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2024年こそお金を貯める!節約系インスタグラマー・ののこさんは「月1万円iDeCo」「小銭貯金」「作り置き」をおすすめ

ファイナンシャルプランナー3級を取得した、節約系インスタグラマー「ののこさん」。日頃は外食せず買い出しは週1回など、財布の紐は絞めつつ、新築一軒家に暮らし、家族で季節のイベントは思いっきり楽しむなど、メリハリのあるお金の使い方が魅力です。

新しい一年がはじまり、2024年こそは!と新年の近いをたてる人も多い時季。節税対策でiDecoを始めるなら?貯金を始めるなら?ののこさんに、今すぐ始められる“お金の一歩”を教えていただきました。

増税対策は「iDeCo」と「ふるさと納税」で

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節約のヒントや作り置きレシピなどで大人気のインスタグラマー・ののこさん。

節約したい私たちにとって増税は大打撃ですが、ののこさんはこれまでと変わらず、家計を把握することと計画をたててお金を使うことを大事にしています。

中でも毎年習慣にしているのが、子どもたちの学年があがる4月に家計の見直しをすること。このタイミングで節税対策も一緒にプランするそうです。

4月は向こう1年、子どもたちの学費やイベントが全部分かるので、これから大体どれぐらいお金かかるか把握できる時季です。そのときに過去と比較して、ここをちょっと削る、ここは増やすと調整します」(以下「」内、ののこさん)

月1万円からの「iDeCo」

その見直しで、少しずつ積み立て額を増やしているのがiDeCoです。

「年に一度、金額を変更できるタイミングがあるので、そこで私は積み立て額を増やすよう心がけています。仕事を再開してから始めたので今4年目ですが、順調にいっているほうかな」

iDeCoは、掛金を積み立てたとき、積み立てたお金が増えたとき、60歳以降にお金を受け取るときの3つの場合で、節税効果を得られます。まだ始めていないけれど、気になっている人はどうすればよいですか?と尋ねると……。

「まず、専業主婦ではなく、働いていることが大前提。また、iDeCoは手数料がかかるので、月々5,000円だと利回りを考えると、場合によっては損をする可能性もあります。

雪だるま式に増えてゆくことで利回りもよくなるので、始めるなら月々1万円からがおすすめです。私も1万円から始めました」

「ふるさと納税」は満額を生活用品にあてる

今や大人気の「ふるさと納税」も、寄附金控除が適用され、翌年の所得税と住民税が控除される節税対策の一つです。ののこさんは「夫婦で相談して、満額までフル活用しています」。

年間で使うトイレットペーパーと毎日食べるお米は、ふるさと納税で賄うようにしています。

トイレットペーパーはストックする場所にも限りがあるので、残りの様子と届くタイミングをはかって購入します。お米は、熊本県の高森町というところの訳あり米をお願いしました。1万円で15kg、ときどきおまけで16kgになることもあります」

何を頼むか迷う人は「ランキングと口コミがやっぱり信頼できます」とのこと。

「作り置きや冷凍貯金に便利な切り落とし肉も、予算が余れば納税します。あとは夫がときどき“焼肉が食べたい”というので、少しよいお肉を納税したり(笑)」

年末の駆け込みは届くまで時間がかかる場合もあるので、2024年は早めにふるさと納税しちゃいましょう!

節約、家事、整理・片づけ…2024年に始めるなら?

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まず、ののこさんは「何事もできそうなことからでよい」といいます。

大きなことをやり始めてストレスになってやめてしまうぐらいなら、小さなことを1個からでよいので、続けられる物事からトライしてみてくださいね。

私自身、週に1度、3時間かかる作り置きは本当ならやりたくありません(笑)。でも、続けているから貯金できていますし、食費も抑えられていると感じています。節約もダイエットも続けているから効果が出てくると思うんですよ」

とにかく貯金をしたいなら「小銭貯金」

ののこさんは、小銭貯金用に小さな財布を活用。「ここに預ける小銭と銀行のカードを一緒に入れます」。

「なかなか貯金できない人がまず始めるなら、小銭貯金がおすすめです。月々の家計で余った小銭を貯めるだけですが、チリツモで貯まるよろこびを感じられますよ」

家事の手間と光熱費を節約したいなら「ワンプレート」「2〜3品の作り置き」

愛用しているのは「Franc franc」の木製のワンプレート。「レンチンも食洗機もOKの素材なところが決めてです」
ごはんがプレートにのせきれない場合は、ごはんだけ別でお茶碗に。「それでも洗い物が2つだけになったので、めちゃくちゃラク!」

「たくさんお皿を出して、洗ってというのが大変で、今年からワンプレートを導入しました。洗い物の手間が減ったうえに、食器を洗う水道代も節約になっているはず」

『ののこの節約作りおきレシピ: スッキリ家事でお金を貯める! 2』著/ののこ 小学館刊 1,430円(税込)

「作り置きも、たくさん作るとなると時間もメニューを考えるのも大変ですが、23品なら30分くらい頑張ればOK2~3日は、ちょっと楽できますよ。

簡単でおすすめのレシピを2品ご紹介しますが、究極はトマトを切ってドレッシングで和えておくだけでもいいんです。切る意欲が湧かない日もあると思うから」

『ののこの節約作りおきレシピ: スッキリ家事でお金を貯める! 2』

「カレーきんぴら」

「偏食気味の息子は普通のきんぴらをなかなか食べず、どうしたらおいしく食べてくれるか考えました」

「野菜嫌いの息子でも、カレーとウインナーを組み合わせればごぼうをパクパク食べてくれます。冷凍も出来るのでお弁当のおかずにも活用しています」

<材料(作りやすい分量)>

  • ごぼう…1本
  • ウインナーソーセージ…5本
  • バター…15g
    <A>
  • 砂糖、醤油、みりん…各小さじ2
  • カレー粉…小さじ1

<作り方>

  1. ごぼうはささがきにして水にさらし、水気をよくきる。ソーセージは斜め3等分に切る。
  2. フライパンにバターを入れて中火で溶かし、1を炒める。しんなりしたらAを加え、汁気がなくなるまで炒める。

「切り干し大根のナポリタン風」

日持ちがする乾物も、味付け次第で子どもが好む味わいに!「余りがちな乾物を洋風の味付けでボリューミーに」

「切り干し大根なので、ヘルシーかつ低予算で作れます。こちらも冷凍出来るので、お弁当のおかずにも

<材料(作りやすい分量)>

  • 切り干し大根…30g
  • ウインナーソーセージ…5本
  • ピーマン…2個
  • にんにく(すりおろし)…小さじ1
  • 塩、こしょう…各少々
    <A>
  • 水…100ml
  • トマトケチャップ…大さじ2
  • ウスターソース…小さじ1
  • 砂糖、醤油…各小さじ1

<作り方>

  1. 切り干し大根はさっと洗って、たっぷりの水に10分ほどつけて戻し、軽く水気を絞ってざく切りにする。ソーセージは1cm幅の斜め切りにする。ピーマンはヘタと種を取り除いて小さめの乱切りにする。
  2. フライパンにオリーブオイル適量(分量外)を入れて中火で熱し、ソーセージ、にんにくを炒める。全体に油が回ったら切り干し大根、ピーマンを加える。
  3. さっと全体を混ぜたらAを加え、汁気がなくなるまで炒め煮にする。塩、こしょうで味をととのえる。

ぱぱっと片付けたいなら「モノの住所を決める」

収納グッズを「KEYUCA」の「ハンドル付きストッカー」で揃え、ラベリングしたキッチン上収納。

「とくにご家族のいるおうちは、モノの管理をしているお母さんしか場所も入れ方もわからないという状況は避けましょう。そのためにも、モノの住所を決めて、一緒に暮らすみんなで“これはここ”って共有しておくとラクになります。

一気に全部やろうとすると訳がわからなくなるので、少しずつ。たとえばキッチンの一角からなど、徐々に広げていくのがおすすめです」

下味冷凍もののこさんのおすすめ。

「お金も家事も、節約したいときは無理は禁物」がののこさんのモットー。そして「家事の手間ひまを節約すればおのずとお金も節約できるはず」といいます。

さあ2024年は、何を節約して、どんな一年にしましょうか? まずは楽しみながら、一歩を踏み出してみてくださいね。

撮影/黒石あみ(小学館)

【取材協力】

ののこさん

Instagramのフォロワーが30万人越えのカリスマ節約主婦。夫と娘、息子の4人家族。夫の借金が発覚したのをきっかけに家計管理をスタートし、ファイナンシャルプランナー3級、整理収納アドバイザー1級を取得。貯金ゼロからスタートして、3年間で600万円貯金を達成。著書に『スッキリ家事でお金を貯める』『ののこの節約作りおきレシピ』(ともに小学館)がある。テレビ出演・雑誌掲載等多数。

https://www.instagram.com/nonoko_16/

ニイミユカ
ニイミユカ

朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote

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