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「白髪染め」卒業しました!「いかにラクできるか」と「パーソナルカラー」でグレーヘアの道へ【#22】

旅エッセイストの国井律子です。今回の連載「無駄のない暮らし」は誰もが気になる「白髪」について。

亡き母も頭髪がきれいに真っ白だったのと(遺伝)、もともと貧血気味なのも関係しているのか(体質)、私は30歳くらいからチラホラ白髪が出てきました。最初のうちは抜いたりもしていたのですが(ダメ絶対笑!)、そのうちキリがなくなり、長男出産後の37歳ごろ(2013年)からついに白髪染めスタート。

初めはシャンプーするたびにだんだん黒くなるタイプのものを使っていたのですが、浴室の床に色がついたり面倒くさくて、次男を出産する42歳ごろ(2018年)には3週間ごとに白髪染め専門店へ。染めたてのときはいいのですが、1週間もするとチコチコ白いのが目立ってきて、なにより私は肌が弱いので頭皮や顔が痒くなり……。

ついに今年の6月、白髪染めを卒業しました!グレーヘアに転向! 約3カ月経ったいまどうなったか、結果発表したいと思います。

グレーヘアへの憧れと葛藤

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  • 3週間ごとに染める「手間」と「コスト」
  • 染めるたびに数日間痒い「敏感肌」
これらの悩みから解放されたくて10年くらい前、40歳手前だったか、「グレーヘアにしてもよいですか?」と、私の髪の毛を長年担当してくれている、友人ヘアメイクアーティストの大野麻紀さんに相談したことがありました。彼女はパーソナルカラーも見られるので、たびたび一緒に「パーソナルカラー診断イベント」を開催している仕事仲間でもあります。
「このトシでグレーヘア! それは早すぎる!」と、大笑いされたのでした。たしかに当時は、いまのようにブリーチカラーがそこまで流行っておらず、私も白髪がそんなには多くなかったんですよね。だからこそ、中途半端でいやだったんですけどね……。もとが黒髪だから妙に目立って。
話を戻すとグレーヘア、当時はアナウンサーの近藤サトさんが先駆者みたいなイメージでした。急に真っ白になって現れた神々しい彼女に、世間が驚きました。そんな彼女はたいてい和装とか、キリッとした装いが多かったかな。このくらい身なりを整えなければ、グレーヘアは単なるみすぼらしい印象になるのか……と、カジュアル代表の私はもうしばらく毛染めして、堪え忍ぼうとあきらめたのでした(あきらめ早い笑)。
でもこのごろはインスタとかで、私くらいカジュアル志向な大人女子たちが、オシャレに自然体にグレーヘアを楽しんでいる様子を見かけるようになりました。

おっと。そろそろいいかい?

ということで、白髪染めをやめることに。そのかわり、ハイトーンのメッシュを入れて全体を明るくし、そちらに意識を引っ張れば、下から生えてくる白髪が目立たなくなるのか!?  そんな「実験」を大野麻紀さんとやってみようと思ったのがはじまりです。

カラーはせずに「ブリーチ」だけ

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表面を中心に、けっこう細かくブロック分けします。
ライオンキングみたいになりました(笑)。ちなみにここはホットペッパーなどに載っていない、知る人ぞ知る的「紹介制」サロン。

小さい子どもがいるというのもあり、私は海とかプールとかけっこう入る方です。経験された方も多いと思いますが、潮や塩素でカラーが即刻抜けませんか? あと、白髪染めであんなに痒がっている私なので、カラーも同様になります。なので「ブリーチのみする」という選択をしました。カラーしない分コスパも上がります。

何年か前から、内側の髪に色を入れたり抜いたりする「インナーカラー」が流行っています。私はソレと逆で、内側は手を付けず、外側のみ色を抜いています。動いたり、風に吹かれたりするたびに、内側の黒髪がちらちらと見えて、「外国人風」っぽくもなるので気に入っていますよ(笑)。

私のパーソナルカラーが「ブルベ冬」なので、黄色やオレンジ系はNG。1回目ブリーチしたときは黄色っぽい箇所が目立ったので2回トライ、だいぶ黄色味が抜けて白っぽくなりました。髪の毛はもろ顔に近いので、ジブンのパーソナルカラーを知っていると、よりしっくり来るので強くオススメ。

ところでブリーチもカラーと同様、皮膚へのダメージを心配したのです。でも私の場合、地肌に塗る白髪染めは痒くなるけど、根元を避けるブリーチは大丈夫という、うれしい発見。アレルギー体質の方は、皮膚科医などくわしい方に相談してから施術してくださいね。

2回ブリーチした色味。
白っぽく抜いてもらいました。

最後の白髪染めから56日後、2回目の美容院へ

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  • 6月25日→白髪染め専門店で人生最後の白髪染め
  • 7月11日→グレーヘア移行のためサロンで表面を2回ブリーチ
  • 8月20日→グレーヘア移行後2回目の美容院

まずは美容院に着いてスグの「Before写真」をお見せしますね。

前回のカットから40日経っているので、全体的にちょっと伸びました。
どうですか、白髪わかりますか? よくよく見るとけっこうありますよ。
あ、そこのあなた、私と会ったとき頭皮ばかりジッと見ないでくださいね(笑)。
いやはやお恥ずかしい……。でも49歳リアル。やはり生え際は白髪が目立ちます。

麻紀さんいわく、「金髪に引っ張られて白髪が思ったより目立っていない!」。こんな感じなので、本当はもう少しブリーチする期間を空けてもよかったのですが、この月は月末にかけてイベント目白押し。早めに行ってきたというわけでした。とにかく、実験は成功と言えよう!

今後は2カ月半くらいに一度のカット&ブリーチでいいかなと思っています。ちなみに髪は丈夫な方なので、サロンでトリートメントはしていません。パーマもなし。究極の面倒くさがりな私なので、セットもブローはナシ。オイルを毛先を中心に全体に塗って、スティック型のワックスで生え際のアホ毛を抑さえたら終わりです(笑)。朝、髪にかける時間は約1分!

お次は施術後の「after写真」です。

後ろを短く「前下がりボブ」にしてもらいました。
人生初の「ツーブロック」。初の試みだらけです(笑)。襟足を刈り上げてもらって上の毛をかぶせます。
ただ、襟足の毛が気になったのでこの後、「医療脱毛」に通っています。美容ってほんと手間とオカネがかかりますね……。
気になる脳天はこんな。白髪はどこー? よく見るといっぱい生えていますよ。
56日も白髪染めをしていない生え際はというと……、金髪に目線が行きまったく目立たない!
紫シャンプー、通称「ムラシャン」を使うと黄色味が落ち着くとマキさん。ブルベ冬のあなた必見です。

「白髪」というネガティブな要素をポジティブに変えましょう。この調子できれいなグレーヘアに向けて出発です! やはりうれしいのは、3週間ごとの白髪染めに通わなくてよくなったこと。つまり長い旅行にも気兼ねなく行けちゃう。1カ月半とか海外に行くこともある旅エッセイストの私として、これは本当にラクだしうれしい。

白髪が気にならなくなったらファッションも楽しい

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私が主宰する「オンラインサロン」のお客様と女ふたりで会員制の鮨屋へ。
つい先日のこと、キャンピングカーで日光に行ってきました。華厳の滝にて。
強風で分け目があらわになってもそんなに気にならない(笑)。

ミニマリストに憧れて、整理収納アドバイザー1級資格も取った私です。とくに服はオカネを出して買うと捨てづらくなるし、気づいたら増えているし、流行もあるし、服の管理に脳みそ使いたくないし。それならレンタルでよくない?と、服のサブスク「airCloset(エアクロ)」を2年くらい前から利用しています。

一度に3着ずつ旬の服が届いて、それらを自前の服と組み合わせながら何回か着て、飽きたら次の服を頼むシステム。ジブンにピッタリな服をオーダーするにはちょっとしたコツがあり、それは要望をしっかり伝えること。

私の場合ですが、パーソナルカラー「ブルベ冬」とか「骨格ストレート」とか、着る日のシチュエーション(仕事の仲間とのランチに着たい)とかを毎回キチンと伝えています。また、ブルベ冬に合わない「レモンイエロー以外の黄色とオレンジはNG!」とかも口酸っぱく。

シンプル&カジュアルが好きなので、最初のころは不得意なパフスリーブ(提灯袖ですね)とかふんわりしたワンピとかフリルとか、柄にもない服が届いて「え!」っと思ったことも。それらはソッコウ「苦手服」として登録します。AIがその人に合うテイストの服を選んでくれるので、とにかく細かく設定はした方がいいですね。

いろんな服が届くたびに、スタイリストのアドバイスなども書いてあり、アクセはフープタイプがいいとか靴はこれがオススメとか。それを受けながら最低限のベーシックなアイテムは買い揃えています。それらも飽きたらフリマサイトで売ったりと、服飾をグルグル回すようになり、気づけばクローゼットには「これいつの!?」という年代物がなくなりました(笑)。

ブルベ冬と言えばモノトーンかビビッドカラー。
こういうハッキリしたグリーンも私色です。
伊香保にて次男が撮ってくれた夫婦写真。ふたりともブルベ冬でモノトーンが多いですね。

髪色を明るくしてからは、あえて30代で通用するリラクシーなカジュアル服をお願いしています。デリバリーが楽しみなこのごろです。些細なことかも知れないけど、白髪が気にならなくなると、人生がラクに、気持ちもポジティブになることを実感しています。

国井律子
国井律子

1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ(キャンピングカー所有)、自転車、サーフィン(ショートもロングも)、スノーボード、ファミリートレッキングなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。旅が好きなのと同時に、おうちも大好き。家での一番の趣味は収納(整理収納アドバイザー1級資格取得)。いかにラクするか考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。「痩せたい」というのが口癖。直近は苦手な掃除をがんばっている。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。

https://ameblo.jp/kuniritsu/
https://www.instagram.com/ritsuko_kunii/

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