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貯金1,000万円以上の人に聞いた「見直してよかったお金の使い方」固定費、食費…まずはここから!

住宅購入や子どもの教育、老後の生活のためなど、さまざまな理由で「貯金を増やしたい」というのは、おそらく万人共通の願い。とはいえ、物価上昇の割には賃金が上がらない中、ただ漫然と日々を過ごすだけでは、宝くじにでも当たらない限り、夢は叶えられるものではありません。

節約に向けて、ちょっとした行動を改善することが目標実現に向けての第一歩。そこで、『kufura』では貯金が1,000万円以上ある50代以下の男女117人を対象に、貯金を増やすために「見直してよかったお金の使い方」についてアンケート調査を実施しました。

固定費を毎月いくら払う?

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「夫婦で携帯を格安スマホに変えたので通信費を減らすことができた」(50歳男性/研究・開発)

「ほったらかしていた固定費(スマホ代、サブスク代、ネット代ほか)を面倒だったが、思い切って全て見直したこと」(53歳男性/その他)

「保険や携帯電話料金、新聞など、固定費を見直した」(50歳男性/公務員)

今回のアンケートでまず多かったのは、「固定費を見直してよかった」との声。たとえば、携帯電話の場合、プランによっては1人1カ月に数千円ほど料金を抑えられるケースもあり、かなりの節約効果が期待できます。

「手続きが面倒くさそうだから」というだけの理由で、固定費にメスを入れないのはあまりにももったいない! 携帯電話をはじめとする通信費のほか、住居費や各種保険料など、これまで何となく払い続けたものをコストカットできないか要チェックです。

コンビニをどれくらい利用する?

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「基本、コンビニではカウンターコーヒーかPBの飲料等、スーパーと比較しても割高でないものしか買わない。コンビニに行くと美味しいスイーツ等が次々と新商品として発売されていて、ハマりそうになるけれど、かなり高価になるので、習慣化すればかなりの額になると思う」(59歳男性/会社経営・役員)

「コンビニに行くのをやめて、お弁当とタンブラーで飲み物持参。 関係ないお菓子を買うなど、チリツモでお金を使ってしまうため」(36歳女性/主婦)

いつでも気軽に立ち寄れて、生活に必要なものが大抵そろう便利なコンビニ。ただ、スーパーよりも割高なことが多く、また、お店に行くとつい予定外のものまでカゴに入れてしまうこともしばしばで、お財布にとって必ずしも優しくないのが玉に瑕。

もちろん、なかにはPB商品などコスパのいいアイテムもありますが、節約のためには、なるべく利用を控えるのが得策かもしれません。コンビニスイーツが大好きな筆者にとっても、耳が痛い話ではありますが……。

食費を節約するには?

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前述のコンビニの利用にも関わることですが、食費の節約では以下のようなコメントも。

「スーパーに行く前に購入するものを決めてから、入店します」(56歳男性/会社経営・役員)

「週末にスーパーで1週間分の買い物をする。必要なものだけを買うので節約になる」(58歳男性/総務・人事・事務)

「お腹の空いているときに買い物に行かない。余計な食べ物を購入しなくなるから」(50歳女性/主婦)

「週1回とハードルを低めに設定してお弁当を作り始めたこと。やってみたら意外とできてかなり節約になった」(42歳女性/デザイン関係)

何となくお店に立ち寄って「おいしそうだから」「お買い得だから」と、そのときの気分で買い物をするのはNG。事前に買い物メモなどを準備して、お店では予定外のものは絶対に買わないという鉄の意志が食費を節約する肝かもしれません。

無駄遣いを減らすには?

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食費に限らず、無駄な買い物を極力減らすためのアイディアも寄せられました。

「特に買いたいものがない限り、買い物には行かない。そして、夜中にネットショッピングのサイトを見ない。要らぬものを買ってしまうから」(54歳女性/主婦)

「シーズンオフのセールに行くのをやめた。流行り廃りがあるのでどうせ着ないから」(31歳女性/その他)

「どんな商品も価格ありきで買い物をしないようにしている。安物買いの銭失いは本当だと思う」(51歳男性/営業・販売)

「買い物をするときに、買いたいと思った商品をすぐ買うのではなく一旦家に帰ってからそれでも本当にほしいとなったら買うと、無駄なものを買わなくてすんだ」(31歳女性/主婦)

リアル店舗であれオンラインショップであれ、売り場には消費者に「欲しい!」と思わせる仕掛けがいっぱい。誘惑に抗う自信がなければ、なるべくお店とは距離をおくに越したことはありません。

また、買い物する気がなくても、街を歩いたり、ネットサーフィンしたりしている最中に、新商品などの情報が目に飛び込んできて、購買欲が煽られてしまうこともあるでしょう。そうしたときは、衝動買いするのではなく、一旦、その場から離れてクールダウンするのがおすすめです。

趣味にどれくらいお金をかける?

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「趣味に使う費用を減らした。それが自分にとって必要かを再検討した」(39歳男性/研究・開発)

「ゲームの課金に金を使いすぎていたので、課金をしないようにしたらその分貯金に回すことが出来た」(40歳男性/営業・販売)

「競馬や飲みに行くことをやめた。タバコを減らした」(58歳男性/その他)

節約や貯金のためには、生活から遊びやゆとりを一切排除して、ひたすらストイックに過ごすべし!……というわけではありません。ただ、趣味や娯楽のなかには、本当に好きだから、楽しいからというのではなく、なんとなく惰性で続けてしまっているものもあるのではないでしょうか。

お金だけでなく時間を効率的に使うためにも、趣味との関わり方を見直してみるのもよいかもしれませんね。

毎月確実に貯金するには?

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「定期的にためる様に優先貯金したら、他で無駄を省けた」(58歳女性/主婦)

「給与天引きの財形貯蓄額を増やす。使えると金でやり繰りするようになる」(56歳男性/金融関係)

「無理に節約しようとしない。ストレスで結局買い物等が増えてしまったので毎月一定額を貯金したら、他は好きなように使うようにした」(48歳女性/総務・人事・事務)

“毎月3万円ずつ貯金”などと目標を立てても、何だかんだ物入りで、いつも手元にお金が残らず貯金どころではない……とお悩みの人は多いのでは?

そうした失敗を回避して、毎月確実に貯金するための秘訣は、“収入があったら真っ先に貯金して残りでやりくりすること”。つまり、収入から生活費を差し引いて、残りを貯金するのではなく、まず貯金ありき、という発想の転換です。最初は毎月1,000円からでもいいので、金融機関の自動積立サービスなどを活用してみてはいかがでしょうか。

ただ貯金するだけでなく増やすには?

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今回のアンケートでは、ただ節約して貯金するだけでなく、資産を増やす攻めの姿勢も見受けられました。

「普通預金と定期預金で貯蓄するのをやめて、投資を始めた。2010年代の米国株相場の後半にはなんとか恩恵に与ることができ、資産を50%くらいは増やせた」(41歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「貯金から投資に転換したこと。それなりにリターンがあった」(57歳男性/総務・人事・事務)

他方、過去に実施した「後悔しているお金の使い道」というテーマでのアンケート調査では、投資での苦い経験談が多数寄せられており、今回も以下のように警鐘を鳴らす声が。

「投資は安易にしない方がいい。ひどい目にあったから」(53歳女性/その他)

投資はあくまで自己責任。一獲千金どころか、むしろ損するリスクもあることは肝に銘じる必要があります。ただ、実際にやってみて失敗しないと学べないこともあるので、しっかり情報収集したうえで、余剰資金で挑戦してみるのはアリかもしれませんね。

 

以上、貯金1,000万円以上の人に聞いた「貯金を増やすために見直してよかったお金の使い方」をお届けしました。千里の道もまず一歩から。「これなら私にもできそう」と思うものがあれば、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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