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2位は餃子!「手作りでは労力が見合わない」と思ってしまう家庭料理ランキング

「おいしいね!」という家族の笑顔を励みに、日々の炊事に精を出している人は多いはず。しかしながら、「さすがにこれを手作りするのはコスパが悪すぎ」「正直、お店で買ったほうが……」と思うメニューもあるのではないでしょうか。

今回は、20代~50代の女性198人を対象に“作ったものの労力の割に結果が見合わないと感じてしまう料理”をテーマにアンケート調査を実施しました。共感必至のコメントをランキング形式でご紹介します。

第8位(同率):ロールキャベツ・・・3票

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「ロールキャベツ。崩れるしめんどくさい」(49歳/パート・アルバイト)

「ロールキャベツ。口に入れれば一緒」(25歳/自営業)

タネを作るだけでも一苦労。それからキャベツを茹でてタネを巻いてスープで煮込んで……と工程が面倒くさいことこのうえないロールキャベツ。「口に入れれば一緒」との投げやりなコメントが哀しみを誘います。

第8位(同率):おでん・・・3票

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「おでん。すじ肉を柔らかくするのに時間がかかる。時折焦げないように見ないといけない」(50歳/主婦)

「おでん。煮込む時間が長いがなかなか思い通りの味にならない」(32歳/主婦)

煮込み時間の長さがネックになるおでん。しかも、具材によっては別茹での必要もあり、地味に手間がかかります。

筆者宅では夫が牛すじ大好き人間のため、冬場はよくおでんを作りますが、具材はきっぱり牛すじと大根のみ! 大量に作って夫婦2人で数日かけて食べるので何とか結果が労力に見合っている感がありますが、お店のような具沢山おでんは絶対に作りたくありません。

第8位(同率):茶碗蒸し・・・3票

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「茶碗蒸し。工程が多いわりに、つるっとすぐに食べ終わってしまいます。大好きなのですが、おかずにもならず、割に合わないので、作らなくなってしまいました。1個100円ちょっとで購入できるので、購入して食べる事が多いです」(51歳/主婦)

茶碗蒸しの残念ポイントはメインにならないところ。イチから手作りするよりも、レンチン調理だけで済む市販の茶碗蒸しで十分な気もしますよね。

第7位:グラタン・・・4票

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「グラタン。ホワイトソースから手作りするのが大変」(56歳/主婦)

「グラタン。工程が多く洗い物も多くなるから」(37歳/その他)

ホワイトソース作りに加えて、マカロニを茹でたり鶏肉や玉ねぎを炒めたりと工程が複雑なグラタン。冷凍食品のクオリティも高いので、わざわざ家で作るメリットを見出せない人も少なくないのではないでしょうか。

第6位:唐揚げ・・・6票

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「唐揚げ。下処理や油の処理が必要で、お店で買う方がラクだと思うから」(24歳/その他)

「唐揚げ。お店の唐揚げはお肉がぷりぷりで、冷めてもおいしいので、自分で作る意味がない気がしてしまう」(36歳/総務・人事・事務)

唐揚げに限らず、フライ系はとにかく油が厄介。調理だけでなく後片付けまで考えると、スーパーや専門店のテイクアウトのほうがコスパがいいように感じられますよね。

第5位:てんぷら・・・13票

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「てんぷら。いろいろやると量がたくさんでゲッソリする」(52歳/総務・人事・事務)

「てんぷら。パリっと仕上がらず家で作ると油ギトギトジトジト感があり、美味しくなさそうです」(50歳/事務職)

唐揚げに続いて、フライ系の天ぷらがランクイン。調理や後片付けが大変なことに加えて、お店のものと比べて衣がサクッとしないという点でも、手作りする気力が削がれます。

第3位(同率):ポテトサラダ・・・14票

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「ポテトサラダ。ジャガイモの皮をむくのも大変だし、茹でてつぶすのも玉ねぎをみじん切りにするのも大変。あと、生ものなので、衛生を気にしながらきゅうりやハムを切るのも大変。業務スーパーなら1kg300円ちょいで買える」(59歳/その他)

上記コメントにもあるように大変なことづくめなポテトサラダですが、所詮はサラダであることが、ますます作り甲斐を減退させます。もちろん、手作りには手作りならではのおいしさがあるものの、それだけの労力をかける見返りがあるかというと、正直疑問を感じてしまうのかも……!?

第3位(同率):ハンバーグ・・・14票

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「ハンバーグ。玉ねぎのみじん切りが大変。きれいに焼こうとしても難しいし、なんなら冷凍のが美味しい」(23歳/研究・開発)

「ハンバーグ。お店で買うようなジューシーな感じにならない。工程が大変。手が汚れる」(25歳/営業・販売)

玉ねぎのみじん切りの手間やタネをこねるときの手のベタベタに難色を示す人が多かったのはハンバーグ。市販でクオリティの高い商品が多く出回っていますし、どうしても手作りにこだわらなくてもいいのかもしれません。

第2位:餃子・・・15票

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「餃子。包むのに1時間くらいかけるのに、食べるの15分。なんか、もやっとします」(47歳/主婦)

「餃子。餡を作るのも包むのも手間がかかるのに、パクパク食べれてしまうのであっという間になくなってしまい“足りない!”と言われてしまいます」(41歳/その他)

あっという間に完食して、しかも「足りない!」とまで言われるのは、それだけ餃子が会心の出来栄えという証拠。ある意味、作り手冥利に尽きるかもしれないけれど……。

ただ、みじん切りしたり餡をこねたり包んだりの一連の作業は体に堪えるものがある(少なくとも筆者はどっと疲れます)ので、毎回手間ひまをかけるのではなく、安くておいしい市販の餃子もうまく活用したいところです。

第1位:コロッケ・・・34票

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「ダントツでコロッケです。泥だらけのじゃがいもをきれいに洗ってゆでて、手を軽く火傷しながら皮をむいてマッシュ。玉ねぎ、ミンチ肉を炒めて、それらを全部合わせてタネを成型して、油で揚げるときも低温だと破裂するリスクがあるし、調理後の後片付けが大変すぎて……。店だとおいしいのが安く売ってたりするので、普段は手作りは絶対無理です。コロッケ作りは一日がかりで挑戦する“レジャー”です」(54歳/主婦)

「クリームコロッケ。手間暇がかかり、大変な割に形がうまくできないし、店で買う方がコスパもよく美味しい」(36歳/その他)

“作ったものの労力の割に結果が見合わないと感じてしまう料理”の第1位はコロッケ! ただでさえ家庭で敬遠したい揚げ物のなかでも、コロッケはくせもの。ポテトにせよクリームにせよ、揚げる前段階のタネを作る時点で既にハードモードで、素朴な味わいとは裏腹に実に作り手泣かせです。

しかも、お店に行けば見た目も味もよいものが簡単に手に入るわけで……。コメントにもあるように“レジャー”として手作りの工程を楽しむ心の余裕がないときには、できればスルーしたいメニューかもしれません。

その他、こんな料理も家庭では勘弁!

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「ビーフシチュー。がんばってもお店のようにはならない」(45歳/主婦)

「オムライス。卵焼きとチキンライスを別々に作らないとだめだから洗い物も増えるのに上手に卵で包めないし破れるしで見た目が悪くなるし、チキンライスの味が薄いと不評」(57歳/主婦)

「お好み焼き。キャベツとネギを刻むのも大変だし、うまく裏返せるにぐしゃぐしゃになって、結局うまく焼き上げられないから」(49歳/その他)

「イカと里芋の煮物。イカをさばくのも、里芋をむくのもすごく手間がかかるのに、できたものは地味なので」(39歳/主婦)

「バレンタインチョコを作ろうとして大失敗」(45歳/主婦)

「バースデーケーキ。スポンジ焼いただけで“もういいや”となる」(35歳/その他)

ああ、皆さんがキッチンで奮闘する姿が目に浮かぶよう……。家庭料理ってなかなか評価されないけれど、本当に大変ですよね!

 

“作ったものの労力の割に結果が見合わないと感じてしまう料理”をご紹介しました。「正直これ作りたくないなあ……」と感じているのはあなただけではありません。時には罪悪感なくテイクアウトや市販の総菜などを取り入れてみては?

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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