子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

自家製「エリンギの食べるラー油」は至福のごはんのお供!【ちょこっと漬け♯57】

旬の野菜を手軽に漬ける「ちょこっと漬け」を、料理研究家の沼津りえさんが動画で楽しく紹介する連載企画。

今回は「エリンギ」を使った食べるラー油に挑戦。家庭によくある手軽に使える調味料を使って、沼津さんが考えてくれました。旨味と辛味の無限ループで、ごはんのお供にぴったりです!

大きめエリンギの食感がポイント!みそで和風の味付けに

null

前回、夏に「ピーマン」を使った食べるラー油を紹介したところ、とても好評だったので、今回は秋の食べるラー油を沼津さんが考案。前回よりもさらに手軽に、家庭にある調味料で簡単に味付けできるレシピを教えてくれました。

ちなみに、ピーマンの食べるラー油の作り方はこちら。

→旨味と辛味の無限ループ!新感覚「ピーマンの食べるラー油」がおいしすぎて、ごはんが止まらない!【ちょこっと漬け#34】

「今回はコチュジャンや唐辛子粉を使わずに、みそや七味唐辛子を使って、より手軽に味付けできるように考えました。和風のまろやかな味に仕上がるので、ごはんとの相性も抜群! 保存も効くので、ごはんが進む常備菜としてもおすすめです」(以下「」内、沼津さん)

使う食材はエリンギ1種類なのもうれしいですね! 早速、作り方をチェックしてみましょう。

【材料】(作りやすい分量)

エリンギ・・・大2本(150g)

にんにく・・・2片

ごま油・・・50ml

サラダ油・・・50ml

塩・・・少量

七味唐辛子・・・大さじ1と1/2

フライドオニオン・・・大さじ2

みそ・・・大さじ1

【用意するもの】

保存容器・・・1個

【作り方】

(1)エリンギは大きめに切る

エリンギは7〜8mmの角切りにします。

 「きのこ類は加熱すると縮んで小さくなるので、あまり細かくしすぎない方がおいしく仕上がります。エリンギの食感が残るように、大きめにザクザク切ってください」

(2)にんにくは粗めのみじん切りにする

にんにくは粗めのみじん切りにします。気になる人は芽を取り除いてから、みじん切りにしてください。

(3)フライパンにごま油、サラダ油、にんにくを入れて弱火にかける

フライパンにごま油とサラダ油を入れ、にんにくを加えて弱火にかけます。弱火でじっくりとにんにくの香りを油に移すのがポイント。油がふつふつしてきたら、にんにくがきつね色になるまで待ちましょう。

「油は2 種類使うのがおすすめ。ごま油だけだと香りや味が強すぎてしまい、サラダ油だけだとさっぱりしすぎてちょっと物足りない。半量ずつ入れると、ちょうどバランスよくまとまります。

いじると温度が下がって時間がかかってしまうので、にんにくがこんがり色付くまではあまりいじらないでください。慌てずじっくりにんにくに火を入れるとおいしく仕上がりますよ」

(4)エリンギを入れて全体を混ぜ、塩を振って2〜3分煮る

にんにくがきつね色になったらエリンギを入れ、全体を絡めるようにして混ぜ合わせます。全体がなじんだら塩を振り、2〜3分煮ます。

「塩を振るとエリンギから水分が出て、旨味が凝縮されます。そのまま2〜3分煮て、旨味をなじませましょう」

(5)七味唐辛子を入れ、1分ほど煮る

今回は手軽に使える辛味調味料の七味唐辛子を入れます。1分ほど煮て、七味唐辛子の旨味を油にしっかり移してください。

「七味唐辛子は赤唐辛子の他に、黒ごま、山椒など、いろいろな旨味がブレンドされているのでおすすめ。辛さはお好みで調整してくださいね」

(6)フライドオニオン、みそを入れる

七味唐辛子がなじんだら、フライドオニオンとみそを入れます。みそが全体になじみ、ひと煮立ちしたらOKです。

「今回の味付けのポイントはみそを使うこと。食べやすく、和風のまろやかな味に仕上がります」

(7 )保存容器に入れて粗熱を取る。

保存容器に入れ、そのまま粗熱を取ります。

(8)冷蔵室で30分以上置いたら、できあがり!

粗熱が取れたら、冷蔵室で30分以上置いて味をなじませます。1日くらい置くと味がしっかり染み込んで、よりおいしくなりますよ。保存期間は冷蔵で約2週間を目安に食べ切ってください。

できあがった食べるラー油は、見るだけで食欲をそそります。「やっぱりアレが欲しい!」ということで、沼津さんが熱々のごはんにたっぷりのせてくれました。

ひと口食べると、とっても濃厚でゴロッと大きめのエリンギの食感が絶妙! そして、みそ味だから食べやすく、まろやかなコクがあっていい味わいに。にんにくもしっかり利いていて、ごま油や七味唐辛子など、さまざまな旨味がギュッと凝縮されています。これはごはんが止まらない、危険なおいしさです。

「ごはんや冷奴はもちろん、中華麺と和えてたっぷりパクチーをのせても最高。お肉を焼いて葉野菜で包み、これをちょっとのせて食べてもいいですね。これからの季節は鍋の薬味や、豆乳などに混ぜてスープにしても◎。意外にも、クリームチーズと混ぜ合わせると、白ワインに合うおつまみにもなりますよ」

食材はエリンギしか使わないので、シンプルに手軽にできるのもうれしい限り。約2週間保存できるので、ぜひいろいろな食べ方を楽しんでみてくださいね。

次回は、秋なすを使った「万能なすみそ」を紹介します!

【取材協力】

沼津りえ

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)、『食品保存大全』(主婦の友社)など多数。Instagram@rienumadu

 

取材・文/岸綾香

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載