかけて食べたら、旨味が染み込んだ濃厚な煮汁がたっぷり絡んで最高でした!
翌日はにらの効果なのかお腹もスッキリ! デトックス効果もあるのかも。かさ増しできるもやしでお腹も満腹になるので、家計にも優しい「担々もやし鍋」ぜひ試してみてください。
次回は、お助け食材の「えのき」を使った、簡単&おいしいレシピをご紹介します。
【取材協力】
小林まさみ
料理研究家。結婚後、会社勤めをしながら調理師学校に通い、料理研究家を目指し、料理愛好家 平野レミさんのアシスタントなどを経て、独立。誰でも作りやすく、家庭的なアイディアあふれるレシピにファンが多く、テレビや雑誌、書籍、企業のレシピ開発、料理教室など、幅広く活躍。自身のオンラインショップ『台所用品と食「暮らしの仲間」』では、おすすめの台所用品や各地から厳選した食材、小林まさるの瓶詰め『まさる漬け』などを販売。料理本は『切りおき』(小学館)など著書多数。Instagram@kobayashimasami.masaru
小林まさる
昭和8年生まれ。小林まさみの義父。定年後70才から小林まさみの調理アシスタントを務める。78才でシニア料理研究家として活躍。長年料理をしてきた経験から、冷蔵庫の中にある食材でパパッと作るアイディア満点の家庭料理やおつまみが得意。著書に『人生は棚からぼたもち!』(東洋経済新報社)など。
取材・文/岸綾香