『kufura(クフラ)』編集部は、既婚男女500人に「家事の中で些細だけどちょっとイラっとすることについて、配偶者にひと言言いたいこと」について聞いてみました。
前回は、【風呂・トイレ・洗濯機回り編】をお届けしましたが、今回は【リビング&キッチン編】です。長い時間を過ごすリビング、ダイニング、キッチンでの小さな“イラッ”をもたらす原因を探っていきます。
「家族全員が、快適に仲良く暮らすための折衝ポイントをどう探っていくか」という視点で、既婚者の方も、誰かと暮らしている方も、これから同居を始める方も参考にしてみてくださいね。
リビング&キッチンの家事「配偶者への些細な不満」7位~10位の結果は?
nullまずは、7位~10位の結果をご紹介します。
10位・・・ペットボトルのラベルをはがさない(3人)
「ペットボトルのフィルムを剥がしてほしい。分別するとき面倒」(43歳・女性/主婦)
9位・・・飲み物のポットを空にして補充しない(4人)
「冷蔵庫にいつも入れている麦茶のボトルが空の状態が良くあります。せめて洗って欲しいです」(59歳・ 女性/主婦)
8位・・・使った食器をテーブルに置きっぱなし(5人)
「食事後の食器の放置」(53歳・男性/コンピュータ関連技術職)
7位・・・使った食器を水につけない(6人)
「食べた食器はすぐに水につけて欲しい」(28歳・女性/その他)
「食べた後の食器を洗わなくてもいいので、せめて水に浸けておいて欲しい。カピカピになって、後で洗うときに大変なので」(37歳・男性/営業・販売)
「誰かがやってくれる」と考えているのか、そこまで気が回らないのか、いずれにせよ、回答を見てちょっと“ドキッ”とした人も多いのではないでしょうか。
続いて、上位の結果をご紹介します。
同率5位:食器の洗い方が雑(7人)
null「洗い物してくれても油が落ちてない」(28歳・女性/営業・販売)
「食器がきれいに洗われてないことが多い」(39歳・男性/その他)
食器の扱いに一家言ある男女から、パートナーの洗い方への不満が寄せられました。一方で「洗い物をすると洗いなおされる」( 44歳・男性/研究・開発)との声も。
5位:ゴミの分別をしない(7人)
null「ゴミの分別を何回教えても覚えてくれなくて、よく間違えている。いい加減覚えて欲しい」(41歳・女性/主婦)
「細かいゴミの分別をしてくれないので、ゴミ出し前にチェックして分別し直さないといけないこと」(38歳・女性/その他)
ゴミをポイっと気軽に捨てたその後に、ゴミに手を突っ込んで分別している家族や収集作業の人がいるかもしれない……という想像力を持っておきたいものです。
4位:電気をつけっぱなし(8位)
null「電気を消してくれず朝までついている。主人の帰りを迎えるためにつけている電気なので、帰宅したなら消してほしい」(28歳・女性/営業・販売)
「誰もいないのに,電気のつけっぱなし」(58歳・男性/会社経営・役員)
「行く先々の部屋の電気をつけて、消さない」(34歳・女性/その他)
電気代や環境問題もさることながら、ドアのすき間から漏れる明かりがまぶしくて夜中に起きてしまう人も。
3位:ゴミを捨てない(12人)
null「お菓子などの食べた終わったパッケージを、床に放置されると、アリやゴキブリがよってくるので、困る。その都度ゴミ箱に捨てて欲しい」(37歳・女性/その他)
「切った爪を放置しないでほしい」(21歳・ 女性/主婦)
「ゴミが出てもゴミ箱に捨てない」(36歳・女性/その他)
使用済みティッシュを持ち上げたら爪がバラバラと落ちてきたり、菓子袋から粉がこぼれてきたら、掃除機も必要になりそうですね。
2位:飲んだものを放置(16人)
null「使ったコップをカウンターにためる。いつも見かねて片づけるが、根比べをしても負ける。気にならないのが腹が立つ」(38歳・女性/その他)
「飲んだ空き缶を置きっぱなし。しかも中身が少し残ってたりすると猫が倒してこぼれる」(27歳・女性/主婦)
「飲んだ空缶、ペットボトルを放置すること」(37歳・女性/主婦)
主に女性陣から、空き缶、ペットボトル、コップは台所に持って行って欲しいという声が集まりました。少しだけ残った状態で放置された容器は子どもやペットにこぼされてしまうことがあるようです。
1位:使った物を元に戻さない(19人)
null「使ったものをすぐに片づけようとしなくて後回しにする」(39歳・男性/研究・開発)
「使ったものを片づけない。爪切りやハサミなど」(25歳・女性/主婦)
「後で片づけると言って何でも置きっぱなしにする、何回も言わないと片づけないのでけんかになる」(57歳・女性/主婦)
アンケートを通じて最も多くの回答が集まったのが片づけに関することです。一方で「勝手に片づける。明日使うからと準備してたものを片づけたり自分が決めてる場所と違う所に片づけてしまってしかもどこにしまったか忘れる」(37歳・女性/その他)という声もありました。夫婦の相性は、2人の住空間の使い方にも色濃く表れそうですね。
以上「家事の中で些細だけどちょっとイラっとすることについて、配偶者にひと言言いたいこと」のアンケート結果をご紹介しました。
「日常生活のどんなことが、家事の量を増やしているか」という点を認識するために、今回のアンケートは非常に具体的で有意義な結果となっているのではないでしょうか。
1人暮らしでも、2人暮らしでも、自分の思い通りの“快適な家庭空間”を維持するのは、工夫と知恵と手間を要します。
自分の知らないところで “やってもらっていること”に感謝しつつ、別の家事でお返しする……という信頼関係ができあがると、笑顔の多い快適な住空間の維持に加え、良好な夫婦関係の構築にも役立つのではないでしょうか。
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