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なぜいつも怒っているの?「妻が怒りっぽくなった理由」を既婚女性に自己分析してもらった

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「うちの妻は、いつも怒っている気がする」そんな夫たちの声も少なくありません。「我が家の妻は常に穏やかだ」「私は怒りっぽくなんてない」というご家庭ももちろん多いことでしょう。一方で、「私は最近、よく怒るようになった……自分でも困っている」そう自覚している既婚女性もいるのではないでしょうか。

今回『kufura』では、20〜50代既婚女性270人に「なぜ妻たちは怒っていることが多いと思いますか?」という問いを投げかけてみました。

重くのしかかる「家事」の負担感

「一般的に、夫から見ると“妻はひんぱんに怒っている”ように感じることがあるようですが、なぜ妻たちは怒っていることが多いと思いますか? あなたの場合の理由を、自己分析して教えてください」そうアンケートで投げかけたところ、回答で最も多く登場したキーワードは、家事に関するものでした。具体的な回答をご紹介します。

「仕事で疲れて帰ってきても夕飯作らなきゃいけなかったり掃除しなきゃいけなかったりと休む間もなくやらなきゃいけないことを1人でするから」(47歳・その他)

「共働きが主流の現代でも、家事全般は女性が行うという暗黙の了解感。ありがたみがだんだん薄れていく日々。そのようなことの積み重ねが苛立ちへつながる」(35歳・技術職)

「家事の内容を把握している度合いが違うことと、家事をやるタイミングの不一致」(26歳・その他)

「家事・育児の負担が大きいのにそれを当たり前のように思っているから」(36歳・総務・人事・事務)

「『稼いでるからえらい』と勘違いしてる態度が出ているからイラつく。家事はどんなにがんばっても金銭面では報酬ゼロでがんばっているのに」(39歳・主婦)

生活空間では、家事は不規則に発生し続けます。一見、ゆとりがあるようにみえてても“待機時間”となっているケースが多いのも特徴。妻側に家事負担が大きく偏っている場合、疲れや不満が怒りに変換されていく傾向があるようです。

家族が担う場合には、無報酬の家事が日常生活の自由や仕事の機会を制限していることを“わかってほしい”という声も聞かれました。

夫の「自分ごと」意識の薄さに感情が揺れる

次に多く使われていたのが配偶者を指すキーワードです。細かく見ていくと、配偶者の家事負担に関する回答、言動に関する回答が特に多く見られました。

「夫・旦那×家事」の組み合わせ

「仕事に家事に子育てに朝から晩まで休みなく動いてますが、テレワークの旦那はゲームしたり寝てたりばかりなので、イライラするからつい、態度に出てしまう」(38歳・出版・マスコミ関係)

「夫は自分と同じように家事ができないから」(36歳・主婦)

「家事負担がほぼ100%に近いから。兼業でも過負担だと思う。それに気づかず、何もしない傍観者でいる夫に腹が立つのではないか」(50歳・主婦)

「夫が外国人なので、日本にいる限り全ての雑事を私が行うから」(53歳・その他)

「夫・旦那×気になる言動」

「主婦の仕事は夫の仕事に比べたらたいした仕事ではないと思われている。食事を準備しても当たり前のように食べ、食事が済んだらすぐ立ち去る。『食堂ですか?』って思った瞬間、私の機嫌が悪くなる」(53歳・主婦)

「夫の返事や態度がそっけない(感情がこもってない)から」(46歳・総務・人事・事務)

「夫が話をちゃんと聞いていない。『うん。うん』と相づちは打つが、実際には何にも話を聞いてなかったり、自分が言ったことを忘れていたり、些細なことが積み重なるから」(36歳・主婦)

個々の怒りを一般化することはできませんが、こうした回答を見ていると、怒りの輪郭がボンヤリと見えてきます。共通してみられるのは、家庭を共に運営するパートナーに“自分ごと”という意識が欠けていることへの不満です。

育児や家事のために手を動かすこと、動かせない場合にはその労力への理解を示すことが欠如している場合に、不満が蓄積されていくようです。

「子ども」の世話や相手で精一杯

3番目に多く登場したのが育児・子どもに関するキーワードです。

「子どもの相手やお世話で余裕がない。これをしている間にあれをしようと頭の中で考えて行動しているのに、子どもがトイレに行きたいなど言って(まだ一人で行けない)予定が狂うとイライラしてしまう」(32歳・主婦)

「生きていくため。子どもがいたら子ども優先にして家計の事もしっかり把握していないと生活できなくなるし、常に気を張って生きているのに、夫はあまり責任感がない気がする。最低限仕事をやっていればOKなところはあると思う」(26歳・総務・人事・事務)

子どもに心と体を傾けている間は、自分のことは後回しになってしまいます。こうした時期には、イライラが沸点に達する前に定期的に冷却をするリフレッシュの機会が必要なのかもしれません。

時間に追われ、キャパオーバー…「余裕」がない

時間・余裕・負担というキーワードは、家事・育児・仕事といった単語と組み合わせて使われていました。

「妻しか出来ないこと(授乳など)も多く、やらなければいけないことが多いため、夫に対して丁寧に対応する余裕がない」(30歳・金融関係)

「仕事に家事に子育てに地域行事にキャパオーバーであるから気持ちに余裕がなく不満がたまるからです」(42歳・主婦)

「休みの日も常に時間に追われている。その横でだらだらとくつろいでいられるとやはりイライラしてしまう」(39歳・主婦)

「子ども達と接する時間が長いうえ家事もやっている人が多いので忙しさと疲れでつい怒りたくなってしまう」(40歳・主婦)

仕事、子育て、家事、地域の役員……。複数の負担が妻側の肩の上にのしかかってくると、余裕・ゆとりがなくなり、リフレッシュの機会が失われていきます。心の余裕と機嫌は密接につながっているようです。

心と体は密接…「ホルモン」「生理」の影響を受けている

少数ではありますが、生理・ホルモン・妊娠などのキーワードが他のキーワードと合わせて使われていました。

「仕事と家のことから解放される日が1日もない中で、旦那や子どもが何もせずテレビを見ていたり、携帯を扱っていたりするとイラっとする。加えて、女性は生理があったり、ホルモンバランスも日によって違い、日々の疲れもあってイライラするのだと思います」(35歳・総務人事)

「ホルモンバランスもあるかと思う。もしくは、家事や仕事で忙しいのに、夫が自分のことしかしないか寝てばかりいるとイライラする」(28歳・公務員)

妻が「怒りっぽくなった」のには、理由があるのかもしれない

今回のアンケートでは、家事・育児・夫・余裕などが頻出キーワードとなっています。

いつも何かに追われていて心の余裕がない、身近なパートナーにこの余裕のなさを理解してもらえない、もっと家庭のことを“自分ごと”として考えて欲しいという不満や失望が“怒り”という形で表現されるケースが多いと推測されます。

今回のアンケートのように、“怒りっぽくなった妻”をリアルに描写したドラマがあります。1月~3月まで放送されていたドラマ『知ってるワイフ』(フジテレビ系列)です。劇中では、弾けるような明るい笑顔が魅力的だった妻が怒りっぽい“モンスター妻”に変化するまでの過程が丁寧に描かれており、子育て中の世帯を中心に大きな反響がありました。

筆者は、育児アプリの仕事を通じて反響をチェックしていましたが、女性からは「妻が怒っている様子がまるで自分のようだった。もっと夫に優しくしよう」という声が、夫からは「もっと妻の大変さに寄り添おう」という前向きな声も聞かれました。

妻が結婚前よりも怒りっぽくなっているのだとしたら、それは「変わってしまった」のではなく、疲れ、余裕、夫への期待と失望など、複合的なものが顕在化した1つのサインなのかもしれません。

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