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「DEAN & DELUCA」で見つけた、アメリカのママの味「キッチンシンククッキー」を作ってみた!

コーヒーショップのレジ前などで見かける、手のひらサイズのアメリカンクッキー。その甘さが疲れた心身を癒してくれて、キリッとしたブラックコーヒーとの相性も抜群。ご褒美と称して、ときどき(こっそり)食べています。

近頃ではアメリカンクッキー専門店も増えるなど、ファンとしてはうれしい限り。ただ一方で、1枚200円〜500円ほどと、クッキーとしては贅沢品なんですよね……。でも食べたいんだよなあ〜。

抗えぬアメリカンクッキーへの想いを、子どもと一緒に気軽な手作りで満たしてみました。しかもトッピングは“何でも”OK! ホワイトデーにもおすすめですよ。

「キッチンシンククッキー」とは?

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ある日、『DEAN & DELUCA(ディーンアンドデルーカ)』で、プレッツェルや親指のツメほどもある塊のチョコレートがゴロゴロのったアメリカンクッキーを発見しました。その名は「キッチンシンククッキー チョコレート&オートミール」(税込み364円)。

『DEAN & DELUCA』によると、「キッチンシンククッキー」とは「everything but the kitchen sink=キッチンシンク以外すべて=何でもかんでも」という言葉からきた、アメリカのママの味なのだとか。パントリーにあるものを使って焼きあげる自由なレシピで、チョコチップやナッツ、塩味のプレッツェル、ココアクッキーなど。そのとき、そのときで、何が入っているかもたのしみの一つなんですって!

つまりは“残りもの”を上手に活用したレシピっていうわけか〜。いつの時代も、どこの国でも、母さんが考えることは同じですね。

【材料】すべてコンビニやスーパーでそろいます

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写真左から:米油(サラダ油でも可)、卵、バター、はちみつ、ホットケーキミックス。
『ローソン』で買った好きなお菓子と、家に残っていたマシュマロ。

今回、用意した材料はこちらです。ベースとなる生地は、筆者がふだんから作る“ホットケーキミックスで作る型抜きしないクッキー”に使っているものです。

【生地】

  • ホットケーキミックス……200g
  • バター……40g(今回は個包装7g×6個使用)
  • 卵黄……1個
  • はちみつ……大さじ3(お好みで入れなくてもOK)
  • 米油(サラダ油でも可)……大さじ3

【トッピング】

家にあるものでも好きなものでも、何でもOK。しょっぱさも甘いクッキーのよいアクセントになるそうで、プレッツェルのほかに、ポテトチップスをのせるママもいるみたいです。今回は、家にあったマシュマロに加え、最寄りの『ローソン』で手に入るお菓子を活用しました。

  • 甘いお菓子……「オレオビッツ」、「マーブルチョコレート」、マシュマロ
  • しょっぱいお菓子……「あみじゃが」
  • 食感を楽しく、香ばしくする食材……無塩のミックスナッツ、ドライフルーツ

【レシピ】子どもと一緒に約1時間

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とある昼下がり、6歳・年長さんの娘とおやつタイムを目指して作ってみました。焼き上がりまでかかった時間は約1時間(バターを常温に戻す時間は除く)です。

まずは生地作り

(1)バターをクリーム状になるまで練る。
(2)卵黄を加えて混ぜる。
(3)米油を加えてさらに混ぜる。

常温に戻しておいたバターを、ヘラやホイッパーなどでクリーム状になるまで練ります。寒い日だったからか、柔らかさが少々足りず、混ぜるのに苦労する娘。がんばれ〜!

続いて、卵黄を加えて混ぜ、米油大さじ3も加えてさらに混ぜ混ぜ。う〜ん、ちょっと塊っぽいまま、なかなか滑らかになりません。

(4)ボウルなどで3とホットケーキミックスを合わせる。
(5)はちみつを加え、全体がしっとりするまでヘラで混ぜる。

寒い日は、レンジで溶かしバターにしてもよかったのかもしれません。でもすでに卵黄と米油も加えているので、そのままホットケーキミックスの中へ。ヘラでざっくり全体を混ぜ、大きな粉と油のかたまりは、両手で擦り合わせるようにつぶして混ぜました。

まんべんなく粉と油が混ざったら、はちみつも加えてさらに混ぜ、しっとりとした生地にしてゆきます。これまで何度か作ってみて、おいしい食感のポイントは、練ったりギュウギュウ捏ねたりしないこと。空気がふわっと含んだ状態をイメージしています。

(6)大きなスプーンで山盛り取り、クッキングシートの上に並べていく。この間にオーブンは170度に予熱。

生地ができたら、大きなスプーンでざっくり取り、クッキングシートを敷いた天板に並べていきます。今回は洗い物を少しでも減らしたくて、大さじをそのまま使いました。

また、アメリカンクッキーの醍醐味ともいえる食べ応えを再現したくて、サイズも大きめに。200gのホットケーキミックスを6分割しました。

 

お待ちかねのトッピング

(7)好きなトッピングを選び、好きなだけのせる。
のせるときは、ギュッと押し込むとよい。

いよいよ娘が心待ちにしていたトッピングです。

今回、小ぶりでのせやすそうなトッピングを中心に用意したのですが、これが大成功。とくに「あみじゃが」は格子状で厚みもあるので、ギュッと生地に押しつけるとしっかりフィットしてくれました。「オレオ」は大きなものなら割ってのせるのもアリだと思います。

唯一、マシュマロは押しても押してもフワ〜ンと戻ってきてしまう……。しかしまあ、とろけて密着してくれるだろうと期待して、なんとなく上にのせたり横にそえたり。

170度のオーブンで15〜20分

15分後、開けてみると……。
マシュマロによい焼き色がついてる!
全体的にまだ生地が柔らかいかな。

焼く時間はオーブンや大きさにもよりますが、15分〜20分ほどでしょうか。我が家は15分後に一度出してみたところ、大きめサイズだったからかまだ柔らかい。ザクザク食感を目指してもう少し焼きました。

さらに5分後、出してみると……!

プラス5分で、合計20分焼いたのがこちら! こんがりキツネ色で、キッチンのみならず家中に甘〜〜〜〜いにおいが立ちこめています。娘は「マシュマロのにおいがいっぱいする!」と大興奮。

早く食べたい気持ちを抑え、粗熱を取ります。

お煎餅やザクザク系チョコをのせるのもありかも!

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お風呂上がりに試食しました。

頬張ると、ザクザクッとした歯応え。はちみつの香りがいい仕事をしているので、あれば入れることをおすすめします。

また、自由にのせたトッピングのおかげで、齧る場所を変えれば1枚のクッキーなのに違う味になるのも面白かった。娘も「いろんなあじがする〜!」と喜んでいましたよ。

次回はしょうゆ味のお煎餅や柿の種、「ブラックサンダー」のようなザクザク食感のチョコレート菓子をのせるのもいいなと思っています。ちなみに娘は「あんこをのせたい」とのこと。

とても簡単で、大人も子どもも楽しめる「キッチンシンククッキー」。どうぞお試しあれ〜。

ニイミユカ
ニイミユカ

朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote

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