前回の記事でご紹介した【掃除&ゴミ捨て】の時短テクニックも、ぜひあわせてご覧ください。
「キッチンペーパー」などを使えば、ふきんの管理が不要に
nullキッチンまわりで欠かせないアイテムのひとつ「ふきん」。洗った食器を拭いたり、キッチンまわりや食卓テーブルを拭いたりと大活躍しますが、意外とお手入れや管理が面倒です。
他の洗濯物と一緒に洗うことに抵抗がある人も多く、雑菌が発生しやすいので漂白剤や熱湯などで殺菌することも重要に。そんな名もなき家事をカットするために実践している、さまざまな工夫がありました。
「ふきんやクロスを使わない。キッチンペーパーにすることにより、殺菌消毒の手間がなくなった」(47歳/主婦)※他多数
「キッチン周りを布巾で拭いていたのですが、使い捨ての不織布やガーゼに変えました。お掃除グッズは洗うのが面倒なので、今はほとんど使い捨てのものを使っています」(28歳/その他)
「ガスコンロや電子レンジの近くにお掃除用のティッシュを置きました。汚れた時にすぐに拭けるようにしたので、汚れも残らず大掃除のときも楽でした」(48歳/主婦)
「ウェットティッシュを置いている。少しこぼした時もすぐ拭けるので」(30歳/学生・フリーター)
ふきんではなく、使って捨てられるキッチンペーパーや不織布、ウェットティッシュなどを活用する。これでふきんを洗ったり殺菌する手間が一気に省けます。しかし使い捨てにすることでゴミが増えるので、エコとはいえない点が気になる人もいるかもしれません。
そんな人におすすめなのが使い古しの衣類やタオルを小さくカットして、使い捨ての布「ウエス」を作って活用すること。今回、それをしっかり実践している人もけっこういました。
捨てるつもりだったものを活用することで新たなゴミが増えることを防げますが、問題は“ウエスを作る”というさらなる名もなき家事が発生してしまうこと! 名もなき家事を省略するのは、やっぱり難しいのです。
楽ちんでメリットも多数、「食洗機」を活用する
null家事の中でもかなり面倒な部類に入る「食器洗い」。その手間が一気に楽になるのが家電量販店などで販売されている「食洗機」ですが、導入していない家庭も多くあります。
安い買い物ではないですし、一人暮らしなど食器を洗う量がそもそも少ない人にとっては必要ないという場合もあるかもしれません。果たして食洗機は便利なのでしょうか?
「食洗機を購入したところ、かなりの時短になりストレスが減りました」(28歳/総務・人事・事務)
「食洗機は必須、洗い物がないのはとても楽」(51歳/総務・人事・事務)
「食洗機を洗いかご代わりに使うようになり、新しいスペースができた」(56歳/その他)
筆者も食洗機を愛用していますが、確かに食洗機は洗う手間が減るだけではなく、“洗い終わった食器を棚に収納しなくても、とりあえず人目につかない”というのも大きなメリットだと感じます。
洗いかごとして活用できるだけではなく、もはやひとつの棚。食事の際は洗い終わった食器を直接食洗機から出す! これは食洗機ユーザーのあるあるではないでしょうか。
拭く&収納する手間をカット!「水切りラック」に入れっぱなし
null食器洗いも手間ですが、食器を拭く作業もかなり面倒。しかし汚れとは違って、食器の水分は放置していれば自然に乾きます(お椀の裏などに水が溜まるケースもありますが)。さらに食器の数が少ない人は乾いても食器を棚にしまわず、そのまま使うという人も一定数いるようです。
「使用頻度の高い食器はしまわずに、水切りラックに入れっぱなしにしている。よく使うのでラックの中でもそれほど邪魔になることもなくて楽」(53歳/金融関係)
「コップ、茶碗は洗ったあとも水切りラックの定位置においている」(48歳/学生・フリーター)
「水切りした後一晩そのままにして乾かし、朝しまう。ふきんもびしょびしょにならない」(46歳/その他)
「百均で水切りマットを買いました。今まで鍋など大きい物は毎回拭いてしまっていましたが、水切りマットの上に放置して乾燥させるだけなので楽になりました」(28歳/営業・販売)
見た目の問題はありますが、水切りラックを棚代わりにすれば、拭く手間も収納する手間も確かに省けます。ちなみに「水切りマット」はマイクロファイバーなどの吸水性のある素材でできたマット。1~2人暮らしなどの食器の量が少ない家庭では重宝しますが、人数が多いと食器を全部置くことができず、結局拭く手間が発生するケースが多いようです。
もうスペースに悩まない?「冷蔵(凍)庫をもう1台買う」
null食料品などを購入し、冷蔵庫などに収納する。これも立派なキッチンまわりの名もなき家事です。その際、冷蔵庫の容量が限られると地味にストレスですよね。特に長期間保存がきく冷凍品は溜め込みがちになりますが、そのストレスを解消してくれるのが「もう一台冷蔵庫・冷凍庫を買う」という方法でした。
「メイン冷蔵庫の大半を義母の食材が占めていて、食材を置くスペースがない。2階にサブ冷蔵庫を置いて保存している」(44歳/主婦)
「家族が多いので、冷蔵庫だけではと思い冷凍庫を別に買ったら格段に使い勝手がよくなった」(62歳/その他)
「サブの冷凍庫を昨年購入しました。お陰で、ふるさと納税の返礼品をストックできるようになりました」(63歳/主婦)
近年は冷凍技術が格段に進化し、本格的な料理が楽しめる冷凍食品も数多く売っています。それらを活用することも家事を減らすコツですが、そのために重要となるのが保存場所の確保。サブ冷蔵庫や冷凍庫を活用すれば、その悩みはかなり解決できるようです。
その手があったか!技あり「家事回避テクニック」は他にも
null他にも多数寄せられた、興味深い名もなき家事の回避テクニックをご紹介! やはり台所まわりは、いかに食器類の洗い物を減らすかどうかが重要であるようです。
「牛乳パックをまな板にしている」(44歳/その他)※他多数
「決まった食器しか使わない」(57歳/主婦)
「新婚時に大きな食器棚を買い、ずっと使っていましたが、地震を機に小さなものに変えました。奥にある使わない皿類も処分しました。取り出しやすく楽です」(59歳/主婦)
「一人暮らしでそんなに自炊しないので、皿やはしは割りばしや紙皿を使う。洗う手間がはぶけるし意外と経費もかからない」(56歳/コンピュータ関連)
食器や調理器具の数を見直したり、洗わなくて済むように紙皿などで代用したり。管理する数が多いとその分手間が増えるので、思い切って使わないものを処分してしまうのも、立派な時短アイディアですね。
手間を省くために食洗機やサブ冷蔵庫などを活用するのは確かに有効な方法ですが、購入する費用もかかってしまいます。また洗う手間などを省くために使い捨ての食器類やペーパー類を活用すれば楽ですが、その分ゴミが増える。つまり楽をすれば多かれ少なかれ、何かが犠牲になるのは事実としてあるでしょう。
それをどこまで許容するのか? 最終的には個人の価値観の問題で、正解はありません。自分にとってOKな範囲内を探りながら、より楽で心地いい家事を目指していきたいですね。
東京都出身、千葉県在住。短大の春休みより某編集部のライター見習いになり、気が付いたら2022年にフリーライター歴25年を迎えていた。現在は雑誌『DIME』(小学館)、『LDK』(晋遊舎)などで取材・執筆を行うほか、『kufura』などWEB媒体にも携わる。
執筆ジャンルは、アウトドアや子育てなどさまざま。フードコーディネーターの資格も持つ。