おしゃれな部屋=まとまっている部屋
nullどうもバラバラして見える、良いモノを選んでもおしゃれに決まらない……そう感じるのは、インテリアがまとまっていないからかもしれません。なぜまとまらないのでしょう?
「原因の一つが、個数による統一感かもしれません。
収納グッズやアートなどを置く場合、1つだと空間を成立させづらく、モノがない場所に目がいきやすくなるんです。たとえば棚に、丸いカゴが1つと他は四角いボックスでそろえているとします。すると、丸いカゴが浮いてしまい、まとまりがなく見えるんです」(以下「」内、ひでまるさん)
そこでひでまるさんが取り入れているのが、「2つあると整然として、3つあるとまとまって見える」という法則。整理整頓した空間にしたい場合はふたつ、インテリアとしてまとめたいときは3つ並べるとよいそうです。
こうすることで、ひでまるさんの家は決してモノは少なくありませんが、まとまって見えるとのこと。
2つで整然、3つでまとめる例
素材感を合わせる
nullただ、すべてが2つや3つなければならないわけではなく、1つだけ置く場合もコツがありました。それは「周りの材質を拾ったモノ選び」をすること。
ひでまるさんの自宅には木のインテリアや収納家具が多く使われていますが、色はわざとバラバラにしているそうです。ただ、素材感はそろえることで、まとまりのある空間に。
「質感のある無垢の床に合うように、木製品を選ぶ場合は質感を合わせて、ツルツルしたものは選びません」
周りの材質を拾った例
これは収納家具だけにとどまらず、キッチン用品やインテリア雑貨を選ぶときにも応用できるコツ。
「キッチンで使っているミルのピンクゴールドに合わせて、冷蔵庫の上の鉢植えと、キッチンとリビングの間に吊るしている鉢もピンクゴールドを選んでいます」
「また、部屋で使う基本カラーとアクセントカラーを決めるのも、まとまりを出すのにおすすめです。色を決めると、9割はよいことばかりですよ(笑)。
基本カラーは、変えられない色や多く取り入れたい色。この部屋の場合、木の木目・コンクリート・白・グリーンです。そこに、アクセントでオレンジレッドとブルー系を入れています。アクセントカラーは、飾っているアートから使う色を選ぶことで、まとまりを意識しています」
「さらに、光沢のあるモノ同士は近くに置いたり、光沢のあるモノとマットなモノを近くに置いてリズムを出すのもいいですね。お気に入りだけを集めたコーナーをつくりたい場合、ただ雑然と並べるのではなく、色みと質感にルールをもたせることでまとまりのある空間になります」
ひでまるさんの、おしゃれな部屋にこんな法則があったとは! 好きなモノだけ選んでいるのに、なぜかまとまらない。そんな人は、ひでまるさんが実践する「2つ並ぶと整然として、3つあるとまとまって見える」を取り入れてみませんか?
【取材協力】
安藤秀通さん
ルームスタイリスト、整理収納アドバイザー。「ひでまる」として、東京都杉並区の築35年、47平米のリノベマンションでの男性パートナーとの2人暮らしをSNSを中心に発信。幅広い世代に話題を呼ぶ。ディズニーストアや美術館、水族館のミュージアムショップで8年間VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)を学んだ経験を活かしたルームスタイリングは、数カ月先まで予約が埋まるほど。部屋作りの情報を詰め込んだルームツアー付きセミナーを自宅にて開催し、人気を博している。セミナー、コラム執筆など、多方面で活躍中。2023年11月に初となる著書『47㎡、2人暮らし 大好きだけが並ぶ部屋作り』(小学館)を発売。
著/安藤秀通(ひでまる) 価格/1,650円(税込) 発行/小学館
センスはいらない、部屋はルールで整える! インテリアの提案がツボすぎる!と、SNSでも大人気のルームスタイリスト・整理収納アドバイザー、ひでまるさん。『NHK WORLD-JAPAN』 でも話題になり、インスタグラムのフォロワーは11.8万人! 注目の集まる中、本名の安藤秀通として、初の書籍です。
この本では、45 個の“ひでまルール” をご紹介。今より必ず部屋が大好きになれる“ルール” です。読みながら自分と向き合う、癒しの時間を過ごしませんか?
朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote