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来年新一年生の次男に「ワークマンのランドセル」買ってみた!みんなと同じを嫌う偏屈母さんの私【#17】

旅エッセイストの国井律子です。今回の連載「無駄のない暮らし」は「ランドセル」について。
43になる歳に老体にむち打って生んだ次男が、やっと来年小学生になります。小学生と言えば「ランドセル」ですが、じつは私、子どものころからそのトレードマークが好きではなくて……。
現在のランドセルはずいぶん改良されて軽くなったり、背負い心地がよくなったようですが、「私の子ども時代は」ですけど、以下のことが気にくわなかったのです。

・みんなと同じモノをだれも疑問を持たずに使うということ
・革なのでカバン自体が重かったこと
・型押しの革製品、たいした荷物が入らなかったこと
・そもそも「あの独特なカタチ」が好きではなくバックパックでよくない?

ランドセルとリュックのハイブリッドである「ランリュック」は、このごろたまーに長男の小学校でも見かけるようになりました。でもそれらはいまだランドセル感が強くて、コレほしい! というほどではなかったのです。

先日のこと、kufuraでたまたま見かけた記事。
「ついにワークマン8,800円のランドセル発売開始!その実力は?」

おっと、急にズキュン! と来ちゃいましたよ。手ごろな値段はさておき、耐摩耗性のあるナイロンは丈夫そうだし軽そうだし、見た目も悪くない。いいな! と思ってさっそく買ってきました。今回はそんなお話です。

私がランドセルを苦手な理由

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6/5に販売開始したワークマンのランドセル。購入はオンラインショップのみで、家から一番近い等々力店でピックしてきました。
6月のある週末、次男とふたりで取りに行ってきました。撮影は次男。

「ラン活」なんて言われるほどに、ここ数年小学校入学を控えたご家庭にとって、ランドセル購入は大イベントです。年中さんの1~2月くらいからボチボチ準備を始める方もいて、また年長さんになる前にはすでに人気の工房系の受注は終わっていたり!? 値段も10万円近くする人気の高級ブランドがあったりと……。

歳が同じ子どもを持つ近しい仲間たちは、すごく盛り上がっていたけど、一方で私は完全について行けず。先ほども申し上げましたが、ランドセルの意義とか意味とかがわからなくて……。

さらには年長さんのGW前とかにラン活の話題がお友だちママから出てくると、へぇ、この時期にランドセル買うということは、このご家庭はお受験しないのかー。絶対すると思っていたのに意外~なんて思ったりして……。
ほらほら、お友だちママとの薄い内容の会話で、こういういやらしい想像をするのも、ランドセルの苦手なところなんです(笑)。

のちほど触れようと思うのですが、長男のときの5年前も、まったくもってラン活、やる気になれず。小学校入学まであと3カ月切った年明け、やっと旅先のニトリに思いつきで行って試着。帰宅してからネット購入したのでした。

子どもはみんなが持っているモノを欲しがる生き物

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横から見たワークマンランドセル。どこかの塾バッグみたいにも見える?
後ろからだと完全にデカ過ぎです……(笑)。小学校入学までにもう少し背が伸びるかな。

「バックパックなら毎年新しいの買ってあげるよ」とプレゼンしてみたものの、子どもって……長男も次男も、みんなと同じモノほしがるんですよねー。

でもその気持ちはもちろん尊重しますし、私の意見は押しつけません。
ちなみに私は、せっかくランドセルを買ってくれた両親に謝り倒して、どうしてもみんなと同じ物を持ちたくないこと。女だからって赤のランドセルは本当にいやなこと(いまはいろんな選択肢があっていいですよね。もしかしたら黒なら百歩譲って背負ったかもしれませんが……)。そんなようなことを一生懸命訴えて、両親は意外にもアッサリ受け入れてくれて、わりと早い段階からメッセンジャーバッグやバックパックで登校していました。ランドセルはキレイな状態だったので、父の仕事関係のお嬢さんにお譲りしたと記憶しています。

そのようなランドセルに対する私のトラウマがあったので余計ワークマンから発売された「ES スチューデントデイパック」は、見た瞬間に「あ、いいな!」と思ったのでした。

私がワークマンのランドセルを気に入った理由

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「収納力」がいいですね!
強度と耐摩耗性がある「バリスティックナイロン」採用。
  • すぐれた収納力
    →世田谷区では小学1年生から1人1台iPadを支給されています。走ってもガタガタしないようにフィットする「タブレットポケット」があったり、サイドには便利なメッシュポケットカラビナフックループも付いており、防犯ブザーやアレコレ引っ掛けるのに便利そう。また底部分には、とっさの雨にも便利な「レインカバー」が収納されていました。とにかく機能的で、至れり尽くせり。これは整理収納アドバイザーの1級資格を持つ私のお眼鏡にかないました(笑)。
  • 快適なフィット感
    →小学生は荷物が重い。長男が1年生の1学期のとき、小さな身体でこんな大荷物を毎日背負ってかわいそうだと、使っていない教科書を置いてもよいか「置き勉」を、担任にお願いしたくらいです。また、長男の通う小学校では最近の気候変動を受け、今年の夏からテストパターンでランドセルではなくリュックの登校がOKになりました。ほら、もうランドセルなんて時代遅れなのよ!と私は思ってしまうのですが(笑)、ワークマンの「ES スチューデントデイパック」はそこまでは極端に軽くはないものの、背面部分内部には登山用リュックでも使われているアルミプレートや、肩紐や背中部分には熱気を逃すメッシュ素材が採用されていたりと、幼い子どもの身体への負担が軽減されそうです。
  • 丈夫な素材
    →防弾チョッキにも使用されているほどの強度と耐摩耗性がある「バリスティックナイロン」が採用されています。この素材なら、活発すぎる次男でも6年間無事もってくれるでしょうか。
  • 安全リフレクター装備
    →4方向すべてに反射材が搭載。じつは次男、このリフレクターが一番のお気に入り。「これカッコイイね! ニイニイ(長男です)のランドセルにも付いてない」と、見た瞬間ニコニコでした。
    アウトドア商品にも精通しているワークマンの、至れり尽くせりなフックやポケット。
    背面部分内部に入っている「アルミステー」や、背中部分のクッション性の高いパッド。

    値段は驚きの8,800円!

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    金沢のお義理母さんは孫1人につきランドセル代50,000円を用意してくれています。ずいぶん余ってしまう(笑)。

    正直言って値段は、私のなかで重要ではない事柄だったのですが……。というのも私は気に入ったモノならいくらでも奮発するタイプなので。

    その代わり気にくわないモノにはビタ一文払いたくない性格。だから本音を言うと、気に入っていない、どちらかというと嫌いなランドセルに、何万も掛けたくない! ……でした。
    またモノは増やしたくなくて、思い入れのあるモノも取っておきたくない「断捨離性分」なので、小学校を卒業して使い終わった子どもたちのランドセルはサクッと捨て、キーホルダーなどに作り替えて「思い出」として取っておくことは絶対にしません。そもそもそんな高級ブランドのランドセルは使っていないのですが……(笑)。

    なんてことはさておき、このお値段にはちょっとビックリですね。6年間しっかり活用できたら、お財布にも地球にもやさしいと思いませんか?

    長男のニトリのランドセル、5年使ってどうなの?

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    使用感はありますが、卒業まではいけそうです。
    カバーを開けるとエンブレム。
    ランドセルの内部。可も無し不可も無し(興味ないだけですが……笑)。荷物が多い月曜日にはサブバッグ利用であれこれ持って行っています。小学生は荷物が多い……。

    男子なのでランドセルを投げたり、踏んづけたり、蹴飛ばしたりして、よく私に「大事にして! 壊れても絶対買わないからなー」とたびたび怒られている長男ですが、そんな手荒に扱っているわりに全然無事ですね。ニトリのランドセルはたしか20,000円に消費税くらいの料金だったと思います。

    わが家のランドセル置き場

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    ランドセルラックは、リビングの一角にあります。次男のワークマンランドセルを置いてみました。
    「寄り」だとこんな感じ。

    二段ベッドを置いてある「子ども部屋」もありますが、そこは「寝るだけ」の空間にしています。息子たちが自室に閉じこもらないよう、あえてWi-Fiの電波が届かないように中継器も置いていません。勉強や遊びはすべてリビング。なので、ランドセルラックも画像のように居間の一角に置き、息子たちは帰宅するや、「学校からの手紙、連絡帳、もろもろ出して! ハイ、床にランドセル置きっぱなしにしない! 所定の位置に片付けて!」と声掛けしています。ああ、もう、われながら口うるさくてイヤになります(笑)。

    皆さんのお宅はどこにランドセル、置いていますか?
    そして新一年生の皆さん、もうランドセルは買いましたか?

    国井律子
    国井律子

    1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ(キャンピングカー所有)、自転車、サーフィン(ショートもロングも)、スノーボード、ファミリートレッキングなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。旅が好きなのと同時に、おうちも大好き。家での一番の趣味は収納(整理収納アドバイザー1級資格取得)。いかにラクするか考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。「痩せたい」というのが口癖。直近は苦手な掃除をがんばっている。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。

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