こんにゃくを丸ごと漬けるだけ!炙ってステーキにしても◎
null今回は野菜ではなく、「こんにゃく」を使ったちょこっと漬けに挑戦!
「思い切って丸ごと1枚、そのままみそ漬けにしちゃいます。こんにゃくはいろいろな種類がありますが、プリプリした食感が強いこんにゃくを使うと、よりおいしく仕上がりますよ」(以下「」内、沼津さん)
一体、どんな風に漬けるのでしょう? 早速、作り方をチェックしてみましょう。
【材料】(作りやすい分量)
こんにゃく・・・200g(約1枚)
みそ・・・大さじ2
白すりごま・・・大さじ2
砂糖・・・大さじ1
【用意するもの】
ポリ袋・・・1枚
ちなみに、沼津さんのおすすめのポリ袋は、業務用スーパーで購入できる『ポリエチレン袋10号』(0.025×180×270mm)。「適度な厚みがあって、使いやすい大きさ」と、沼津さんのイチオシです。
【作り方】
(1)こんにゃくに切り込みを入れる
こんにゃくはなかなか味が染み込まないので、味が染みやすいよう、5mm間隔で深さ2〜3mmの切り込みを斜めに入れます。
表面に切り込みを入れ終わったら、真横に倒して裏返しにして、裏側にも同様に切り込みを入れます。
「このように切り込みを入れると、表と裏の切り込みの方向が交互になるので、漬けた後で薄切りにした時にこんにゃくがバラバラになりません」
(2)こんにゃくを熱湯に入れ、3分ゆでる
こんにゃくを熱湯に入れ、3分ゆでます。
「これはアク抜きというよりも、余分な水分を抜く作業。余分な水分をしっかり抜いておくと水っぽくならず、味がよく染み込むんですよ」
ゆで終わったら、こんにゃくはザルにあげて水気を切っておきましょう。
(3)ポリ袋に調味料とこんにゃくを入れる
ポリ袋にみそ、白すりごま、砂糖を入れ、水気をしっかり拭いたこんにゃくを丸ごとそのまま入れます。
「ちなみに今回のみそは、信州みそを使用しています。みその種類で香りや塩味は変わりますが、自宅で使っているみそで大丈夫。甘味は調節できるので、もっと甘い方がいいという人は、砂糖を増やしてみて。逆に甘すぎるようだったら、砂糖を減らすなど、好みの味に調整してください。みそはだし入りでも問題ありませんが、なしの方が香りは引き立ちます」
(4)よくもみ、冷蔵室で3時間以上置く
こんにゃくの切り込みにみそを入れ込むようにして、しっかりもみます。
「今回は白すりごまがポイント。こんにゃくの水分を白すりごまがたっぷり吸って、おいしいソースになりますよ!」
粗熱が取れたら、空気を抜いてポリ袋の口を結び、冷蔵室で3時間以上置きます。
(5)薄切りにしたら、できあがり!
食べやすいよう薄切りにしたら完成です。好みでラー油をかけると大人の味に。保存期間は冷蔵で約1週間。漬け込むほど味がじっくり染み込みます。
食べてみると、「こんな食べ方があったんだ!」とビックリ。みそがじっくり染み込んだ白すりごまが、こんにゃくをしっかりまとって濃厚な味わいに。今回は仕上げにラー油をかけたのですが、みそと白すりごまが相まって担々麺のような風味になりました。陰ながら白すりごまがいい仕事をしています。
「チーズをのせてちょっと炙ってこんにゃくステーキのようにしてもおいしいですよ。炙ると香ばしくなって、日本酒にもよく合いますね。豚肉と一緒に炒めてもGood。こんにゃくは炒めただけだと味がないので、みそ漬けにしたものを使うといいんですよ。ソースが多く余ったら、お芋と一緒に煮ると余すことなく使い切れます」
冷蔵で1週間保存が効くので、あと1品欲しい時や、すぐできる晩酌の肴にもぴったり。ぜひ、試してみてくださいね!
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)、『食品保存大全』(主婦の友社)など多数。Instagram@rienumadu
取材・文/岸綾香