「料理」は道具と下ごしらえで時短
null料理を少しでもラクにする方法として、集まった回答には「調理器具や家電を活用することで時短する」、「下ごしらえや作り置きをまとめてしておくことで効率化する」という2つの方向性がありました。
1つ目としては、圧力鍋や電子レンジを取り入れて加熱時間を大幅に短縮したり、調理器具でみじん切りの手間をカットしたりするアイディアが寄せられました。
「煮物を圧力鍋で作ると、とても時短になるし、美味しい」(38歳/主婦)
「レンジ調理を活用して、作り置きはそのまま容器に入れておけるし、火も油もだいぶ使わず、洗い物もラクになった」(49歳/主婦)
「食材はレンチン加熱で下処理して時短」(57歳/主婦)
「ぶんぶんチョッパー(みじん切り器)で、みじん切りの手間を省く」(46歳/主婦)
2つ目としては、下味をつけてから食材を保存する、野菜などの食材をまとめて切っておくなど、早め早めに手を打っておくことで、すぐに調理に取りかかれるよう工夫しているとの声が寄せられました。
なかには、市販のカット済み食材を活用している人も。
「肉類は買い物から帰ってきて、冷蔵庫や冷凍庫へ入れる前に下味をつけたりしている」(49歳/主婦)
「お弁当のおかずは多めに作って冷凍。朝の時間を短縮」(38歳/主婦)
「朝の時点で今日使うであろう野菜類を一気にカットして、ポリ袋に入れ、冷蔵庫に入れておくこと」(40歳/事務職)
「切ってある冷凍野菜や揚げるだけのカツを利用することが増えた。コスパもよく、家族も喜んで食べるのでそれで十分」(56歳/主婦)
「食器洗い」のコツは、洗い物を減らし、洗い方を工夫
null食器洗いに時間をかけないようにする第一歩として、「使う食器の数を減らすこと」。そのために、1枚のお皿におかずや主食を盛り合わせる“ワンプレート”を実践している人も多いようです。
フライパンに敷いて調理することで、汚れを防げる“ホイルシート”も便利ですね。
「休日以外はすべての食事をプレートで出している。休日はどーんと大皿で出します」(44歳/その他)
「できあいの総菜を買ってきた場合は、容器をそのまま使っています」(39歳/広報・広告・デザイン)
「面倒なときは、“キャンプ”と言って紙コップ、紙皿で出す。そして捨てる」(57歳/主婦)
「料理をフライパンごと出す。温かいし洗いものも減る」(43歳/主婦)
「洗い物が楽になるように、ホイルシートなどを活用している」(48歳/その他)
また、洗う段階での時短アイディアも寄せられました。
水洗いの前に、キッチンペーパーやウエス(布)で汚れを拭き取っておくことで、洗う時間とともに洗剤や水の量もカットできますね。
そして、「やっぱり断然時短!」との声が多かったのは「食洗機の導入」でした。
「油汚れの食器やフライパンはウエスなどで拭いてから洗う」(56歳/主婦)
「洗い物はキッチンペーパーできれいにしてから、洗う順番を考えて重ねることで、洗うとき順番通りにさっと洗えるので、効率よく、時短、節水になる」(53歳/主婦)
「食洗機を購入しました。洗い物を入れて乾かし、使うときにはそこから出して使うので、“洗い・乾燥・食器棚”の役割を兼ねています。皿を拭いたり食器棚にしまったりという手間がなくなって、なんてラクなんだと思います」(39歳/公務員・団体職員)
「洗濯」の工夫は洗濯物を畳まないこと
null洗濯にかける時間を減らすアイディアとして、最も多かったのは、「畳む手間を減らす」というものでした。
洋服を干して乾かしたハンガーのままクローゼットに吊るして収納すれば、“ハンガーから外す→畳む→引き出しなどにしまう”という手間が、いっきに省けますね。
また、シワになりにくく毎日使う、下着やタオル類に関しては、乾燥後カゴなどに入れておき、そこから使っているという人も多かったです。
「洗濯ものは極力かける収納にして、畳む手間を減らしています。干すときに使ったハンガーをそのままクローゼットにかけるだけなので、ラクです」(57歳/主婦)
「洗濯物は吊るす収納。夕方5時になったら、自分の分は自分でクローゼットにしまってもらう」(41歳/主婦)
「下着やハンカチ、靴下などの洗濯物は洗濯機前のかごに乾燥機から出して簡単に畳んで、そこから取り出す」(41歳/その他)
「タオルは、畳みません。収納ボックスにそのまま入れていて、そこから使っています。シワになって困る物ではないし、畳まないだけで、とても時短になるからです」(40歳/パート・アルバイト)
洗剤や洗濯機のおかげで時短になっている、との声もありました。
ちょっと注目したいのは、“家族が裏返しに脱いだ洗濯物”に関する対処法です。筆者も、よそのお母さんとの間で、その話題になったことがあります。泣く泣く諦めているという人は、あえて裏返しのまま洗うのも効果的かもしれません。
「ドラム式洗濯機を使用しています。干す手間がなく、天気にも左右されないため、ストレスが減りました」(32歳/その他)
「すすぎ1回の洗剤を使用しています」(51歳/主婦)
「裏返しに脱がれた洗濯物は表に返さず、脱いだ人に返してもらう」(57歳/主婦)
「掃除」は便利アイテムと日々のルーティンで効率化
null掃除に関しては、ロボット掃除機やコードレス掃除機を導入したことで、すごくラクになったとの声が上がりました
「お掃除ロボットを利用することです。掃除機として、そして拭き掃除機能も付いているので、大変助かっています」(47歳/その他)
「コードレスの掃除機を買いました! コンセントを部屋ごとに差し替えていた時間が短縮されました」(53歳/主婦)
「レンタルモップで、掃除機掛けが劇的に減り、しかも、床はピカピカ」(59歳/その他)
一方で、日々コツコツとまめに掃除することが「結局は時短」との声もありました。汚れを溜め込むと、大掛かりな掃除が必要になるので、確かにその通りですね。
また、「床に物を置かない」「家具を最低限にする」など、掃除を時短するために日ごろから心がけている人も多かったです。
「曜日によって行う掃除を決めました(トイレ掃除は月水金など)。習慣化すると時短できてラクでした」(39歳/主婦)
「風呂掃除とトイレ掃除は、毎日の風呂終わり、トイレ終わりに簡単に掃除をする。ふだんは特別に時間を使わず、月1くらいでしっかり掃除をする」(46歳/主婦)
「できるだけ物を床に置かないように心がけています。家具なども必要最低限です」(48歳/主婦)
「特に水回りなどは汚れてからではなく毎日マメに掃除している。そうすることで汚れがこびりつくこともなく簡単に落とせるので掃除はラク。毎日のルーティンにしているので面倒でもなく運動のつもりでしている」(55歳/主婦)
日々の家事を“時短”“効率化”するためのアイディア、いかがでしたか?
毎日の家事を少しでもラクにこなそうと工夫することで、生み出された時間を有意義なものに変えられたら嬉しいですよね。今回の記事をヒントに家事の時短に取り組んでみてはいかがでしょうか。
ライター、J.S.A.ワインエキスパート。札幌の編集プロダクションに勤務し、北海道の食・旅・人を取材。夫の転勤で上京後、フリーでライティングや書籍の編集補助に携わる。小学生のころから料理、生活、インテリアの本が好きで、少ない小遣いで「憧れに近づく」ために工夫し、大学では芸術学を専攻。等身大の衣食住をいかに美しく快適に楽しむか、ずっと大切にしてきたテーマを執筆に生かしたいです。小学生のひとり息子は鉄道と歴史の大ファン。