私が麦茶を手放した5つの理由
null1: 栄養よりも「安心」が気になるようになった

麦茶のティーバッグって、スーパーやドラッグストアでずいぶん安く売られています。これって完全無農薬で育ったのかな。パックに化学物質含まれていないかな? あるときそんな疑問がムクムクと湧いたんです。 よくわからないものにオカネは使いたくないと思いました。そもそもペットボトルの麦茶は絶対に買わない私です。ゴミも出るし。だから世田谷区では2週ごとに回収しに来るペットゴミ、何カ月も出すことがないのです。
ところで、数年前からペットボトル飲料水に含まれるマイクロプラスティックがエグい、という話をニュースなどでたびたび見かけます。いまさらそんなことばかり気にしても逆に病んでしまいそうですが、私は旅行のとき以外でペットボトルは買いません。自宅や仕事部屋での水分補給は沸かしたお湯をステンレスボトルに入れて、それを2L/日くらい飲んでいますね。水だと歯にステインが付かないという利点もあります(笑)。
2:麦茶ポット、思ったよりも不衛生?

麦茶をせこせこ作り続けていたころのお話。
夜、水出し麦茶をポットで作り、翌朝子どもたちの水筒に注ぎました。スポーツが大好きな次男は幼稚園に1Lの水筒を持参していました。子どもたちの食事どきに飲ませたらあっという間にスッカラカンになり、その麦茶ポットを洗って……。そんなに毎回洗剤付けてしっかりは洗いませんよ。水でチャッとすすぐくらい。たまに食洗機に入れたりもしたけど(スペースが余っているとき限定)、なんだか麦茶ポットって、汚くない? 毎回無菌だったらいいけれど、それは不可能だなと思ったのでした。
3:ついに発症「面倒くさい病」
出た。「面倒くさい病」(笑)。
でも、そう感じる心の声に、もっと耳を傾けた方がいいと、整理収納アドバイザー1級資格を持っている私は思うのです。
漫然と、「思いこみ」だけでやり続けていたことに、「無駄」が隠されていたりするので。
4:麦茶ポットの定位置、冷蔵庫に空間が生まれた!

冷蔵庫のドアポケットに2Lの麦茶ポットを立てていました。地味に幅取るし、奥のもの取りづらい。ポットが無くなっただけで、本当にスッキリしましたね。冷蔵庫は収納と同じでギュウギュウにモノを詰める必要はない。逆に、冷凍庫は詰めた方が電気代が節約になると聞いたことがありますが……。
5:子どもに「水はまずい」と言われて考えたこと
麦茶で育ててしまった子どもたち。たまに水も出してはいたのですが、「麦茶じゃないと飲みたくない」、「水はまずいからいらない」と言い出しました。
ちょちょちょ、ちょっと待った!
一応、世界一周している旅エッセイストの私です。いくらでも反論できます。キミたちは今後の人生、日本だけじゃなく、世界で仕事する可能性がある。そんな変なコダワリはスグにでも捨てた方がいい。というのも、日本にいたら麦茶はほぼ国民飲料。どこでも手に入る。けど世界で麦茶はほとんど見かけない。水はなんだかんだと一番安いし(ワインの方が安い国もあったけど……)、混じり気がなくて健康的。ほかの国々で売られているお茶は砂糖がたっぷり入っていて、なんだこれ甘すぎ! と驚くことがあるだろう。糖質とか余計なモノとか入っていない水が、とにかく一番よ。
かくして脱麦茶、「水」が定着したのでした
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わが家のキッチンは『LIXIL』のタッチレス水栓です。カートリッジは年1交換で1万8,700円(定期便契約しています)。飲み水も、料理もこちらでチャンチャン。以前はウォーターサーバーも利用していましたが、ボトル代、サーバーのレンタル代、電気代など考えたら、このタッチレス水栓がもっとも経済的でした。オーダーする手間もない。
子どもたちの水筒はこすらずポンと食洗器に放り込める、タフな「ナルゲンボトル」を愛用しています。凍らせることもできるので、夏場は冷凍庫で少し冷やしてから持って行くことも。口当たり温度に好みがあるので私はノータッチ。彼らがおのおのやっています。でも以前凍らせすぎてしまい、飲みたいときに飲めなくて困った次男は「常温が一番」と言っています(笑)。

ひとことで自家製麦茶と言っても、茶葉を購入、麦茶を作る、麦茶ポットを洗うの繰り返し。けっこうな手間だと思いませんか。麦茶が尽きないように永遠に作り続けるのって、本当に孤独な作業……。わが家も「今日から麦茶ではなく水にする!」と宣言した日は子どもたちからたくさんのブーイングが沸きました。でもいまや、毎朝セルフで水を汲んでいます。
たかが麦茶、されど麦茶。
「これって必要?」と立ち止まってみるだけで、意外なほど暮らしが軽くなります。小さな手放しから始める整え時間、おすすめです。

1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ(キャンピングカー所有)、自転車、サーフィン(ショートもロングも)、スノーボード、ファミリートレッキングなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。旅が好きなのと同時に、おうちも大好き。家での一番の趣味は収納(整理収納アドバイザー1級資格取得)。いかにラクするか考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。「痩せたい」というのが口癖。直近は苦手な掃除をがんばっている。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。
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