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義母との関係をこわさずに「断る方法」を教えてください!(48歳)【平野レミの痛快!人生相談#3】

悩み多き人生に楽観と笑顔を! 料理愛好家で人生のエキスパート・平野レミさんが、あなたの「困った」「辛い」「どうしたらいいの?」に痛快&実用的アドバイスでお答えします。みなさんのお悩みも募集中です(詳細は文末参照)。

「お義母さんからのプレゼントに困っています。感想を聞かれるのもツラい……」(大阪府在住Hさん/48歳の主婦)

お義母さんからのプレゼント攻勢に困っています。おしゃれするのが大好きで、自分がいい!と思ったものは必ず私の分も買ってプレゼントしてくれます。でも、結婚してから10年、実はこれまで「うれしい」と思ったものはひとつもありません。先日も、友人が来宅中にかなり派手な柄の5本指靴下を持ってきて、「あら、お友達にも一足どうぞ!」と。「今日こそは“ごめんなさい”しよう!」と思ったのですが、お義母さんの満面の笑顔に言葉を呑みこみました。あとで必ず「あれ、気に入った?」と感想を聞かれるのも、正直ツラいです。お義母さんを傷つけず、よい関係をキープしつつ、プレゼントを断る方法はないでしょうか?

「お嫁ちゃんがかわいくて仕方ないお姑さんと、お姑さんを悲しませたくないお嫁ちゃん。いい関係じゃない?」

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10年も、お姑さんのプレゼント攻撃に困惑しつつも、その好意を黙って受け止めてきたのね。あなたはとてもやさしいお嫁さんだわ!

そしてお姑さんも、屈託のない素敵なかたなんでしょうね。お嫁ちゃんがかわくて仕方なくて、その気持ちが、ときに独りよがりになっちゃう。残念ながらプレゼントに関してはふたりの気持ちはまったくかみ合っていないけれど、「喜ばせたい」「悲しませたくない」という思いやりは、お互いにしっかり通じていると感じるけどね。

だからね、もう大丈夫だと思うの。「お義母さん、本当にいつもありがとう。でも、お気持ちだけいただきます」しても。

「“物もいっぱい、胸もいっぱい。でもこれ以上はごめんなさい!”でいきましょう」

うちのお嫁ちゃんたち(明日香さん、樹里さん)は、結婚当初から、私が何かあげようとしても、必要なければ「ありがとう。でも、要りません」ときっぱり断っていたわね。だから私も「あ、そう。じゃあ、ほかの人にあげるね」と。

以来、そういうことは一切やめ、誕生日のプレゼントなんかは、必ず「何が欲しい?」と聞くことにしているの。お互い、ヘンに遠慮をしたり我慢したりしないほうが、気持ちよくつき合えると思うのよね。

次にHさんのお義母さんが何か持ってきたら、ガバッと土下座して「お義母さん!今日は正直に言います。お義母さんからのプレゼントで物もいっぱい、胸もいっぱい。でももう、これ以上はごめんなさい!」って心を込めて謝っちゃえばいいのよ。

それで、一緒にお出かけしましょう!ってデパートへでも誘って、お義母さんが気に入ったものを「今日は私にプレゼントさせてください」と、満面の笑みで渡してみてはどうかしら。絶対に喜んでくれるはずよ。

 

構成・文/神史子 イラスト/やまなかゆうこ

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平野レミ
平野レミ

料理愛好家・シャンソン歌手。1972年にイラストレーターの和田誠さんと結婚後、主婦として家庭料理を作り続けた経験を生かし、「料理愛好家」として活躍。数々のアイディア料理を発信中。また、「レミパン」やエプロン、調味料などの開発も手がける。エッセイ『おいしい子育て』(ポプラ社)は、第9回 料理レシピ本大賞のエッセイ賞を受賞。近著『エプロン手帖』(ポプラ社)『平野レミのオールスターレシピ』(主婦の友社)も好評発売中。https://remy.jp/

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