キャロットケーキの歴史は意外と古い!?
nullキャロットケーキはイギリス生まれのお菓子といわれており、甘味料が高級品であった中世の頃、糖分を多く含むにんじんを甘味料代わりに使ったことから生まれたケーキだそう。
なんと近年生まれたカフェメニューではなく、古い歴史を持つんですね!
そして1960年代からアメリカのカフェやダイナーで提供されるようになり、お茶やコーヒータイムのお供として定番メニューになったのだとか。日本ではここ2~3年、よく見かけるようになりましたよね。
「キャロットケーキの良さは、甘すぎないことと、他のケーキに比べて使用する小麦粉の量が圧倒的に少ないところ。だから食べても腹持ちはいいのにもたれないし、へたなにんじん料理よりもたっぷりにんじんを使っているので、“余すことなくにんじんを食べられる”ヘルシー料理なんです」(以下「」内、太田さん)。
朝ごはんやランチにもどうぞ!
null「カフェではお茶のお供として出されるキャロットケーキですが、わが家では朝食にも出しますし、私1人のランチのときなどはお昼に食べることもあります。
先ほども言ったように甘すぎないし、1切れでもしっかりおなかにたまるので“パン代わり”になるんです。だからぜひ皆さんにも、キャロットケーキを食事に取り入れてもらえたらと思います。皿に卵料理(オムレツやスクランブルエッグ)サラダと一緒に盛って、スムージーやスープを添えるだけで立派な1食になりますよ」
キャロットケーキというと作るのが難しそうですが、実は簡単!
「材料を混ぜて焼くだけだし、上に塗った白いコーティングもクリームチーズをはちみつで練ったものをポテポテ塗るだけなので、お砂糖を使うアイシングよりずっと簡単なんです。しかも2~3日はもつので、作りおきにもおすすめですよ」
では、作ってみましょう!
キャロットケーキの作り方
null材料(6cm×12cm×高さ4.5cmのパウンド型1台分)
にんじん・・・1本
サラダ油・・・大さじ2
はちみつ・・・大さじ3
卵・・・1個
重曹・・・小さじ1
薄力粉(ふるっておく)・・・100g
レーズン・・・50g
<アイシング材料>
クリームチーズ(常温に戻す)・・・100g
はちみつ・・・大さじ2
作り方
(1)にんじんを丁寧に洗い、丸ごとすりおろす。
※フードプロセッサーがある場合は、乱切りにしたものをフードプロセッサーにかけ、すりおろした状態と同じくらい粉々にしてください。ジューサーの場合は、ジュースにしたかすを使います。
(2)ボウルに1を入れ、サラダ油、はちみつ、卵を加えて混ぜる。
(3)2に薄力粉と重曹を加えて軽く混ぜたらレーズンを加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
(4)型に生地を流し入れ、180℃に温めたオーブンで約40分焼く。
(5)アイシングを作る。ボウルにクリームチーズとはちみつを入れ、よく混ぜ合わせる。
(6)焼き上がった4の粗熱が取れたら、上面に5を塗る。
保存容器に入れれば、涼しいところで3日くらいは日持ちしますが、夏場などは気をつけてくださいね。
【取材協力】
太田さちか
ケーキデザイナー。慶應義塾大学卒業後、マーケティング会社に勤務する傍ら、今田美奈子お菓子教室、パリのエコール・ド・リッツエスコフィエにてディプロマを獲得。著書に『メレンゲのお菓子パブロバ』(立東舎)がある。