子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

節約テクでフォロワー30万人!ののこさんがお金を貯めるうえで「絶対にしない」3つのこと

「節約をしたい」「節約している」という子育て世代は、きっと多いはず。家計や目的は人それぞれですが、共通して大事にしたいこともあります。教えてくださったのは、インスタグラムのフォロワーが30万人を超える、ののこさんです。

節約系インスタグラマー・ののこさんは、7年前に旦那さまの借金発覚をきっかけに家計管理をスタート。貯金ゼロからスタートして、現在は去年の夏に新築した一軒家に家族4人と犬1匹で生活しています。家族の暮らしを楽しみながら、上手に節約するライフスタイルは注目のマト。

今回は、ののこさんが節約するときに「絶対にしないこと」を伺いました。

ルール1:子どもたちにガマンさせない

null
美容師として働いていたののこさんは、20代で第一子を出産。その後、離婚を経て現在の旦那さまと再婚し、第二子の出産前に専業主婦に。

ののこさんのお子さんは、現在高校2年生の長女と小学校1年生の長男の2人です。節約を始めた頃、長女は小学校高学年。長男はまだ生まれる前(妊娠中)でしたが、当初から今も変わらず、子どもの「したい」を応援するために節約していると言います。

「日々食べたいものはもちろん、欲しいものや習い事、進学先など、子どもたちの希望をできるだけ叶えてあげたい。だから、私は節約するけれど、子どもたちに“節約しているんだからガマンしなきゃ”と感じさせないようにしています。とはいえ、好き放題なわけではありませんよ(笑)」(以下「」内、ののこさん)

そこで、具体的に「していること」も教えてもらいました。

突発的な「ほしい」はポジティブにセーブ

子どもにガマンさせないといっても「喉が乾いた!(ジュースを買って)」や「おなかすいた!(お菓子が食べたい)」、そして「おもちゃ買って!」は、どこまで許容するべき?

「お子さんが小さいと、ガマンさせるのもなかなか難しいですよね。

外出先での喉の渇きや空腹からくる『ほしい』ですが、うちの場合は、まず必ず水筒を持ち歩きます。そのうえで“ジュース飲みたい”とか“お菓子が食べたい”という場合は、“うちに帰って、○○君の好きなおにぎりを食べよう”“うちにお菓子があるよ”ど、ポジティブな言葉で発想転換させています

大切なのは『だめ』で終わらせないこと。子どもだって、否定されただけでは『なぜ?』が募ります。だから、ちゃんと納得してもらうようにしています。

“おもちゃ買って!”ですが、わが家は特別な日にしかおもちゃを買わず、1つ新しいものを買ったら1つ手放す、という約束もしていますよ」

お金の話はオープンに。失敗も学びのもと

コツコツ続けている「小銭貯金」。預金口座に振り込んだら、その金額を塗りつぶすシートを作り、色は子どもたちに塗ってもらっています。

ののこさんは「早くからお金の大切さを学んでほしい」と、自らの経験も交えて子どもたちとお金の話をします。そして、お金の使い方も、子どもたちに主体性を持ってもらえるようにしているそうです。

「お小遣いを本格的に渡すのは中学生から。小学生のうちは、○○を手伝ったら1円、5円っていうふうに、小額でも対価を渡しています。中学1年生からは通知表の評価×100円で、満点ならひと月に1万円。半年に1度、お小遣いの内容を見直して、テストで100点をとったらボーナスも出ます。

お年玉の場合は、1/4くらい子ども名義の預金口座に入れて、あとは自由。ぱーっと使って“わ〜、むだ遣いしちゃった”っていう失敗も経験のうちかな、と。親が管理しすぎず、失敗から学べばよいと思っています

確かに、実際に使わなければ、何が失敗で何が成功かも分かりませんよね。

いろいろな経験を、メリハリつけて楽しむ

休日のお出かけや、年に1回は家族旅行など。子どもたちの経験と思い出づくりのためにも、大切にしているのはメリハリ“小さなむだ遣い”をなくして、楽しむ時は思いっきり!がモットーです。

「子どもが“フラペチーノが飲みたい”って言うなら一緒に楽しむし、コストコも月に1回くらい行きます。外食も、月に1度は上限額を決めて、子どもたちの食べたいものを満喫。家族旅行は、最安の方法を調べたうえで、旅先での外食も含めて楽しんじゃう。

その代わり、外出先でペットボトルを買ったり、スーパーで“おいしそうだから”とリストにないものを買ったり、“面倒だから今日はお惣菜を買ってすまそう”っていう“小さなむだ遣い”をなくしていきます

ルール2:目先の「安い」「ほしい」に飛びつかない

null

節約を続ける中で、ののこさんの選ぶものや選び方が変わっていったそうです。

「当初は借金があるマイナススタートだったので、安いものを選ぶしかありませんでした。でも、少しずつ蓄えられるようになってきたとき、ふと、安物買いするだけじゃ節約にならないと気がついたんです

そこで、ののこさんが実践しているのが、大きく2つ。

消耗品は、リスト化&お得な行きつけで買う

リストは『無印良品』のものを愛用。「10%オフになる無印良品週間が復活したので、お得なときにまとめ買いしておきます」。

食材や生活用品など、消耗品はあらかじめ買うものをリスト化。リストになければ、セールになっていても買わないそうです。

「食材の買い出しは週に1度、リストを持って、行き慣れた近所のスーパーへ行きます。ここは現金しか使えませんが、とにかく激安! 

洗剤やシャンプー、調味料などは、ドラッグストア『ウエルシア』でウエル活。毎月20日はTポイントを1.5倍で使えるから、実質33%オフになるんですよ」

行きつけの店を決めて、何がいくらか、いつ安くなるかも把握していると、リスト化もスムーズになるそうです。

時間の節約という意味でも、行きつけを決めるのはおすすめ。あっちこっち、はしごをするのは時間も労力ももったいないです!」

衣類やインテリアは、長く使えるベーシックなものにシフト

楽天で購入したという収納ボックスには、サプリやお薬などを収納。服は、高校生の娘さんとサイズが同じということもあり、貸し借りしているそう。「今日は『ユニクロ』のトップスと楽天で買ったスカートです」。

衣類や家電、インテリア雑貨など、日々繰り返し使うものは減価償却を意識。素材、色、機能性なども含めて、長く使えることを大事にしているそうです。

「服や靴は、ベーシックで長く着られるもの。色なら黒や白、柄物の場合は合わせやすいものを、必ず試着してから買います支払いは、フリマアプリの売り上げを活用。あと○○円貯まったら買うって目標になって励みになるし、貯まるまで本当にほしいかじっくり考えられるのでおすすめです」

同じく、インテリアもベーシックなものにチェンジ。

「本当はピンクが好きだから、以前はインテリアもがちゃがちゃでした(笑)。でも色ものって、気分によって飽きたり、買い替えたくなってしまう。だから、少しずつ白で統一していきました。白なら、メーカーやブランドが違ってもなじみやすくて、ちょっと気分が変わってもあまり気になりません

ルール3:1人で節約しない

null

お金の管理は自分がするとしても、家族の協力なしには節約できません。ののこさんは、どのように家族を巻き込んでいるのでしょう?

ここぞという時は、出しおしみしない! 外食とか、ずっとほしがっているものを買うとか、家族旅行とか。日頃の努力、つまり節約があれば、リターンもあると感じてもらうことが大事だと思うんです。

そして、子どもがほしがっているものを買う場合は、絶対に“パパに相談してね”とパパも巻き込む。あと、車とか家電とか、大きなお金を使う場合は、家族会議を開きます。みんなの大切なお金を使うんだよって」

節約を意識したものの、なかなかうまくいかない。そんな人は、なぜ節約しているのか?という目的を思い返してみる。そして、せっかくなら、家族みんなを巻き込んで、楽しんでしまいましょう!

 

撮影/黒石あみ(小学館)


 

【取材協力】

ののこ

Instagramのフォロワーが30万人越えのカリスマ節約主婦。夫と娘、息子の4人家族。夫の借金が発覚したのをきっかけに家計管理をスタートし、ファイナンシャルプランナー3級、整理収納アドバイザー1級を取得。貯金ゼロからスタートして、3年間で500万円貯金を達成。著書に『スッキリ家事でお金を貯める』『ののこの節約作りおきレシピ』(ともに小学館)がある。テレビ出演・雑誌掲載等多数。

https://www.instagram.com/nonoko_16/

ニイミユカ
ニイミユカ

兵庫県出身、浅草在住。一児の母。主に食や体のことなど、生活にまつわる地に足のついた企画を、雑誌や書籍、WEBメディアなどで編集・執筆する

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載