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【妻編】「理解しがたい夫の金銭感覚」ゴメン…その金遣いは勘弁して!

物価の上昇が止まらない中、日々節約に励んだり家計に頭を悩ませていたり……。そんな状況下で、夫の買い物行動に対し「なんでそんな無駄遣いするの!?」などと不満を感じてしまうことはないでしょうか。

前回の記事では、“夫にとって理解しがたい妻の金銭感覚”をご紹介しましたが、今回は逆バージョンです。20代~50代の既婚女性123人へのアンケート調査の結果をお届けします。

「夫にとって理解しがたい妻の金銭感覚」の記事はこちら

趣味にお金をかけすぎる

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「車が趣味なので、車に使う金額は理解しがたい」(36歳/主婦)

「趣味のキャンプや釣り用具を金額に関係なく気に入ったら購入してしまう」(53歳/主婦)

「自分の好きなゴルフにはお金をかけるが、興味の無いものには無頓着」(58歳/主婦)

「ゲームセンターでスロットに何千円も使う。もったいない」(52歳/主婦)

「スマホのゲームの課金がすごい額。いつかゲーム配信が終了したときなど、何も残らないのに理解できない」(33歳/主婦)

前回の“夫にとって理解しがたい妻の金銭感覚”でも同様の声がありましたが、夫の高額な趣味への不満も続々。もちろん、夫も妻も小遣いの範囲で趣味を嗜むのは個人の自由ですが、家計に響くほど散財しているのであれば、かなり頭の痛い問題です。

やたらコンビニで買い物をする

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「全て定価で買う。お茶1本もスーパーなら80円なのに、自販機やコンビニで160円払うこと。おにぎりもコンビニで高いのを買い、さらにレジ袋まで買っている」(42歳/主婦)

「スーパーで安く買えるものを近くのコンビニで買ってくる。“スーパーだと半額くらいで買えるよ”って言ったら“えっそうなん?”と驚いていて、それ以来、少しはマシになったけど」(54歳/主婦)

スーパーよりも割高なコンビニを平然と利用する夫にモヤモヤする声も寄せられました。日々、チラシなどをチェックして節約に励んでいる妻にとって信じがたいことですが、夫が本当に相場を知らないという可能性もあるので、無駄遣いを阻止するためにはスーパーでの価格を教えてあげるとよいかもしれません。

値札を見ないで買い物する

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「私が体調を崩したときに買い物を頼んだら、お高いやつしか買ってこなくて、“もっと安いのあったでしょ?”と聞いたら“そうなの?値段見てなかった”と言われたときに呆れました!笑」(25歳/デザイン関係)

「スーパーなど、普段の買い物に一緒に行くと値段も気にせず好きな物をどんどん入れようとします。普段の食費、いくらだと思ってるんだろう?とイラッとすることもあります」(41歳/主婦)

「旦那は自分のことには惜しみなく財布がゆるい。かつては買い物の際に値段を見ずに購入していたため、お小遣い制にしたら、あっという間に手元にお金がなくなったらしく、値札を確認するようになった」(38歳/主婦)

前述の“やたらコンビニで買い物をする”でもお伝えしましたが、特に結婚前に一人暮らし経験のない男性の場合、食品・日用品の相場感覚がかなり怪しいおそれが……。「それくらい大人なんだからわかるでしょ!」と思わずに、子どもへの金銭教育と同じようなものだと割り切りましょう。

お小遣い制を採用したり、夫に買い物をお願いする際、ただ「牛乳買ってきて」ではなく「1リットル〇円くらいの牛乳を買ってきて」などと目安の価格まで指定したりするほうが得策かもしれません。

価格の安さにこだわりすぎる

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「激安スーパーで安い混合米を買ってくること。安いもの、特価品、お徳用がすきですが、美味しくないものが多く、使い切るのに苦労します」(53歳/主婦)

「相場より極端に安すぎる電化製品を買う。そしてすぐ壊れる。安物買いの銭失い」(38歳/パート・アルバイト)

「家を掃除する道具、夫は100円ショップのほうきやちりとりで十分と言うが、私は高くても性能のいい掃除機やロボット掃除機などが欲しい」(28歳/総務・人事)

「まとめ買いがお得だからとネットからありえない量の水やお茶を購入する。いくら安くてももったいないと思ってしまう」(35歳/主婦)

「コストコは安いけれど、そんなにバンバン買わないでほしい」(44歳/主婦)

相場を知らずに無駄遣いする夫も厄介ですが、かといって、価格の安さばかりを重視するのもいかがなものか……。ちなみに、わが夫もまさしくこのタイプ。ネット通販で掘り出し物を見つけてくれるのは大変ありがたいのですが、「あれもこれもお得」と買い物をしすぎて、月末にかえって家計がピンチ……という本末転倒な事態に陥ったことが何度かありました。どうやら「定価よりも何円得した!」というのが快感になっているようなので、最近は「買わなければタダだよ」と釘をさしています。

サービス精神が旺盛すぎる

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「学生時代の体育会系のノリがいまだにあること。学生時代の部活動の後輩などにはいまだに全額おごりなど学生の時の付き合いをそのまま引きずっていること」(39歳/公務員)

「子どもの友達のためにすぐご飯を奢る。普段は“ガソリン代がー”なんて言っているのに、お友達は遠くまで送迎する」(39歳/パート・アルバイト)

「子どものためなら買ってあげてと言われるが、家計の問題もあって難しいと感じる」(32歳/主婦)

よくいえば気前がいい、悪く言えば見栄っ張りといったところでしょうか。夫の人付き合いでの大盤振る舞いに頭を悩ませている人もいました。もちろん、人間関係はお金にかえがたいほど大切なものではありますが、趣味同様、小遣いの範囲で嗜んでもらいたいところです。

自分に甘く他人に厳しい

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「人に渡すお祝いやお礼を“気持ちが大事だよ”と言ってケチろうとする。自分の持ち物にはすごくお金をかけるのに」(41歳/主婦)

「子どもの習い事にはお金をかけたがらないのに自分はスポーツジムに通っている。子どもの方が将来が長いのにと思ってしまいます」(50歳/財務・経理)

「自分の服は相談せずに買うが、私の服は“どう合わせるの?”から始まりなかなか買うまでに至らせない」(31歳/主婦)

この金銭感覚は、さすがに擁護のしようがないような……。自分に甘く他人に厳しい夫との暮らしでは、貯金は増えずストレスばかりがたまるという、かなりしんどい事態になりかねません。

節約意識が低すぎる

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「私は冷蔵庫の中身をチェックしてから買い物に行くのですが夫は冷蔵庫の中身をチェックせず、食べたいものや特価品を買ってくるので同じものが複数あることが多く献立に悩む」(32歳/主婦)

「何でも現金で支払う。電子マネーやカードだとポイントが貯まるからと言ってもどうせ数円程度でしょ?と言う。節約に非協力的なのがつらい」(43歳/主婦)

「ガソリンが高いから、私はなるべく自転車や徒歩移動して節約しているのに、旦那は徒歩5分のところにある旦那の実家に行く時ですら車で行く。徒歩10分くらいの床屋さんにも車で行く」(40歳/その他)

「ランチタイムにレストランに出かけるが、ランチメニュー以外の通常品を注文する。ランチメニューのほうがお値打ちなのに……。外食でも“少しでも安いものを……”と考えてしまう自分には理解できない」(54歳/主婦)

自分がいくら節約に励んでも、配偶者の金遣いがザル……との悩みは、前回の【夫編】のアンケート調査でも垣間見えました。男性だから女性だから、というわけではなく節約意識の高さは人それぞれということかもしれません。「自分はこんなに頑張っているのに!」と不満をためこまないように、夫婦間でしっかりコミュニケーションを図って金銭感覚をすり合わせましょう。

その他、こんな意見も…

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「お気に入りの駄菓子を買おうとしたら“もっと良いもの買いなよ”と言われた」(30歳/パート・アルバイト)

「とにかく、無くなったり壊れたりしたら、“買えばいいじゃん”という感覚が強く、大事に使ったり、ムダを省こうとしたりしない所にギャップを感じる」(57歳/その他)

「値上げに一喜一憂せずしょうがないよねーで済ませること」(35歳/総務・人事)

「例えば4,800円の品物があったとして、私はほぼ5,000円と思うが、夫は4,000円と思うこと。金銭感覚が根本的に合わないと思います」(55歳/主婦)

他にも様々な金銭感覚の違いがありました。最後の「4,800円を5,000円と捉えるか4,000円と捉えるか問題」は、意見のすり合わせは難しそうですね。

 

以上、“夫にとって理解しがたい妻の金銭感覚”をご紹介しました。今回、夫視点、妻視点、それぞれの言い分を聞いてみて、筆者は個人的に「金銭感覚の違いというより、コミュニケーション不足が問題なのかな」というふうにも感じました。一緒に暮らしていくうえで、金銭感覚のズレの放置はトラブルの元。本文でもお伝えしましたが、夫に対して何か違和感があれば、よく話し合って双方にとって納得できるポイントを探ってみてはいかがでしょうか?

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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