マネー初心者も!お金を無理なく生かす4つの方法
null1:「サブスク」を見直そう
動画サイト、サプリメント、ジム、習い事、宅配サービスなど。毎月固定で払っているサブスクは、適宜見直しをしましょう。
「アフターコロナの今、それは本当に必要なのか今一度確認してみてください。たとえば動画サイトは、Stay Home中にお子さんを退屈させないために必要だったかもしれませんが、今はいかがですか? 家族の状況に合わせて見直し、解約して浮いたお金は運用に回すことで、だんだんお金が働いてくれるようになります」
2:生活費、使う用、ライフイベント用…目的別口座を作る
貯金にも、一工夫。丸山さんは、目的別に口座をわけて貯金しているそうです。
「お金を貯めたいなら、少なくとも3つの口座をもつこと。一つは生活用(給与振込口座と併用OK)、もう一つは旅行や冠婚葬祭、マンションの更新料など使うための貯蓄用、もう一つが住宅購入や教育資金といったライフイベント用の口座です。
私が取り入れているのは住信SBIネット銀行の『目的別口座』です。アプリで口座開設をして、一つの口座で10個の目的をわけて積立額と積立日をそれぞれ設定できるので便利です」
これまで用途別に積み立てようと思うと通帳で分けなければなりませんでしたが、アプリで全て管理できるのはとってもラク。なおかつ具体的な目標に合わせやすく、貯めるハードルが下がります。
3:コストは意識しつつもレジャーを楽しむ
「節約をしているからと、楽しみを諦めたり節制しすぎたりしなくていいんですよ。わが家ではレジャーも、ちゃんと節約しつつ取り入れています。家族や自身の喜びや思い出のために使うことは、けっして無駄遣いではありません」
レジャーをお得に楽しむテクニック
- 都道府県民の日など入場料が無料・割引になる日をチェックする。
- 映画はお得な日に観にいく。
- 旅行は早割や「楽天トラベル」などのクーポンなどを組み合わせて安く予約する。
- イベントスペースやワークショップなどの情報を事前にチェックして遊びにいく。
- お出かけのサブスク「レジャパス」を活用する。
4:投資を始めたいなら「ロボアド投資」
「1〜2年ほどの短期の備えは預貯金で積み立てればよいですが、10年を超える長期で備えたい場合は取り入れやすい投資も合わせるのがおすすめです」
つみたてNISA(2024年1月からは「新NISA」)、iDeCoなどさまざまありますが、中でも、投資初心者にも取り入れやすいのが「ロボアド投資」とのこと。ロボアド投資とはAI投資とも呼ばれる、リスク許容度を選び、毎月定額を積み立てるだけでプログラミングが自動的に資産運用をしてくれる方法です。
「私もファイナンシャルプランナーですので、株などさまざまな投資にトライしましたが、売買タイミングが難しいんですよね。ロボアド投資は長期・積立・分散型投資でリスク分散をしながら自動的に資産運用をしてくれるので、資産運用に興味はあるけれど、何から始めたらいいのかわからないという方におすすめしています」
いま人気の「ロボアド投資」
- Wealth Navi「おまかせNISA(NISA口座を活かしたロボアド投資)」
- 楽天証券「楽ラップ」
- 株式会社お金のデザイン「THEO(テオ)」
貯めどきは「今、思い立ったタイミング」
null「お金は過去に戻って貯め直すことはできません。あのとき貯めておけば……と後悔するぐらいなら、気づいたときにエイッ!と頑張って、一度たまる仕組みを作ってしまえば、そして適宜見直せばOKです」
丸山さんが教えてくださった節約方法は、スマホで出来るものも多数! 無理なく、すきま時間に気になったところからチェックしてみては?
撮影/五十嵐美弥(小学館)
【取材協力】
丸山晴美さん
節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、「ゆとりうむプロジェクト」理事。1974年、新潟県生まれ。東京でフリーターをしていた21歳のときに「家を買おう」と思い立ち、会社員となり、頭金を貯め始める。5年後、コンビニエンスストアで店長をしていた26歳のときにマンションを購入。少ない収入で一人暮らしをしながら貯蓄してきた経験をいかし、2001年に節約アドバイザーになる。同年、ファイナンシャルプランナー(AFP)に合格。その後もお金にまつわる心理を学ぶために認定心理士の資格を取るなど、日々お金周りの勉強を欠かさない。プライベートでは、2016年からシングルマザーに。近著に『知識ゼロでもまるっとわかるお金の基本』(宝島社)、『節約家計ノート2024』(東京新聞出版)など、著書多数。
朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote