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使うべきときは必ずある!貯金1000万円以上の人に聞く「大金だったけど使ってよかった出費」

貯金を増やすには、なるべく支出を抑えることが必要ですが、むやみやたらにケチケチしていては人生そのものが貧しくなってしまうもの。この点、貯め上手な人は、無駄遣いは排しつつ、本当に必要なことにはお金をかけるというように、メリハリをうまくきかせているようです。

『kufura』では、20代~50代で貯金が1,000万円以上ある男女97人を対象に“大金だったけれど使ってよかった出費”をテーマにアンケート調査を実施しました。ランキングをご紹介します。

第5位:健康、美容にかける費用・・・8票

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「腰痛に効く高反発マットレスは本当に買ってよかった。朝元気に起きられる」(42歳男性/会社経営・役員)

「パーソナルトレーニング。30万円ほどかかったが、希望の体になったし、体調もよくなった」(46歳男性/その他)

「歯列矯正。歯並びが悪くコンプレックスだったが思い切ってやって良かった。前向きになったと思う」(55歳男性/研究・開発)

上記以外に、エステや脱毛を挙げた人も。何と言っても“体は資本”。体調を崩すと医療費もかかってしまいますし、健康であってこそ、エネルギッシュに働いてお金を稼ぐこともできます。また、自分に自信を持てるという点でも、自分の身体にお金をかけるのは、費用以上の効果が得られるかもしれませんね。

第4位:株式投資・・・9票

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「細々と株式投資額を増やしてきましたが、配当をそのまま投資に再配分しているほか、副業の収入を投資に回すので今は1億円近くになりました」(52歳男性/総務・人事・事務)

「日本株の株式投資。もう30年以上経験しており、良いときも悪いときも知っている。これまで市場から退場せずに生き残った知識とノウハウがこれからの財産として使える」(58歳男性/会社経営・役員)

「株主優待目的の株。株主優待品を楽しみに保有し始めたけど配当金が貯金利息より圧倒的に多くて得した気分」(51歳女性/研究・開発)

まさかの“億り人”登場に胸熱! もちろん、株式投資にはリスクもあり、必ずしも儲かるわけではなく、むしろ手痛い損失をこうむり「あのお金で何が買えたか……」などと後悔させられることもしばしば。

ただ、コメントにもあるように失敗からもコツコツと学び続けて培う知識とノウハウこそが大きな財産かもしれません。

第3位:旅行費・・・14票

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「新婚旅行に豪華客船でヨーロッパクルーズをした。14日間という長旅で、100万円以上かかったが、良い経験。そしてカナダ人、イタリア人の友人ができて、今でも仲良くしている」(42歳女性/主婦)

「家族旅行。家族と楽しい時間を過ごすことができて、仕事へのやる気にもつながる」(48歳男性/営業・販売)

「旅行代金です。高いなと感じましたが、観光地やその土地の歴史を感じることができ、良い体験になったと思ったからです」(33歳女性/その他)

今回のアンケートでは、趣味や娯楽の出費に関するコメントが散見されましたが、なかでも多かったのは旅行。旅先でしか得られない体験はまさにプライスレス。そこで得られた刺激から何らかのアイディアが生まれたり、仕事のモチベーションが上がったりなど、収入アップにも好影響があるかも!?

第2位:住居費・・・18票

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「マンション購入。月々にかかる金額は同じでも、設備が全然違うので大満足。しかも、買ったときよりも現在のほうが価格が上がっている」(47歳女性/総務・人事・事務)

「自宅。外に出かけたり、宿泊したりするよりも居心地良く、家事の効率も格段に良くなった」(43歳女性/その他)

「数百万かかったが、リフォームして綺麗になり、気分転換出来たので、やった価値はあった」(59歳女性/主婦)

上記以外に、多少家賃が高くても条件のよい住まいに引っ越して正解だったとの声も。第5位の“健康、美容にかける費用”にも通じるものがありますが、自分の生活のベースとなるものには思い切って身銭を切るのが正解なことが少なくないかもしれませんね。

第1位:自動車費・・・20票

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「新車購入。地方で車がないと困るので、買って大正解でした」(43歳女性/主婦)

「自家用車。活動範囲も広がり生活が充実する効果も感じているので値段以上の価値を得られる。いい買い物ができたと実感」(50歳男性/営業・販売)

「ハイブリッド車。 燃費の悪い古い車から新車に買い換えたらガソリン代が大幅に節約出来た」(31歳女性/その他)

「軽自動車を購入。デザインもよく何年も壊れないから」(56歳男性/公務員)

「現金払いでの車の購入。 200万くらい一括で払うのはきついけれど、 結局ローンだとそれ以上になるので。 我が家はなんでもお金をためてから買うことを心がけています」(57歳女性/主婦)

“大金だったけれど使ってよかった出費”の第1位は、自動車費。ただ、寄せられたコメントによれば、高級車を乗り回しているわけではなく、生活の必要に応じてコスパのよい車を選んでいるという印象を受けます。

また、なかにはこんなコメントも。

「大きな買い物は自動車ぐらい。もともと倹約家であり大きな買い物はしない」(53歳男性/その他)

自動車にお金をかけているというより、人生での過去最大の出費が自動車で、あとは極力、財布の紐を引き締めているというのが真相かもしれません。

その他、こんな意見も…

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「小型のノートパソコン。20万円くらいしてかなりの出費だったが、持ち運びに便利で仕事の商談やプレゼンテーションなどでよく使い、営業成績もよくなり、性能も良くて長い間使えたので、収入アップにつながった。思い切って買ってよかった」(46歳男性/その他)

「子どもの受験関係。塾の費用は高額だったが、子どもが行きたい学校に行けたし、現状に満足しているから」(47歳女性/その他)

「韓国に推しを見に行ったんです。大枚をはたきましたけど、推し活以外の全てを節約して制限したので、結果的には以前よりお金を無駄遣いしなくなりました!」(53歳女性/主婦)

「犬を飼い、味気ない生活が一変した。夫婦二人だと会話がなくてもワンコがいることで会話も増え毎日笑顔でいられる」(48歳女性/主婦)

「独立開業のための自己投資。 結局のところ、稼ぐ力を如何につけるかだと思います」(49歳男性/会社経営・役員)

結果的に収入アップや出費ダウンにつながるお金のかけ方はお見事ですね。

 

使える予算に限りがある以上、何にお金をかけるか優先順位をつけることは欠かせません。ぜひ家計をやりくりする際のヒントにしてみてはいかがでしょうか?

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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