理想は“一目瞭然”なクローゼット
nullクローゼットの中に規則性がなく、ゴチャゴチャしていると着たい服が見つからず、コーディネートするのにも時間がかかってしまいますね。時短のためにも、何がどこにあるかがひと目で分かるクローゼットが理想だと矢澤さんは考えます。
明快なクローゼットを作るために大切なのは「服の見える化」。その収納のポイントを早速、教えてもらいましょう!
テク1:ハンガーは1種類に統一してスッキリ!
null矢澤さんは基本、トップスもボトムスもすべてハンガーにかけて収納しています。その際、ハンガーは1種類に統一したほうが余計なスペースができず、スッキリ収納できるそう。矢澤さんが愛用しているのは『MAWAハンガー』の『シルエット41F』です。
「洋服を衣装ケースに畳んで入れると、どうしても重なって見えなくなってしまい、着たい服がどこにあるのか分からなくなりがちです。ならばいっそのことすべてハンガーにかけたほうが、ひと目でパッと分かりますよね」(以下「」内、矢澤さん)
ズラリとハンガーに掛かっていると見やすくて、まるでショップで服を選んでいるような感覚。これなら着たい服がどこにあるか一目瞭然です!
テク2:夫のボトムスも畳まず掛けて収納
null夫のボトムスも畳まずに、ハンガーに掛けて吊るす収納を。畳む手間が省けるうえ、掛けてあるとしわになりにくく、色や素材がよく見えるのでトップスとの組み合わせを考えやすくなります。これでコーディネートする時間を短縮できますね。
テク3:上下セットにして1週間分コーディネート
nullさらに時間のある時に、トップスとボトムスの組み合わせを考えておき、セットにしてクローゼットに掛けておくという矢澤さん。
「服の組み合わせって無意識のうちにマンネリしがち。朝忙しい時に慌てて選んで着た服が、気付いたらまた同じ組み合わせだった……なんてこと、よくありませんか?
だから余裕のある週末に、1週間分のコーディネートをまとめて組んでおきます。着る服が決まっているので、平日の朝忙しい時でも悩みませんし、無意識で同じ組み合わせを選ぶことも自然と減りますよ」
テク4:ストッキングは素材やデザインごとに分類
null黒やベージュばかりで、パッと見ただけでは違いが分かりにくいストッキングは、チャック付きの透明な袋に入れて個別に収納を。この細やかさ……ややハードル高めに感じますが、こうして分類しておくことで結果として履く時の時短に繋がっています。
「ひとつずつ袋に分けて入れた後に、着圧素材、発熱素材、ワンポイントデザインなど、ひと目でそれぞれの違いが分かるように中身をラベリングしています。これで、履く時に迷わなくなりました」
テク5:ベルトは吊るしてデッドスペースを活用
nullトップスやボトスムだけでなく、ベルトも掛けて収納している矢澤さん。突っ張り棒を使えば、壁際のデッドスペースも収納エリアに早変わり!
「『楽天』で購入した突っ張り棒に、『ダイソー』で購入したS字フックをかけて、そこにベルトを吊るしています。ベルトは丸めて収納するとかさばりますが、これなら壁際に吊るしておけるのでスマート。掛けてあるので、着脱する時もラクなんです」
テク6:来客用布団や季節アイテムはIKEAの『SKUBB』へ
null意外と場所をとるのが、来客用の布団やプールや浮き輪などの季節アイテム。そういった普段頻繁に使用しない物を収納するのに矢澤さんが愛用しているのが『IKEA』の『SKUBB』。収納の達人たちの間で大人気のアイテムですね。
「これは軽くて素材も柔らかく、使わない時は折り畳んで小さく収納できます。来客用の布団や枕、オフシーズン中のブランケット、こたつ布団、プールや浮き輪、キャンプ用の寝袋など、それぞれラベリングして収納しています。見た目もホワイトでシンプルな点も気に入っています」
矢澤さんのお宅ではクローゼットの棚の上にいくつも並べて収納されていましたが、色が白なので圧迫感がなく、見た目も整然としていました。軽くて柔らかいので高い所にも収納しやすく、これはオススメ!
テク7: 夫の靴下は種類や長さごとに分類する
null夫の靴下は種類ごとにボックスに分けて収納を。
「仕事用と普段用の2種類に分けて、さらに長さで分類して入れておきます。履く時に探したり、間違えたりすることがなくなって、忙しい朝でも迷わず便利だと、夫も喜んでくれています」
テク8: 乾いたらハンガーのままクローゼットへ
nullさらにハンガー収納の利点はもうひとつ、洗濯物を畳む手間を時短できること。
「洗濯物が乾いたら、取り込んでそのままクローゼットへGO。畳んでしまう必要がないので、クローゼットに掛けるだけでOK! これで洗濯物を畳む手間が省け、随分時短できています」
テク9:葬儀用バッグには袱紗をセットしておく
null最後はいざという時に慌てないテクを。矢澤さんの葬儀用バッグは、中に必要なアイテムが既に収納されていて、もしもの準備が整っていました。
「葬儀用バッグの中に、袱紗、黒のストッキング、ハンカチ、数珠などを入れてセットしておきます。こういった時は慌ただしいものなので、黒のストッキングが破れていて履けない……など、そういったことを事前に防ぐためにも、もしもに備えてセットしておくと安心なんです」
以上、クローゼット収納の9つのアイディアでした。
整ったクローゼットは、女性の気分を盛り上げて、洋服を身につける喜びを高めてくれるもの。この機会に、タンスの奥にしまいこんで何年も着ていない無駄な洋服を手放して、スッキリと“見える化”されたクローゼットに生まれ変えてみましょう。毎日のおしゃれがもっと楽しくなるはずです。
※紹介したアイテムは矢澤さん私物です。情報は2018年12月のものです。
整理収納アドバイザー・矢澤茜さん
矢澤茜・・・整理収納アドバイザー。インテリアコーディネーター。神奈川県厚木市で夫、子供2人と暮らす。「おうちも心もシンプルに!」をテーマに、スッキリと見せる効率的な整理収納やインテリアコーディネートのコツを教える。ブログ『A+organize』http://www.ameblo.jp/a-organaize/、インスタグラム@a.organizeが人気。
取材・文/岸綾香