子乗せ自転車のルール、知ってる? 現実とのギャップを調査
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これまでは、子どもを自転車に同乗させるのは「6歳未満の幼児」が基準でしたが、近年、全国の都道府県で「小学校就学開始時点まで」に拡げられました。とはいえ、都市部では小学生になってもまだ乗せている光景、よく見ますよね。インスタでアンケートを取ってみました(回答77人)。
※チャイルドシートの使用は、年齢だけでなく、各メーカーが指定する体重、身長の基準も確認が必要です。
Q1:子乗せ自転車、いつまで使った? 使ってる?
- 未就学児まで(法律通り):27票
- 小学生低学年まで:37票
- 内緒だけどまだ現役!:13票
つまり、約7割の家庭が“法律で定められた期間”を超えて使っている、という結果に。
「クルマがないから、どうしても足が必要」
「朝の送りだけだから……」
「つい便利でやめられない」
そんな声も多数。現実には“グレーゾーン”のなかで、みんなやりくりしているようです。法律は守ることが大前提ですが、それぞれの家庭の事情もありますよね……。お子さんの体の大きさなども影響しているのではないかと思いますが、ルールは守りましょうね……。
わが家の場合は、次男が小1になったタイミングで卒業しました。長男時から約9年乗り続けた子乗せママチャリ、よし、やめよう! と、満を持して。長い育児のトンネルから少し抜け出せたような、すがすがしさを感じました。
Q2:子乗せ自転車卒業のきっかけ
卒業理由(回答106人)は以下となりました。
- 子どもが大きくなりすぎて:58票
- 安全面を意識して:20票
- 自転車の寿命や買い替え:15票
- クルマなどに切り替え:13票
一番多かったのは「子どもの身体が重くなってもう限界」……(笑)。
そして、そのとき気持ちの面はどうなのでしょうか。
Q3:子乗せ自転車、卒業のときの気持ちは?
68人の方が答えてくれました。
- 解放感!(ラクになった):24票
- ちょっと寂しい:29票
- 正直あまり考えてなかった:15票
「背中に感じる重みがなくなると、なんだか風がスースーする」
「もう“ママの背中”を卒業したんだなと感じた」
そんなコメントも印象的でした。私は、次男のピアノのレッスンや図書館通いに帯同する際、おのおのの自転車となりました。一生懸命ペダルを漕ぐ小さいけど頼もしい次男の後ろ姿に、育児の階段を上がっているようで、なんだかうれしい気持ちになっています(卒業して半年くらい経ちますが、いまだ現在進行形)。

Q4:子どもを乗せなくなったあとも自転車は使ってる?



82人の回答は以下。
- 買い物マシンとして現役:50票
- もう手放した:21票
- たまに使う:8票
- 使わないけど置いてある:3票
写真でもおわかりのように、クルマ要らずな便利さなのです。しかも駐車場、ガソリン代はかからない。維持費も年に1、2回近所の自転車屋さんに整備をお願いするくらい? わが家は次男が通っていた幼稚園の送迎で、しょっちゅう往復10km走っていたので(私のよいエクササイズとなっていました)、ふつうよりかは整備代はかかっていたかな?
とにかく子乗せ電動はパワフルで安定感抜群。重たい荷物を積んでもへっちゃらだから、手放しづらい気持ちも本当にわかります……。皆さんのおうちはいかがですか?
Q5:子乗せ卒業後、なにに乗り換えた? 乗り換える?


子乗せ卒業後の乗り換え先(回答66人)は以下のとおり。
- ママチャリ(アシストあり・なし):38票
- クロスバイクや小径車:7票
- ロードバイクなどスポーツ系:7票
- 乗っていない:14票
アンケートのコメントも、リアルで興味深いものばかり。
「もともとマウンテンバイクの後ろに子ども用シートを付けてたので、外してまたマウンテンバイクとして使ってます」
「うちはスポーツバイクに子どもの椅子を付けてて、いまは外してそのまま乗ってます」
「乗り換えたっていうか、世代が違うのか、こんなハイバックじゃなくて、昔ながらのカゴタイプでした。乗せなくなったら外して普通のママチャリです」
この原稿を書くにあたり、徒歩通勤中みなさんはどんな子乗せ自転車に乗っているんだろうと、おのずとリサーチしていました。最近では、ぶっといタイヤの「MATE」系の子乗せ電動。派手な走行音でブーンと通り過ぎていく、送迎パパを見かけることが増えましたね。
「ママチャリにもぶっといタイヤが進出してるんですね。あれ、しっかり空気圧管理しないと重くて減りも早いんじゃないですかね」なんて声も……。
でも数年後には、この“MATEスタイル”が新しい子乗せ電動の定番になるのかもしれません。自転車選びも、時代とともに進化しています。
わが家の子乗せ自転車「卒業エピソード」
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子乗せ自転車卒業にあたり心配だったのは、やはりあの便利な「積載量」。でも、「便利さ」だけにこだわっていたら、なかなか次の一歩を踏み出せなかったかもしれません。
思い返せば9年間、雨の日も風の日も、子どもと一緒にあの自転車で走りました。泣いたり、歌ったり、おしゃべりしたり。そのときの時間は、きっと私の子育ての原風景になると思います。
モノも暮らしも”いまのジブンに合うかどうか”で見直すのが、整理収納アドバイザーとしての私の基本。「まだ使える」より「いまの暮らしに合っているか」。子どもが成長した現在の生活に合わせて、自転車もアップデートしていく。そう考えたら、自然と次に進めました。

もともと私は自転車が大好きでした。結婚するまでは、都内どこへ行くにも自転車移動でした。飛行機に載せて日本中、ロシアはサハリンに「輪行」して旅をしたり、佐渡島1周1日で210km走る、サイクリングイベントに出たこともあります。だから先日、電動ビーチクルーザー納車の日、下町から世田谷までペダルを漕ぎながら、「また、ジブンの時間が戻ってきたな」と、なんだかワクワクしたのでした。

二輪雑誌でのエッセイストデビュー後、オートバイ、旅、自転車、アウトドアなど多趣味をいかしたエッセイを執筆しています。私生活では二人の男児の母として、日々「いかに時短で、効率よく暮らすか」を追求中。グリーンアドバイザー、整理収納アドバイザー1級の資格も持ち、家事がラクになるアイデアや、家族が喜ぶ手抜きレシピを模索しています。
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