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「産後の義母のお手伝い」してもらって助かったこと、逆に負担だったことをママに調査!

出産後の母体は、大きなダメージを負っています。退院後、清潔な部屋で健康的な食生活を送りながら新生児と過ごすためには、誰かのサポートが必要です。母親が自分の実家で里帰り出産をしたり、夫が育児休業を取得して乗り切るケースのほかには、夫の家族のサポートを受けるケースもあるでしょう。

今回は、産後直後に夫の母親からのサポートを受けた経験のある女性に「助かったこと・うれしかったこと」「逆に負担を感じてしまったこと」について聞いてみました。

子どもを持つ予定があるカップルや、息子夫婦の産後サポート予定のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

義母の産後のサポート「うれしい」と「困った」の声

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今回アンケートにご協力いただいたのは、産後に義母に家事や育児のお手伝いをしてもらったことが「よくある」と回答した23人と「少しある」と回答した23人、合計46人の子育て中の女性。

出産直後の義母によるサポートについて「助かったこと・うれしかったこと」「逆に負担を感じてしまったこと」について振り返ってもらいました。

以前『kufura』編集部は、実家での里帰り出産を経験した女性にアンケートを実施しましたが、産後の体調や望まれるサポートの度合い、満足度は1人1人異なっていました。

義実家のサポートの場合も、たった46人の回答者であっても“うれしい”と“困った”に関するさまざまな声がありました。

それでは、お届けします。

義母の「産後サポート」でうれしかったこと・助かったこと

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まず、義母からの産後サポートで「うれしい」「助かった」と感じたことについてです。

(1)家事全般

「産後(退院後)、義実家で1カ月過ごした。 洗濯、料理片付け、掃除……。全部甘えさせてもらった」(35歳・主婦)

「炊事洗濯など家事全般手伝ってもらえたので、疲れずに過ごせた」(48歳・主婦)

「料理や掃除、家事全般を全てやってくれて育児に専念できた」(36歳・主婦)

夫の実家で過ごしたり、来てもらったりして家事全般のサポートを受けたことで、体を休めることができた、との声がありました。

(2)体の負担が大きい家事・育児

「赤ちゃんをお風呂に入れてもらい助かった」(32歳・主婦)

「買い物が助かりました」(37歳・その他)

赤ちゃんの沐浴や、買い物など、力を要する家事を義母に助けてもらったケースです。ネットスーパーだけではカバーしきれない食料や日用品、消耗品を買ってきてくれる人がいると助かりますよね。

(3)食事の用意

「十分な買い物や調理ができず食事の栄養の偏り・野菜不足で体調がモヤモヤし始めた頃、手早く野菜ふんだんの食事を作ってくれてとても嬉しかったです。おかげで体調も良くなりました」(42歳・主婦)

「ご飯の用意。いろいろ適当に材料買ってきてくれたり、作ってくれたおかずを持ってきてくれたりと、すごく助かってました」(41歳・主婦)

外出がままならない時期に、食事を用意してもらうことで、体力回復に必要なバランスの良い食事をとることができたようです。

(4)赤ちゃんのケア

「赤ちゃんがよく泣いて授乳回数も多く、全然睡眠が取れていなかったので、私ができるだけ寝れるようにあやしてくれたりしてくれた。おかげで昼寝もよく眠れて睡眠不足がだいぶ解消され、助かりました」(37歳・主婦)

「夜泣きでなかなか眠れなかったので、面倒見てもらって仮眠をとってました」(47歳・総務・人事・事務)

まだ睡眠リズムも排泄リズムも不規則な新生児。睡眠時間が細切れになりますが、義母が赤ちゃんを見てくれている間に休む時間を確保できたとの声がありました。

(5)上の子のケア

「2人目を産んだ時に育児ノイローゼっぽくなったのですが子ども達の世話も家事も率先して手伝ってくれました」(49歳・総務・人事・事務)

「年子を出産したので、下の子を産んだ時、上の子はまだまだ手がかかる時期だったので、義母が上の子と遊んでくれたり、ご飯を作ったりしてくれて助かった」(38歳・その他)

体力が消耗した状態で新生児のケアの仕事を担っていると、上の子のケアに手が回りにくい状況が訪れます。上の子のケアをしてくれる人がいると、安心して新生児のケアに集中できそうですね。

義母からの「産後サポート」逆に負担に感じてしまったこと

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一方、産後のサポートで「逆に負担に感じてしまった」ことについて聞いたところ、以下のような回答が寄せられました。

(1)「これしてください」「そこまでしなくていいです」が言いにくい

「食事の量が少なくてお腹が空いていたが、言えずに我慢していた」(33歳・主婦)

「毎回食事を作ってくれるのはありがたかったが、まとまった睡眠がとれない新生児育児のときは寝れるときに寝たかったので、ご飯はいらないときがあった」(36歳・主婦)

「義母が週3~4日来たこと。週1で充分だけど来るなとも言えず困った」(35歳・主婦)

回答者は義母の機転や気遣いにある程度甘えることはできても、全面的に甘えたり、その逆に善意を断ったりすることが難しいと感じたようです。

(2)「そのやり方はちょっと…」が言いにくい

「抱っこしてくれるのはうれしいけれど、不衛生な手で赤ちゃんを触られるのがいやだった」(36歳・総務・人事・事務)

「子育ての方法にいちいち口出しされること」(51歳・主婦)

相手は育児の先輩。とはいえ、相手の正解がこちらの正解とは限らないのが育児です。衛生感覚や育児メソッドの違いなどのギャップを感じたケースが見受けられました。

(3)負担をかけて恐縮してしまう

「習いごとの送り迎えをお願いしたが、申し訳なくなってきた」(46歳・総務・人事・事務)

「お世話されすぎて申し訳なかった」(37歳・総務・人事・事務)

いろいろやってくれる義母を見て、お世話になりっぱなしで「申し訳ない」という思いをした人もいました。

 

以上、今回は出産後の義母のサポートについてお届けしました。

義母の気遣いやサポートにおおいに助けられたケースがあった反面、気を遣ってしまった、という声が寄せられました。

一方、以前実施した自分の実家での里帰り出産のアンケートでは、実母に全面的に甘えることができた反面、実母の遠慮のないコミュニケーションがかえってストレスになったケースがあり、それぞれのケースに“助かること”と“気疲れすること”があることがうかがえます。

いずれにせよ、誰かに頼ることで“気”は使うかもしれませんが、“体”を休めることはできるかもしれません。

周囲の人に頼りながら、産後の体を回復させたいですね。

北川和子
北川和子

自治体HP、プレスリリース、コラム、広告制作などWEBを中心に幅広いジャンルで執筆中。『kufura』では夫婦・親子のアンケート記事やビジネスマナーの取材記事を担当している。3児の母で、子ども乗せ自転車の累計走行距離は約2万キロ。地域の末端から家族と社会について日々考察を重ねている。

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