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「ふるさと納税」利用してますか?「よかった返礼品」「ちょっと残念だった返礼品」も調査

自治体に寄付をすることで、お礼の返礼品がもらえるとして定着している「ふるさと納税」。その土地ならではの産品がもらえるのが楽しみという方も少なくありません。

今回『kufura』では「ふるさと納税の利用率は? よかった返礼品、ちょっと残念だった返礼品」のアンケート調査を実施。20〜50代の女性336人に聞いた結果をご覧ください!

ふるさと納税の利用率と、返礼品の満足度は?

今回のアンケートでは、336人の回答者のうち、

ふるさと納税を利用したことがある・・・87人(25.9%)

ふるさと納税を利用したことがない・・・249人(74.1%)

となり、およそ4人に1人がふるさと納税を利用したことがあるという結果になりました。

ふるさと納税を利用したことがある87人に、返礼品に満足したかどうかを聞いたところ、

返礼品に満足している・・・77人(88.5%)

返礼品に満足していない・・・10人(11.5%)

となり、約9割が返礼品に満足しているという結果になりました。

次に、「よかったと思う返礼品」と「ちょっと残念だった返礼品」について具体的に教えてもらいました。

嬉しかった返礼品とは?

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(1)鮮度抜群!「新鮮な海の幸」

「新鮮な海の幸。山間部なので嬉しい」(42歳/総務・人事・事務)

「イクラ。自分では到底買えないような大量のイクラでぜいたくなイクラ丼を楽しめた」(35歳/企画・マーケティング)

「魚介類。新鮮で大ぶりで最高に美味しかった。その土地に旅行した気分も味わえた」(52歳/主婦)

「ホタテ。生でも加熱してもおいしく食べられるし、サイズも大きいので満足感がある」(40歳/主婦)

「明太子。かなりお高めの無添加、無着色の明太子なのですが、自分で買うとなると躊躇しがちなクオリティのものもふるさと納税だと気軽に頼めますし何より美味しくて大満足です」(57歳/主婦)

新鮮な海の幸が自宅に届くなんて、本当に贅沢ですね。特に最近のコロナ禍では、移動もままならなかったので、その土地の気分も味わえて一石二鳥なのではないでしょうか。

(2)高級食材「うなぎ」

「うなぎ。自分ではめったに買わないので、家族で盛り上がった」(54歳/総務・人事・事務)

「うなぎ。柔らかくてサイズが大きい」(46歳/主婦)

「うなぎ。2000円でこんなにうなぎが食べられて嬉しい」(50歳/金融関係)

価格の高騰が続くうなぎ。自分で買うにはなかなか手が出ないという方も、ふるさと納税だったら……と決断できているようです。味もサイズもいいものが届くと嬉しさも倍増ですね!

(3)やっぱり人気「お肉」

「お肉。量も多くてしばらく色々なメニューに使えるから」(58歳/その他)

「お肉。コスパが良く、いつも大満足です」(38歳/デザイン関係)

「質のいいお肉。焼肉などをすると美味しく食べられる。普段買わないようなお肉がたくさん来るのでありがたい」(40歳/主婦)

「黒毛和牛。美味しいだけでなく、地方に貢献できる」(49歳/総務・人事・事務)

「ステーキ。ー家で普段食べないお肉を食べられて幸せ」(25歳/学生・フリーター)

お肉はたくさん届いても困ることはないという方も多いでしょう。一度に全部食べなくても冷凍保存をして小分けでも楽しめますね。満足度が高いというコメントが沢山上がるのも納得です。

(4)贅沢な味わい「フルーツ」

「シャインマスカット。自分ではなかなか買えないので」(59歳/主婦)

「マスクメロン。買うのは高いので、返礼品で嬉しい」(45歳/主婦)

「イチゴ。甘くて美味しかったので」(38歳/主婦)

「桃。完熟の美味しいものが届き、楽しめました」(46歳/コンピュータ関連技術職)

「びわ。地元では買えない美味しいびわだったから」(30歳/弁護士)

お金を払って買うと高級なフルーツも、ふるさと納税だったらと思い切って頼む方も多いようです。こちらも場所よっては手に入りにくいものもあるので、自宅に届けてもらえるのは有難いですね!

(5)何はともあれ…「米」

「お米。確実に消費するから」(35歳/金融関係)

「お米。いくらあっても困らない」(32歳/主婦)

「お米。1カ月25キロ消費するので、1カ月もちませんが、助かります」(40歳/総務・人事・事務)

「米。お得にお米をいただけるし、配送してくれるので買って持ち帰る手間が省ける」(42歳/総務・人事・事務)

「お米。いろんな土地のおいしいお米が食べられていい」(41歳/主婦)

何をもらおうか迷った時には「米」を選ぶという意見が多く見られました。保存がある程度きくうえ、食べ盛りのお子さんがいるご家庭では大助かりなようですね。また、重くて買いに行くのが大変なので、玄関まで届けてもらえるのは有難いという声も多数。色々な意味で助かること間違いなし!

(6)期限を気にしなくていい「日用品」

「日用品をよく利用しており、毎日使用する物なので大変助かっています」(41歳/その他)

「ティッシュペーパー。買いに行く手間、荷物にならないのでいい」(42歳/主婦)

「食器。かわいいのでよく使っている」(30歳/その他)

「南部鉄器の鉄瓶。朝にお湯を沸かして白湯を飲むのが幸せ」(40歳/金融関係)

「タオル。あえて買いたくはないから」(44歳/その他)

食品だとどうしても消費期限が気になって……という方は、生活必需品や日用品をよく利用しているようです。これも賢い使い方ですね!

(7)まだまだある…「人気の返礼品」

「ヨーグルトとプリン、飲むヨーグルトの詰め合わせと、豚小間切れの詰め合わせです。家族で食べられて大満足です」(38歳/主婦)

「玉ねぎとさつまいも。常温で日持ちがするので焦って使わなくていい」(46歳/総務・人事・事務)

「はちみつ毎朝食べるけど、何年もふるさと納税で得たものばかりです」(33歳/公務員)

「こんぶ。長いままのこんぶを頼んだので、1年くらいもちます。おいしい出汁をとれて満足しています」(53歳/主婦)

「お酒。珍しいお酒を楽しめた」(58歳/営業・販売)

「玄米と大豆。大量に届くから助かる」(38歳/総務・人事・事務)

このところの返礼品はバラエティに富んでいて、選ぶのが楽しくなっちゃいますよね。量もたっぷり届くものもあり、長く楽しめますね!

ちょっと残念だった「返礼品」

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続いては、いただいたものの、「ちょっと残念だった返礼品」についてうかがいました。

(1)残念…「傷んでいた」

「みかん。底のほうがすでに腐っていた」(40歳/総務・人事・事務)

「野菜。腐りかけていた」(34歳/総務・人事・事務)

「果物類。腐ったり熟れすぎたりするとがっかりするし、年により出来に差があるから」(40歳/主婦)

「野菜。鮮度が悪かった」(36歳/総務・人事・事務)

特に生鮮食品に多かったのは、「傷んでいた・鮮度が悪かった」との声。季節など、いろいろな要因が重なった結果か、口にするまでに傷んでしまったという方もいるようです。

(2)思ったより…「美味しくなかった」

「肉。あまりおいしくなかった」(57歳/主婦)

「カニ。身が詰まってなかった」(39歳/その他)

「沖漬け。口に合わなかったから」(41歳/デザイン関係)

「魚の干物。美味しくなかった」(42歳/主婦)

「肉。紹介写真と全然違っていて、脂身だらけで残念だった」(40歳/その他)

「おいしくないキウイフルーツが届いた」(34歳/公務員)

続いては、味がイマイチだったという声。期待したほど美味しくなかった、口にあわなかったという場合もあるようです。

(3)冷凍も解凍も…「使いづらい」

「玄米。精米するのが面倒だった」(54歳/総務・人事・事務)

「豚こま。パック詰めが大きくて冷凍庫に仕舞うのが大変でした」(41歳/主婦)

「牛肉切り落とし。切り落とされたブロックが届いて、解凍しにくいし、不満だった」(47歳/総務・人事・事務)

「肉。冷凍庫に入り切らなかったから」(35歳/金融関係)

「パンのセット。すべて冷凍で送られてきたのですが、食パンが切られていない状態で送られてきました。解凍したらすぐに食べなくてはならず、2人暮らしの我が家にはちょっと不向きでした」(57歳/主婦)

冷凍スペースや解凍の問題、小分けにする手間などについての声がありました。どう保存するか、どう食べるかなどもあらかじめ想定しておくといいですね。

(4)特に「不満なし!」

「不満足なものは今までなかった」(50歳/主婦)

「幸いなことに失敗はありません。ただ、いつ届くかわからないので、そこが読めないのが残念」(46歳/企画・マーケティング)

「なし。しっかり選んで申し込んでいるから」(59歳/主婦)

おしまいは、不満はない!という清々しい声。システムをよく理解して、上手に使いこなしている方も多いようです。

上手に活用しよう!「ふるさと納税」の制度を確認!

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ふるさと納税を利用する人が増えてきているとはいっても、まだ利用したことがないという方も少なくないようです。ファイナンシャルプランナーの筆者とともに、改めて制度の確認をしておきましょう。

ふるさと納税は、2008年から始まった制度です。“ふるさと”とは名がつくものの、実際には、自分のふるさとであるなしに関係なく、自分が応援したい自治体に寄付をする制度です。寄附金控除の上限額は年収によるものの、原則2,000円を除いた金額は全額控除の対象になるという仕組みで、所得税の還付や住民税の控除になるという制度です。

ふるさと納税の返礼品は、今回のアンケートでも利用が多かった食品をはじめ、その土地の工芸品や日用品、旅行クーポンなどから選ぶことができます。また、災害に見舞われた自治体への応援の意味を込め、寄付をするということももちろん可能です。今回の調査でも、「返礼品は考えず、沖縄、熊本など、文化財の復興に役立つ事を考えて納税している」(58歳/営業・販売)という声がありました。

 

ふるさと納税の制度は、11日〜1231日の期間で区切られます。興味があるけれどまだやったことがない、今年こそはと思っていたけど、つい忘れてしまっていたという方は、ぜひ年内に挑戦してみてはいかがでしょうか?

自分の控除上限額はいくらなのか、どのように利用したらいいのかなどの制度の詳しい仕組みは、総務省の「ふるさと納税ポータルサイト」でご確認ください。

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