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いつもの砂糖を「3つの甘み」に変えるだけ!「砂糖なしおやつ」の魅力を紹介

“10時のコーヒータイムのおともはクッキー”、“食後にはデザートがつきもの”“コンビニの新しいスイーツが発売されたら速攻チェック”と、10年ほど前までは普通に砂糖の入ったスーツを楽しんでいた、人気料理家の山田奈美さん。ところが、自身の妊娠をきっかけに、料理はもちろん、おやつ作りにも一切砂糖を使わなくなったそう。今回、十数年かけて試行錯誤した結果が、1冊のレシピ本『かんたんでおいしい 砂糖なしおやつ』にまとまりました。そこで、「砂糖なしおやつ」のメリットと、忙しい合間にサクッと作れる簡単なレシピを教えていただきました。

簡単・ヘルシー・おいしい。体にやさしい甘さに大満足!

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中医学を学ぶ中で、砂糖は体を冷やし、血のめぐりや胃の働きを悪くしたり、むくみやすくする作用があることに気づいたという山田さん。

「自分自身も冷え性がひどく、疲れやすかったり、生理不順だったりと“なんとなく不調”を抱えていたんです。でも、分かっていても、なかなか甘いものがやめられない。そんなとき、子どもを授かり、考え方が一変しました。できるだけ体によいものをとるようにしたい、砂糖もできるだけ与えないように育ててみようと決めました」(以下「」内、山田奈美さん)

書籍「砂糖なしおやつ」3つのポイント

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ポイント1:砂糖に変わる甘みで血糖値を急激に上げない

砂糖の代わりの甘みとして大抜擢されたのが、おもに“はちみつ”“みりん”“甘酒”の3つ。体に負担となる血糖値の上下動が穏やかで、悪玉菌の大好物であるショ糖の含有量が砂糖よりも圧倒的に少ないこともポイント。果物やドライフルーツなどもおすすめです。

ポイント2:グルテンフリーの米粉を使ったレシピが満載

グルテンフリーで健康によいのはもちろん、それにも増して、米粉は扱いやすいのが特徴。製菓用微粉末の米粉を選べば、小麦粉と同じように使えます。むしろ、粉をふるう必要もなく、グルグル混ぜすぎても問題ないので、おやつ作りのハードルも下がります。

ポイント3:子育ての手助けに!

1歳過ぎたころから、おにぎりに代わり「砂糖なしおやつ」が山田家の日常のおやつに。

「買い物先でお菓子をねだられたり、駄々をこねることもないのでラクですよ。気持ちも穏やかで安定していて、11歳になる今まで、イヤイヤ期や反抗期になったりすることもありません。以前は一緒におやつ作りをしていましたが、今ではひとりでもワンボウルでクッキーやマフィンを作ってくれます」

おやつにも朝食にもピッタリ!「アップルクランブルケーキ」

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キャンプの時は、スキレットで調理しても。

型など不要で、お家はもちろん、キャンプのときにも気軽に作れるケーキです。甘みを増やしたければ、はちみつの量で調整しましょう。

【材料】(直径15cmの丸型1台)

  • りんご…2
  • はちみつ…20g
  • シナモンパウダー小さじ1/2 

〈クランブル〉

  • 米粉…50g
  • はちみつ…20g
  • 米油…30g
  • シナモンパウダー少々
  • …5ml

【作り方】

  1. クランブルの材料をボウルに入れ、ぱらぱらになるように手ですり混ぜておく。
  2. りんごは種をとったら、6等分にし、約1cm厚さのスライスにする。
  3. 耐熱皿にりんごをのせ、はちみつをかけて、シナモンパウダーを全体にふりかける。
  4.  1のクランブルを3の表面にまんべんなくのせ、190℃に予熱したオーブンで2530分ほど焼く。好みで豆腐クリームを添える。

罪悪感ゼロ!豆腐クリーム

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ベーグルにつけても美味しい

油も使わず、豆腐と米粉でとろみを出したクリームです。たくさん食べても罪悪感ゼロ。ショートケーキやタルトなどいろいろ使えます。

【材料】(約220g分)

  • 絹豆腐…240g
  • レモン汁…20g
  • 米粉…15g
  • はちみつ…30g
  • ひとつまみ
  • バニラエクストラクト(天然のバニラをアルコールに漬けて香りを抽出したもの)少々

 【作り方】

  1. 豆腐はさらしに包んで重石をし、2030分ほど水切りする(200220gぐらいまで)。
  2. 水切りした豆腐を鍋に入れ、他の材料を加える。
  3. ハンドミキサーでよく撹拌する。
  4. 中弱火で温めながら木べらで混ぜ、とろりと固まってきたらできあがり。
(1)豆腐をさらしに包んで重石をして水切りを。
(2)水切りした豆腐を鍋に入れて、他の材料を加えます。
(3)ハンドミキサーで攪拌。
(4)温めながらよく混ぜる。

「砂糖なしおやつ」のレシピは他にもたくさん

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今回は誰でもかんたんに作れる「アップルクランブルケーキ」とヘルシーな「豆腐クリーム」を紹介しましたが、ほかにも、15分でパパッと作れる日々のおやつや、砂糖なしあんこ、人気のアジアンスイーツなども掲載されています。この本をきっかけに、“砂糖なしおやつ生活”を始めてみませんか?

「かんたんでおいしい 砂糖なしおやつ」

『かんたんでおいしい 砂糖なしおやつ』

山田奈美著 小学館刊 1,760円(税込)

クリームたっぷりのいちごのショートケーキ、型なしで簡単にできる米粉のクッキーやタルト、15分でできるチョコレートアイス、ふわふわ発酵ドーナツetc…どれも砂糖なしとは思えないおいしさ!

いつもの砂糖を3つの甘味にかえるだけ。混ぜて焼くだけ、かためるだけ。
初心者でも簡単におうちで作れるレシピです。

『砂糖なしおやつ』のポイント
◆血糖値を急激にアップさせない甘みを使用
◆グルテンフリーの米粉を使ったレシピが満載
◆砂糖なしクリームやあんこの作り方も
◆混ぜて固めるだけ、短時間でできる簡単レシピがたくさん
◆子どものおやつにも最適

 

山田奈美さん。

山田奈美さん

薬膳・発酵料理家。「食べごと研究所」主宰。「東京薬膳研究所」の武鈴子氏に師事し、東洋医学や薬膳理論、食養生について学ぶ。雑誌やWEB、テレビなどで発酵食や薬膳レシピの提案・解説を行うほか、神奈川県葉山町のアトリエ「古家 1681」にて、「和食薬膳教室」「発酵教室」「離乳食教室」などを開催。日本の食文化を継承する活動を行っている。著書に『菌とともに生きる発酵暮らし』(家の光協会)、『いつもの食材と調味料で体が整うごはん』(ナツメ社)、『発酵おやつ』(グラフィック社)など多数。

写真/福井裕子 スタイリング/木村遥 構成/大石裕美

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