第5位:洗濯・・・19票
null「洗濯物の干し方。旦那の服は黒が多くて、中干しを要求されるけど、私は外に干したい」(50歳/主婦)
「洗濯物のたたみ方。特に靴下を2つ折りにして1つにまとめるのを夫が嫌がる」(59歳/研究・開発)
「洗濯した後の干し方、たたみ方。夫は細かいので端まで合わせないとだめ」(59歳/主婦)
洗濯物に関しては、干し方、たたみ方について揉めてしまうとの声が寄せられています。基本的に、家事は担当者のやり方を尊重すべきで、もしパートナーのやり方に不満があるのであれば、こだわりを押し付けるよりも自分が担当すればよいと思うのですが……。もし、夫から「洗濯物はきちっと端と端を合わせるように」なんてリクエストされたら、ズボラな筆者は一緒に生活していく自信がありません。
第4位:調理・・・20票
null「晩御飯。自分は何もしないくせに、作ったものに対して味が薄いとか文句を言って、作ったものに塩とかソースとかかける」(47歳/主婦)
「料理。肉好きな夫と魚・野菜好きな自分とでしょっちゅう衝突する」(41歳/その他)
「私が食事を用意している間、主人がよく昼寝をしているのでイライラしてしまう」(43歳/主婦)
「ご飯作り。自分も仕事をしていて疲れているのに、私ばかりご飯の支度をしないといけないから。もう少し、手伝ってもらえると助かる」(45歳/パート・アルバイト)
料理に関して揉めるポイントは大きく分けると2つ。1つは味の好みが合わないこと。もう1つは、一方(主に妻)に負担が偏りすぎていることです。味の好みは如何ともしがたい問題ですが、後者については、あまり頑張りすぎずにテイクアウトや市販の総菜などを食卓に取り入れて、負担を減らすのもひとつの解決策かもしれません。
第3位:食器洗い・・・21票
null「食器洗いです。夫は水を出しっぱなしで食器を洗います。私は止めてから洗って欲しいなと感じています」(39歳/主婦)
「食器洗いです。大雑把な性格の夫が洗った後、ちょっと汚れが残っていることを指摘して、揉めてしまうことがあります」(47歳/その他)
「食器の洗い方。手伝ってくれるのはいいがきちんと汚れが落とし切れていなくて洗い直さないといけないことがある」(41歳/主婦)
「食器を洗ってくれるのは大変有り難いが水滴があちこち飛んでいてその拭き掃除は結局自分がしなきゃいけない」(31歳/主婦)
夫が食器洗いをやってくれるのはありがたいけれど、少々詰めの甘いところがあって……との声がちらほら。多少のことは大目に見たいところですが、それでも洗い残しなどスルーすることもできずにモヤモヤするというのは、共感できる人が多いのではないでしょうか。
第2位:掃除・・・44票
null「掃除。他の家事と違って、できていない所が目に付くため、指摘されることが多いです。言われるのも腹が立つけど、これ見よがしに黙って掃除機をかけられるのも腹が立ちます」(57歳/主婦)
「掃除。旦那が神経質で人が掃除機をかけた上からまた掃除したり、床を拭いた上を歩くと怒ったり姑みたいでうざい」(46歳/主婦)
「掃除。相手がずぼらなのでやっても中途半端で汚いので揉める」(42歳/主婦)
「風呂掃除。夫の担当だが、やったりやらなかったり磨き残しとかあったりで結局、自分がやるから」(44歳/契約社員・派遣社員)
「リビングの片付け。何をどこに置くのかで揉めるので、お互いが管理するエリアを決めて、片付けている」(40歳/研究・開発)
掃除に関しては、きれい好き度合いの違いが衝突につながるもよう。デリケートで口うるさい夫か、大雑把で汚れに無頓着な夫か、どちらが良いかはなかなか難しい問題です。
ちなみに、筆者宅では夫のほうがよく気が付くタイプで、掃除の仕方などにダメ出しされると正直凹みますが、「もし夫が自分以上に無神経だったら、家がゴミ屋敷になっているだろう」と自分を慰めています。
第1位:特に揉めることはない・・・45票
null「完全に分担しているので、特に揉めません」(41歳/広報・広告・デザイン)
「特に思い浮かびません。過去にいろいろ揉めてきましたが、今はきちんと分担できているかな、と思います」(38歳/パート・アルバイト)
何と意外にも今回のアンケートで最も多かったのは「特に揉めることはない」との声! ただ、上記のように、きちんと円満に家事の分担ができているとのコメントはごくわずかでした。そして、なかにはこんな恨み節も……。
「当たり前のように家事すべてやらされているので、揉めようがないのですが、いつかプッツリきそうです」(44歳/その他)
「家事は私が100%するので揉めることはない。ただ、夫は片付けも何もできないので散らかし放題でイラつく」(55歳/主婦)
どうやら“揉め事がない=問題がない”というわけではなく、妻が我慢しているから問題が表面化していないだけという家庭も少なくないようです。ある意味、家事分担を巡って夫婦で口喧嘩しているよりも闇が深いかも……と非常に残念な気分になりました。
その他、家事を巡ってこんな揉め事も…
null「トイレットペーパーをどちらが替えるか、シャンプーの詰め替えなどで揉めがちです。自分が最後の時でも替えていないと腹が立ちます」(38歳/主婦)
「買い物。買って来た品で喧嘩になる。じゃ自分の物は勝手に買って下さい!と夫のものは買わなくなった」(49歳/主婦)
「何かにつけて揉める、夫のやり方は全て気に食わない。下手に口や手を出されると喧嘩になるので、口出しするなと先に告げる」(52歳/主婦)
「ペースの違いです。なんでもゆっくりな夫とせっかちな自分では色々ペースが違うので色んなシーンで夫が終わるのを待っていると、なぜか夫が急かされるような気分になって不機嫌になってしまうことがあります」(45歳/その他)
いわゆる“名もなき家事”での小さな諍いから、とにかく家事全般で揉めに揉めまくるとのケースまで家庭ごとに事情はさまざま。また、“衣類の脱ぎ散らかし”など、家事以前の生活習慣の問題を嘆く声もありました。
殺伐とした気分にさせられるコメントが続きましたので、最後に少しだけ救いになる意見をご紹介します。
「以前は私がしていた掃除に色々と口出ししてきたので、定年退職を機に夫に担当してもらっています。掃除好きなので率先してやってくれます」(59歳/主婦)
家事分担は分量がフィフティ・フィフティになるようにこだわるより、それぞれが得意なものを担当し、パートナーがやってくれることへの感謝の気持ちや言葉を忘れない。これが平和的解決への基本のキかもしれません。……とはいえ、そういうシンプルなルールこそ実践するのが難しいですよね。
以上、揉めがちな家事についてアンケート調査をご紹介しました。「うちもそうそう!」「よそと比べたら我が家は円満なほうかも」などさまざまな感想がありそうです。家事をどんなふうに分担すべきかについて正解はありませんが、もし何らかの不満を抱えている人がいれば、この機会にまずは夫婦でよく話し合ってみては?
成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。