良かれと思って準備したのに…「食の好み」のリサーチ不足
null今回目立ったのが「食の好み」という回答。これを知らないばかりに、持参する手土産などで相手が好きではないものをチョイスしてしまった人が多数いました。好みではないことを知らないままであればまだいいですが、その後深い付き合いになると必ず分かってしまうのも厄介です。
「食事の好み。そばアレルギーとは知らず、美味しい信州そばをたくさん買ってしまった」(57歳男性/研究・開発)
「義理の母が甘いものが苦手だったので、手土産で失敗した。なので事前に知りたかった」(28歳男性/技術職)
「母の日や父の日にギフトを送る際にカステラやお煎餅などの誰もが好みそうなものを送ったけど、『嫌いじゃないけどそんなに食べない』と後から聞かされた」(43歳女性/主婦)
「苦手な食べ物を事前にリサーチしておけば良かった。結婚前の挨拶の時、お土産に和菓子を持って行ったが、あんこが苦手だと後で知って固まった」(57歳女性/主婦)
「食べ物の嗜好とアレルギー。父の日や母の日に贈り物をする時に失敗しないから。嫌いな食べ物を送って失敗経験アリ」(53歳女性/主婦)
義父母の好みを知らずに好きではないものを渡してしまった失敗談が多数を占める中、「義父母の家は自分の苦手な海産物が好き。そのため義実家の食卓には常に海産物の料理が上がる」(45歳男性/医師)といった意見もありました。妻や夫の立場ではなおさら自分が苦手な食べ物の主張はしにくいもの。言うべきか言わざるべきか……かなり難問です。
クセがすごい!ちょっと変わった義父母&親戚がいた
null他人だったら面白いけど、それが義父母や親戚だったら話は別! そんなちょっとクセのある人がいたケースも案外少なくないことが分かりました。いい人であれば問題ないとはいえ、やはりそういった情報は事前に知っておきたいものです。
「義理のお姉さんが、元ヤンキー。今はとても優しいけれど、話し方に注意している」(53歳男性/営業・販売)
「親戚に演歌歌手がいること」(53歳男性/会社経営・役員)
「義理の親が地元で知名度のある人だった」(48歳男性/デザイン関係)
「クセのある親戚のことを事前に知りたかった。心の準備があるので」(48歳女性/総務・人事・事務)
ちょっと変わった人がいたからといってどうなるわけではないのかもしれませんが、確かに心の準備は必要かもしれません。しかし“クセのある親戚”ってどんな人なのでしょうか? 気になるところですね。
飲めない人は打つ手なし?アルコール好きな義父母の存在
null大人になるとある程度、お酒との上手な付き合い方が求められますが、義父母や親戚付き合いで一番厄介なパターンが「お酒が大好きな義父×飲めない夫」といったペアリング。人によっては「お酒が飲めない奴とは付き合いづらい」といったことを言うケースもあり、コミュニケーションがとりにくくなってしまいます。
「義父がお酒好きで、自分は全く飲めない。食事の時などにはなかなか腹を割って話しにくい雰囲気になる」(53歳男性/総務・人事・事務)
「義父のアルコールの強さが半端なく、自分が酔うまで相手に勧め続けることは知っておきたかった」(59歳女性/主婦)
「義理の父が大酒飲みだが、自分は飲めないので付き合いができない」(54歳男性/その他)
飲酒を強要したり、飲めない人への配慮を欠くことを「アルコールハラスメント(通称アルハラ)」といいますが、それが身内になってしまうと、問題が表面化しにくくなることもありそうです。毅然と断ると空気が悪くなる……なんていうことは、たとえ身内でもあってはいけないのです。
「言えなかった」では済まされない!「お金の話」
nullお金の話はデリケートですが、結婚して家族になる以上は避けて通れない話題。借金や住宅ローンの保証人といったことは、場合によってはやがて自分が背負うことにもなりかねません。
「借金があることを知らなかった。先に言ってくれるわけもないけど、知っていればもう少しなんとかなったと思う」(52歳男性/その他)
「住宅ローンの保証人に夫がなっていたこと」(49歳女性/その他)
「親戚にお金持ちが多かった事を知っておくべきだった」(55歳男性/その他)
「事前に知っておきたかった」というのは逆もまたしかり。自分の親の借金やローンの保証人などについての情報は、できれば結婚前に相手に伝えたほうがよさそうです。
鳥嫌い、猫嫌い、天然…知りたかった“地雷”はさまざま
nullコミュニケーションには思ってもいなかった“地雷”が存在するものです。それが義父母との関係であればさらに気を使い、時には傷ついたり傷つけたりしてしまうもの。どちらにも罪はないのであれば、もう事故だと思ってあきらめるしかないのでしょうか?
「義母が鳥嫌いなので、鳥のモチーフのプレゼントをしてしまったときは気まずかった」(37歳女性/主婦)
「義理の母は猫が大好きだが、僕は猫が苦手。でも、猫の話を毎回されるので困る」(33歳男性/技術職)
「義理の親が人並はずれた天然だということ」(36歳女性/総務・人事・事務)
「義母が台所に他の人に入られるのが嫌いなのを知らず、良かれと思って台所に立ち、お手伝いしてしまった。あとから愚痴っていたと聞いてショックだった」(52歳女性/その他)
嫁の立場からすれば、義母が台所に入ったらエプロン片手に「お手伝いします!」という意思表示をするのが世間的には“正解”。それがNGというのはそれこそ事故としか言いようがありません。
結婚後の年末年始の帰省シーズンといえば、義父母や親戚との付き合いがより密になる時間が増えるもの。正直、嫁や婿の立場だといつも以上に気を使うケースも多く、人によっては憂鬱になることもあると思います。
もとは他人同士の関係なので、相容れなくても当然!くらいの心構えでいるほうが、かえって気楽かもしれませんね。
東京都出身、千葉県在住。短大の春休みより某編集部のライター見習いになり、気が付いたら2022年にフリーライター歴25年を迎えていた。現在は雑誌『DIME』(小学館)、『LDK』(晋遊舎)などで取材・執筆を行うほか、『kufura』などWEB媒体にも携わる。
執筆ジャンルは、アウトドアや子育てなどさまざま。フードコーディネーターの資格も持つ。