内祝いを贈る時期と金額の相場は?
null内祝いを贈るのは生後1カ月を過ぎた頃からで大丈夫
相手が誰であっても出産内祝いを贈る時期は同じです。まず、出産のお祝いを受け取ったらできるだけ早くお礼を伝えます。仲の良い友人や同僚などはメールや電話でも良いかもしれませんが、特に上司や年齢が上の親戚などには、きちんとはがきや手紙でお礼状を出します。そのあと、生後1カ月、つまりお宮参りをすませたころから内祝いを贈れるように準備を進めます。
ただ、生後1カ月といえば、まだまだ赤ちゃんのお世話だけで手いっぱいのころ。体調がすぐれないなどの事情で、その時期に手配が間に合わないないこともあるでしょう。そういった場合も考えて、生まれる前から準備するなど、
とはいえ多少時期が前後するのは仕方のないことですので、遅れてしまった場合はお詫びのひと言を内祝いの品に添えるようにすれば良いでしょう。
また、出産のお祝いを受け取った時点で順次住所と名前をリスト化しておけば、その後の内祝いの準備がスムーズにできます。無理のない範囲で整理しておきましょう。
出産祝いをもらった人別、内祝いの相場と贈る際の注意点
null出産内祝いは出産祝いとしてもらった金額の半分から3分の1を目安としてお返しするのが基本です。これは出産祝いに限らず、慶事の一般的な相場とされています。
出産内祝いは赤ちゃんの命名のお披露目でもあります。だからといって、職場の人や友人に赤ちゃんの名前入りの陶器製品や置物など、形に残る記念品を贈るのは考えものです。名前入りで喜んでもらえるのは親や親しい親族までと認識してください。
また、贈る側の好みを強く出したりせずに、誰にでも使ってもらえるような品物を選ぶのが大切です。こういった品物選びの難しさを避けて、お菓子などの食品を選ぶ人も少なくありません。この場合、消費期限や賞味期限が短いものは避けます。
また、出産内祝いは配送することも多いと思いますので、相手に届ける日は慎重に選ぶことが大切です。不在が多い相手には特に注意します。メールなどで、事前に希望の日程を尋ねても良いでしょう。
職場の人への内祝いで気を付ける点
職場の上司、先輩や同僚への出産内祝い。今後も何かとお世話になる大切な相手ですから、心のこもった内祝いを贈りたいものです。また出産内祝いは個人的なお祝いですが、あくまで相手は職場の人ですから、フォーマルな贈り物という意識を忘れずに。前述した名前入りの品物は避けるなど、馴れ馴れしくならないような品選びをすることも大切です。
1:上司への内祝い
職場の上司や先輩など目上の人へのお礼は、少なめにしても失礼ではありません。もらった額の半額相当が基本ですが、「お気持ちに甘えて」という意味で、控えめに3分の1くらいの品物を選んでも失礼ではありません。
例えば、上司から10,000円のお祝いをもらった場合、半額なら5,000円程度ですが、1/3として3,000円台の品物を選んでも問題ありません。あまり年齢差のない先輩は半額程度、役職付きの先輩や上司は1/3程度というように考えても良いでしょう。
2:同僚・部下への内祝い
同僚や部下、後輩への内祝いを3分の1程度にしてしまうのは、あまり感心しません。お祝いの額がそれほど高額になることもあまりないはずなので、例えば10,000円のお祝いをもらったら、半額の5,000円程度を目安に内祝いの品を選ぶようにしましょう。
3:連名で多数からもらった場合の内祝い
友人や会社の人から連名で出産祝いをもらった場合、めいめいに相場価格のお返しを選ぶ必要はありません。かえって気を使わせることにもなりかねませんから、みんなで分けられる個包装のお菓子などがふさわしいでしょう。一人ひとりに贈りたいのであれば、タオルなどの小物や、日持ちの良い小さいお菓子など大げさにならないものがおすすめです。
4:取引先への内祝い
取引先からの出産祝いは、会社からであれば5,000円程度、個人からであれば3,000円程度が相場と言われていますので、それほど大きな金額にならないことがほとんど。基本的に半返しで大丈夫です。
親戚への出産内祝いで気を付ける点
赤ちゃんが無事に生まれたことを報告し、名前をお披露目する出産内祝い。親戚間では特に、家族の一員が増える喜びから、お祝いが高額になることも多くなります。身内でのやり取りですので、親や親戚への内祝いの相場は、一般的に3分の1以下でよいと言われています。
例えば10万円のお祝いに対しては1~3万円の内祝いと考えます。金額に不安があるようなら、両親などにこれまでの経緯などについて聞き、参考にすると良いでしょう。
高額なお祝いをもらったら
特に親しい親戚の場合は、出産祝いがバギーやベビーベッドなど高額な品物だったり、5万円、10万円という額の現金が届いたりするものです。
その場合、内祝いを半額でというのは大変。このような場合は、お返しできる範囲で気持ちを込めた出産内祝いを選べばよいでしょう。近しい親戚であれば、相手の気持ちに甘えるのも、また、謙虚な額のお返しにするのも大切なことです。
友人への出産内祝いで気を付ける点
友人への内祝いは半返しを目安にしましょう。仲の良い友人だからこそ、こんな時には礼儀をつくすことも大切です。赤ちゃんと一緒の写真なども、メールやSNSで相手はすでに見ているでしょうが、内祝いの品にあらためて写真入りのメッセージカードなどを添えると良い記念にもなります。
赤ちゃん誕生の喜びをともに祝うというのが出産内祝いの本来の目的。実際に手配をするのは産後の何かと大変な時期ですから、できれば出産前の少し余裕があるときに品物に見当を付けておくなどの準備をしておくのをおすすめします。心をこめて選んだ贈り物を、きちんとしたマナーに沿って渡せるようにしておきましょう。