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深く良質な睡眠へと導く「寝る前の呼吸法」で1日の疲れをオフ!【おうちでヨガレッスン#11】

ヨガを中心とした様々なライフスタイル改善プログラムを提案する『Veda Tokyo』とkufuraがコラボして、初心者でも自宅で手軽に行えるヨガレッスンを紹介。

今回は、「片鼻呼吸法」「朝の呼吸法」に続き、夜におすすめの「寝る前の呼吸法」を、ハタヨガ講師の若松由貴子さんに教えてもらいました。たった1〜2分でできるのに、リラックス効果抜群です!

外界をシャットアウトして、自分の呼吸と向き合おう

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ヨガの世界では、浄化法のひとつであるという「呼吸」。いくつもの呼吸法がある中、今回は1日の疲れを浄化するのにぴったりな「寝る前の呼吸法」を紹介します。

今回教えてもらったのは「ブラーマリー」という呼吸法。サンスクリット語で「蜂の音」を意味します。

「鼻から息を吐きながら、まさに蜂が飛んでいるような音を出す呼吸法です。音や光を手でシャットアウトして、自分の体の中に音だけを心地よく響かせます。この呼吸法を行うと、とても気持ちよく、心が静かに整います。寝る前に行うと心身を穏やかにし、深い眠りへと導いてくれますよ」(以下「」内、若松さん)。

なるほど、音を出す呼吸法があるとは驚き! 早速、試してみましょう。ちなみに、他の呼吸法は以下を参考に行ってみてくださいね。

「片鼻呼吸法」の詳しい方法はこちら。→【おうちでヨガレッスン#1】「片鼻呼吸法」で自律神経を整え、忙しい私の心身と向き合う

「朝の呼吸法」の詳しい方法はこちら。→「朝の呼吸法」でスッキリ目覚めて、1日をスタート!【おうちでヨガレッスン#9】

寝る前呼吸法「ブラーマリー」の行い方

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(1)仰向けになり、力を抜いて呼吸の準備をする

仰向けになり、両足を心地よい幅に開きます。脇の下に小さなスペースを作り、両腕の重みは床に下ろしましょう。そっと目を閉じて、眉間をゆるめ、目の奥を柔らかく保ちます。舌をゆるめ、のどの奥の空洞を感じましょう。

(2)音や光をシャットアウトする

準備ができたら、両方の親指でそれぞれ耳を塞ぎ、外の音をシャットアウトします。さらに、人差し指、中指を目の上にそっと添え、光もシャットアウトします。薬指、小指はそっと顔にのせましょう。

(3)鼻から息を出しながら、口を閉じたまま「んー」と音を出す

胸の周りを柔らかく保ち、ここから呼吸法に入ります。3回行います。

今ある息を鼻から全部出し切って、鼻から息を吸います。鼻から息を出しながら、口を閉じたまま「んー」と音を出します。

鼻から息を出すと共に音が鳴るので、ハミングをするようなイメージで、体中に響く振動を内観しましょう。

(4)音の余韻を味わう

3回終わったらそっと手をほどき、音の余韻を味わいます。

撮影現場で若松さんが「んー」と音を出すのを聞いているだけで、心が静かに落ち着きました。お寺の鐘を鳴らした後の余韻の音にもちょっと似ているからか、気持ちが浄化されるようでした。

実際に自分で行ってみると、口を閉じたまま「んー」と音を出すと、音が細かく体の中に振動して響き渡るのを感じます。音と光をシャットアウトするので、音と呼吸だけに集中することができ、たった3回でも束の間「無」の状態になることができました。

心の中で波だった気持ちがシーンと静まるような心地よさがあり、騒がしかった1日の疲れをリセットでき、これは穏やかな気持ちでよく眠れそうです。

 

いかがでしたか? ぜひ、「寝る前の呼吸法」で、早速今夜から深い眠りを味わってみてください。次回は、1日の終わりにおすすめの「夜ヨガ」を紹介します。

 

取材・文/岸綾香

【取材協力】

若松由貴子

心と身体をバランス良く鍛えることができるオンラインスタジオ『Veda Tokyo』所属。さわやかな笑顔と丁寧で分かりやすいレッスンが人気。アディダスグローバルランニングコミュニティadidas Runners Tokyoのヨガ講師を務める。2015年より毎年インドに渡り、ヨガの学びを深めている。指導歴10年。2児の母。

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