いつもの道具で蒸し料理ができる
nullどんなジャンルでも、「専用の道具」にしか出せない力ってありますよね。せいろもそうで、ちゃんと使いこなせれば、毎日の料理がぐーんと充実するはず。
分かっちゃいるのです。ただ、料理に関してはなるべく手間をかけず、ふつうに美味しかったらいいと思っている筆者。「専用の道具」は使いこなせないことも多く、せっかく買っても宝の持ち腐れになりそう……。長らく二の足を踏んでいました。
ある日、ネットの海で発見したのが、まるで脚付きざるのようなステンレス製のシンプルな蒸しかご。キャッチコピーは、なになに?「いつものフライパンで蒸し料理ができる」だと……!?
使いはじめて1カ月。使える子!と思ったポイントを、ちょっと紹介させてください。
機能性ばつぐん!「家事問屋」の蒸しかご
null一見、シンプルな道具ですが、使えば使うほど「あっ、こんなふうにも使える」「これもいけちゃう?」と、マルチに使えることが判明。結果、しまう暇がないほど、毎日毎食活躍しています。
まず感動したのは、本来の蒸し器としての機能性のよさ。ざっと挙げただけでも、こんな感動ポイントがありました。
- フライパンが蒸し器になる
- 蒸しはじめまでが速い
- ふっくら美味しく蒸せる
- 洗いやすい
フライパンが蒸し器になる
一緒に使うのは、いつものフライパンと蓋です。24cm以上のものならOKとのことで、筆者は『ニトリ』で購入した27cmのものを使用。蒸しかごの高さが4.5cmと低めだから、野菜やお肉などをのせて蓋をしめてもつっかえません。
せいろの場合、直径が同じ蒸し鍋もそろえる必要があると考えると、調理道具を増やさずとも蒸し料理が楽しめるのはうれしい!
ちなみに24cmの中華鍋も持っていますが、鍋底が丸くなっているので蒸しかごがグラつき、使用に不安が……。フライパンの底はフラットなものがよさそうです。
蒸し始めまでが速い
フライパンに張る水の目安は、100〜150mlと少なめ。だから沸騰するまでの時間が短く、蒸し始めるまでが速いんです。実際に使ってみて、水が沸騰して蒸し始めるまでは、中火でだいたい1分ほどでしょうか。
せっかちゆえ、まだ沸騰していないお湯もどきで野菜をゆがき始めることもある筆者(恥)。この速さには助けられています。
ふっくら美味しく蒸せる
かご部分は、細いステンレスが格子状に編まれています。メーカーによると、この網目が粗いことで、水切れがよく食材がふっくら蒸しあがるのだとか。
温野菜、蒸し魚に蒸し豚、蒸し鶏、シュウマイなど、いろいろ蒸してみましたが、確かにみずみずしくふっくら。蒸し料理あるある(?)の、食材が水っぽくなってしまうという失敗もナシ。簡単に美味しいって正義です。
洗いやすい
粗目の網目が、実に洗いやすいんです。蒸した時にくっついたお肉の脂や野菜の繊維も、スポンジで軽くこすればスルッと落ちます。
また、洗い終わった後にさっと水気を振り払い、フックなどに吊るしておけば乾きも速い。ステンレス製の調理道具は水垢が気になる場合もありますが、今のところ大丈夫です。
マルチに使えるから調理道具がシンプル化した
nullシンプルゆえ、アイディア次第でいかようにも使えるのも蒸しかごの魅力です。たとえば……。
- 唐揚げや天ぷらなどをのせる揚げ網
- 洗った野菜を置くざるとして
- 切った野菜をのせておくボウルやざる代わり
- 洗ったコップや缶、カトラリーの置き場
これまで揚げ網やざるなどを使っていたシーンが、蒸しかご一つでオールOK。調理道具のシンプル化が進んでいます。
メーカーによると、この蒸しかごでホットケーキミックスを使った蒸しケーキや、ゆで卵ならぬ蒸し卵もつくれるのだとか。友人からは「餃子を蒸すと美味しいよ」という情報も……これから少しずつ、いろいろなレシピを楽しみたいと考えています。
料理のうでに自信はないけれど、ずっと気になっていた蒸し料理を楽しく続けられているのは蒸しかごのおかげ。みなさんも蒸しライフ、いかがですか?
朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote