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おしゃれ部屋の法則「2つで整然、3つでまとまる」、これなら真似できる!【人気ルームスタイリストに聞きました】

Instagramを中心に、パートナーとの男性2人暮らしを発信するルームスタイリスト&整理収納アドバイザーの安藤秀通さん(通称「ひでまる」さん)。そのお部屋はグリーンに溢れ、なんとも素敵!

著書『47㎡、2人暮らし 大好きだけが並ぶ部屋作り』でも、広さに関係なく実践できるルールを紹介していますが、今回伺ったのはひでまるさんのお部屋作りの“法則”。これさえ守れば、私のおうちもおしゃれになるかも?

おしゃれな部屋=まとまっている部屋

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どうもバラバラして見える、良いモノを選んでもおしゃれに決まらない……そう感じるのは、インテリアがまとまっていないからかもしれません。なぜまとまらないのでしょう?

「原因の一つが、個数による統一感かもしれません。

収納グッズやアートなどを置く場合、1つだと空間を成立させづらく、モノがない場所に目がいきやすくなるんです。たとえば棚に、丸いカゴが1つと他は四角いボックスでそろえているとします。すると、丸いカゴが浮いてしまい、まとまりがなく見えるんです」(以下「」内、ひでまるさん)

そこでひでまるさんが取り入れているのが、「2つあると整然として、3つあるとまとまって見える」という法則。整理整頓した空間にしたい場合はふたつ、インテリアとしてまとめたいときは3つ並べるとよいそうです。

こうすることで、ひでまるさんの家は決してモノは少なくありませんが、まとまって見えるとのこと。

2つで整然、3つでまとめる例

お部屋の中心にある、『無印良品』の同じ収納を2つずつそろえて並べた可動式の棚。整然とした印象です。
キッチンの壁につるした『IKEA(イケア)』のカゴ(写真右2つ)とフェイクグリーン(写真左)は、3つを右上がりになるよう並べてリズム感もプラス。
キッチンに吊るしたグリーンは3つ。あえてふたつだけ同じ種類にして、ひとつは違うものにすることで、メリハリをつけているそうです。
キッチン家電の上には、木製カッティングボードとザルやカゴといった編んだものなど自然物を集合。カッティングボードはひとつだけお魚型で抜け感を。カゴとザルは置く場所を離したのもリズム感が出るポイント。
キッチンカウンターに置いた『無印良品』のケース(写真左)は、2つ置くことで整然とした印象に。その横には『八幡化成』の「アピュイ マルチスタンド」1,210円(税込)を3つ並べ、実用性とインテリアを兼任。

素材感を合わせる

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ただ、すべてが2つや3つなければならないわけではなく、1つだけ置く場合もコツがありました。それは「周りの材質を拾ったモノ選び」をすること。

ひでまるさんの自宅には木のインテリアや収納家具が多く使われていますが、色はわざとバラバラにしているそうです。ただ、素材感はそろえることで、まとまりのある空間に。

「質感のある無垢の床に合うように、木製品を選ぶ場合は質感を合わせて、ツルツルしたものは選びません」

周りの材質を拾った例

『ディノス』で大人気。コジマジックさんによる、モノの住所を決めるワゴン。ティッシュケースの下に、引き出しが3つ。「一番下の引き出しは前後を入れ替えて使えて、ゴミ箱のようにもできます」
キッチンとリビングの間に置いている『minne(ミンネ)』で購入した作家さんの木製ベンチ。中にはテーブルクロスなどの布物を収納しています。「お客様がいらしたときの荷物置きや簡易ベンチとしても使っています」。
『Russell Hobbs(ラッセルホブス)』の電動ミルは、ピンクゴールドのような色みが他になく魅力的。ふたつ並べて整然と。ただ、このアイテムだけピンクゴールドだと浮いてしまいます。
冷蔵庫の上に置いた鉢植えもピンクゴールドをセレクト。
キッチンとリビングの間に吊るした鉢植えもピンクゴールド。この鉢植えは『farm(ファーム)』のもの。

これは収納家具だけにとどまらず、キッチン用品やインテリア雑貨を選ぶときにも応用できるコツ。

「キッチンで使っているミルのピンクゴールドに合わせて、冷蔵庫の上の鉢植えと、キッチンとリビングの間に吊るしている鉢もピンクゴールドを選んでいます」

リビングの大好きだけを集めた空間。基本カラーの中に、アクセントカラーのオレンジレッドとブルー系がまじっています。

「また、部屋で使う基本カラーとアクセントカラーを決めるのも、まとまりを出すのにおすすめです。色を決めると、9割はよいことばかりですよ(笑)。

基本カラーは、変えられない色や多く取り入れたい色。この部屋の場合、木の木目・コンクリート・白・グリーンです。そこに、アクセントでオレンジレッドとブルー系を入れています。アクセントカラーは、飾っているアートから使う色を選ぶことで、まとまりを意識しています」

艶感のあるガラス製のチューリップを生けた花瓶は、マットなトレーの上にのせて。

「さらに、光沢のあるモノ同士は近くに置いたり、光沢のあるモノとマットなモノを近くに置いてリズムを出すのもいいですね。お気に入りだけを集めたコーナーをつくりたい場合、ただ雑然と並べるのではなく、色みと質感にルールをもたせることでまとまりのある空間になります」

ひでまるさんの、おしゃれな部屋にこんな法則があったとは! 好きなモノだけ選んでいるのに、なぜかまとまらない。そんな人は、ひでまるさんが実践する「2つ並ぶと整然として、3つあるとまとまって見える」を取り入れてみませんか?

ひでまるさん。

【取材協力】
安藤秀通さん

ルームスタイリスト、整理収納アドバイザー。「ひでまる」として、東京都杉並区の築35年、47平米のリノベマンションでの男性パートナーとの2人暮らしをSNSを中心に発信。幅広い世代に話題を呼ぶ。ディズニーストアや美術館、水族館のミュージアムショップで8年間VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)を学んだ経験を活かしたルームスタイリングは、数カ月先まで予約が埋まるほど。部屋作りの情報を詰め込んだルームツアー付きセミナーを自宅にて開催し、人気を博している。セミナー、コラム執筆など、多方面で活躍中。202311月に初となる著書『47㎡、2人暮らし 大好きだけが並ぶ部屋作り』(小学館)を発売。

https://www.instagram.com/hidemaroom/

『47㎡、2人暮らし 大好きだけが並ぶ部屋作り』

『47㎡、2人暮らし 大好きだけが並ぶ部屋作り』

著/安藤秀通(ひでまる) 価格/1,650円(税込) 発行/小学館

センスはいらない、部屋はルールで整える! インテリアの提案がツボすぎる!と、SNSでも大人気のルームスタイリスト・整理収納アドバイザー、ひでまるさん。『NHK WORLD-JAPAN』 でも話題になり、インスタグラムのフォロワーは11.8万人!  注目の集まる中、本名の安藤秀通として、初の書籍です。
この本では、45 個の“ひでまルール” をご紹介。今より必ず部屋が大好きになれる“ルール” です。読みながら自分と向き合う、癒しの時間を過ごしませんか?

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ニイミユカ
ニイミユカ

朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote

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