パン派に朗報!せいろでパンがフワフワに!
nullこんにちは。料理家/フードエッセイストとして活動している神田えり子です。今回は、せいろ×パンの意外な相性の良さをご紹介します。
固くなったバゲットや、冷凍保存した食パン。そのままトーストするとどうしてもパサついたり、固さが残ったりしませんか? そんな時はせいろを使って2〜3分温めれば、まるで焼き立てのような、驚くほどのふわふわ感が蘇るんです!
その後軽くトーストすると外はカリッ、中はもちもち食感で、至福のおいしさになります。パン好きさんの中では、ベーグルを蒸してからトーストするのが人気だそう。
今回はパンの温め直しと、パンによく合う新玉ねぎのバター蒸しの2品を、せいろで作っていきます。
冷凍食パンもOK!せいろでふわふわ温め直し
null時間の経ったパンは、どうしても固くなったり、パサついたり、とおいしさは損なわれてしまうもの。わが家ではそんな時もせいろに助けてもらいます。
食パンの場合は蒸し時間は1分ほど。冷凍食パンでも同じくらいの時間でOKです。食パンは蒸すとすぐに水分を吸い、少しぐにゃっとしますが、これをトーストすれば、外はカリっと、中はふんわり、もちもちに。焼き立ての食感が楽しめます。
バゲットなどのハード系のパンや、ベーグルなどは3分ほど蒸します。カチカチになったパンも、びっくりするほどふわふわに蘇ります。
こちらもお好みでトーストして食べてください。まるでパン屋さんで買ったばかりのようなおいしさになりますよ。
蒸し時間は様子を見て、パンの固さや大きさで加減します。おかずと同時調理する場合は、食材から落ちた水分を吸い込んでしまわないよう、パンは上段に置いてください。
【パンの温め方】
濡らしたせいろにパンを置き、さっと濡らしたせいろの蓋をして、1〜3分強火で蒸す。その後、好みでトーストする。
朝食にも!「新たまとベーコンのバター蒸し」
null春が旬の新玉ねぎをせいろで蒸し、仕上げにバターをのせたシンプルなレシピは、素材の旨味を感じる、「これぞせいろ料理!」という一品。
やわらかで甘みがある新玉ねぎがおすすめですが、もちろん普通の玉ねぎでも。また、ベーコン以外にウインナーを使うのもおすすめです。フライパンで焼くのとはまた違い、程よく油が落ちてふっくらとジューシーになります。
【材料】(直径21cmのせいろ1台分)
- 新玉ねぎ 2個
- ベーコン(ブロック) 200g程度
- バター 20g
- 塩・黒こしょう 各少々
- パセリ(みじん切り) 適宜
【作り方】
(1)新玉ねぎは、高さの半分くらいまで、上から切れ目を入れる。
(2)濡らしたせいろにクッキングシートを敷き、(1)の新玉ねぎ、食べやすい大きさに切ったベーコンを並べ、さっと濡らしたせいろの蓋をする。強火で10分ほど、新玉ねぎに竹串がすっと通るまで蒸して火を通す。
塩・黒こしょうをふり、バターを2等分にしてのせ、好みでパセリをちらす。
パンは「新たまとベーコンのバター蒸し」ができ上がる少し前に上段にのせるのがおすすめです。これで2品同時に完成します。
蒸し時間はパンの種類によって1〜3分間で調整してください。更にトーストするなら、早めに蒸してからトースターへ。
ついついおろそかになりがちな朝ごはんも、上段はパンの温め直し、下段では簡単なおかずを作れば、栄養バランスの取れたメニューが楽しめます。
平日は難しくても、休日にせいろから上がってくる湯気を眺めて作る朝食は、きっと心と体を癒やしてくれるはずです。
手間やコツが必要に思うせいろ料理も、日々の何気ない食事に取り入れるだけで、格段においしくなります。ぜひ気軽に取り入れてみてくださいね。
料理家・フードエッセイスト。
大学卒業後、広告代理店で営業として勤務。大手料理教室講師を経て、兵庫県宝塚市にて料理教室主宰。その後拠点を東京に移し、料理家活動を開始。旬の野菜を使ったおばんざいを得意とする。
レシピ開発、フード関連のエッセイやコラムの執筆のほか、イベントやテレビショッピング、企業Instagramへの出演、司会進行など幅広く活動。
KEITA・服部みどりとともに料理家ユニット<C (クレッシェンドシー) のメンバー。食品メーカーへのレシピ提供、食イベント対応なども行う。
著書「カラダよろこぶ オイルおにぎり」(辰巳出版)
Instagram:@erikocookingsalon
ブログ:https://eriko-kanda.com/